遠藤周作のレビュー一覧
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信仰、愛・・・形はないけれども人間にとって大切なもの。忙しい毎日を過ごしていると忘れてしまいそうな時に手に取って読むようにしています。出不精の自分がどういう訳か単身ポーランドのビルケナウ強制収容所に赴くことになってしまったくらい世界で1番好きな作品。Posted by ブクログ
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科学、宗教、スピリチュアル、宇宙、心理学等
それはそれはものすごい幅広い知識をお持ちで、それらを自ら熱心に学び、落とし込み、非常にわかりやすいユーモアたっぷりの話し方で
この方と直に話せたらどれほど楽しく有益な時間を過ごせるだろう!と
もしくは、学校の先生だとどれほどいいだろう。
年齢も性別も異なる...続きを読むPosted by ブクログ -
遠藤周作さんのデビュー作にして恥ずかしながら自分にとっても初の氏の作品の出発点となる一冊となりました。
当書は戦後の1950年から53年の間の氏のフランス留学時代の手記から成っています。当時のフランスはドイツから受けた戦争の傷跡が生々しく、それがフランスの若者たちの心に影を落としている様子がこの書か...続きを読むPosted by ブクログ -
色々と考えさせられる内容だった。解説を読むことでより理解が深まるのは良かった。
印象に残ったの場面は事件前、蒼く光る海を見てある詩を心に浮かべると涙が出てきた勝呂医師。
事件後、闇の中に光る白い波をを見て詩をつぶやこうとして、できなかった勝呂医師。見慣れていた波を見て同じことをしようとしたのにできな...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。買った当日に一気読み。
無意識の世界に興味をもった。
僕たちは、自分の無意識下のコントロールによって行動を決定している場合が多い。
なかなか無意識を感じるのは難しい。
人が夢をみるのは、押さえ込んだ欲が解放された結果らしい。今後は夢の見方がかわりそう。Posted by ブクログ -
恋愛とは情熱であり、誰でも恋愛はできる。
愛は地味で努力と忍耐であり、誰にでもできるものではない。
恋愛は苦悩によって燃え上がる、などを繰り返しわかりやすく書いてあり、何度も読み返したくなる。
文献の紹介も豊富で、解説がわかりやすく丁寧でそれらの本も読みたくなった。Posted by ブクログ -
ネタバレ知っちゃってから読んだけどそれでも最後は泣く。世の中にはいろんな人がいるしいろんな人生がある。そしてそのいろんなことを選び取ることができる。選び取ることができるものが狭くならないためにも、エゴを捨てて、いろんなものを見て感じていきたいと思った。わたしの人生讃歌をいつも遠藤周作はしてくれる。好...続きを読むPosted by ブクログ
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遠藤周作先生の若き日から晩年近くまでに書かれた短文を集めたエッセイ集。没後四半世紀を過ぎてまだ新刊が出されることにまずは深い感慨を覚えます。
やはり文体に深みを感じます。人間くさく美しい話ではない内容であっても文体には品を感じると言いますか。その品とは上品下品の品ではなく自分の人生、そして自身が関わ...続きを読むPosted by ブクログ -
新宿を舞台にした群像劇。
「海と毒薬」に登場した医師の勝呂が、あの後どんな人生を過ごしてきたのかが分かる作品となっていた。
それとガストンも。ガストンはここではイエス的な役割を担っていて、かなりの重要人物。彼の言動は突拍子もないように見え、自分も暮らしが立ち行かないのに人助けばかりして、破滅的すぎて...続きを読むPosted by ブクログ -
海と毒薬、沈黙、同じ手から生み出される作品ではあるが、こちらは遠藤周作という人物の成長と人となりが垣間見れるエッセイ。
初期のものからというが、自分を投影するその言葉一つ一つはとても完成度が高く、空気まで運んでくるよう。
遠藤周作と言えばキリスト教。宗教じみていないキリストとの関係を書くエッセイも...続きを読むPosted by ブクログ