海と毒薬(新潮文庫)

海と毒薬(新潮文庫)

407円 (税込)

2pt

戦争末期の恐るべき出来事――九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。解剖に参加した者は単なる異常者だったのか? いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか? 神なき日本人の“罪の意識”の不在の無気味さを描く新潮社文学賞受賞の問題作。

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海と毒薬(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いい本だった。


    持病持ちのサラリーマンが引っ越してきた町で、
    主治医と出会うとこから始まる。
    医師には人に知られたくない過去があった。
    場面は医師の若かりし頃に変わる。


    読みやすくて、情景もよく浮かんだ。
    いろんな人の気持ちになれた。
    豊かな時間、過ごせた。
    今まで読んでなかったの申し訳なく

    0
    2026年02月22日

    Posted by ブクログ

    難しそうで敬遠してたけど読みやすかった!勝呂は立ち止まって考えれば実験参加を断れた筈なのに、戦争と患者の死によって無力感が募り、自暴自棄になり、思考停止してしまったから断れなかった。考えることをやめないようにしようと思った。おかしい、という違和感を無視しないようにしよう。 戸田の、大人へ媚を売るとこ

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    とても強烈な事件。

    だけど、人物それぞれの内情をのぞくと自分との親近感を覚える。

    「日本人とは如何なる人間か」という問いに対する要素を沸々と感じる。

    0
    2026年01月11日

    Posted by ブクログ

    終戦前の九州大学生体解剖事件をモチーフにし、登場人物の出生や罪の意識の感じ方の違いを良く表現していた。個人個人の罪の意識の違いは勿論、当該事件の当事者になった際にもその罪の意識の違いによる心情の違いを垣間見え、読者にも正義感や罪の意識の感じ方を問い直す作品になっていた。事件について表面的にしか分から

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    今年から感想残そうと思う!

    年明け早々、読むものではなかった...
    プロローグがあったのは、戦争では人を殺すことだということが強調したかったのかしら。
    全員の解剖に至るまでの背景に迫っていて、誰にも共感は出来なかったけど、日本人特有の「みんなしているから」、「今更断れないから」などの同調圧力がずっ

    0
    2026年01月02日

    Posted by ブクログ

    遠藤周作 2冊目。
    信仰をもつもの、もたざるもの。
    戦争が次々に人間の命を奪い、倫理観は麻痺していく。
    医学の発展を免罪符にした人ならぬ行為。
    「やがて罰せられる日が来ても、彼等の恐怖は世間や社会の罰にたいしてだけだ。自分の良心にたいしてではないのだ」
    思想・信条をもつことで良心の呵責から逃れる、と

    0
    2025年12月30日

    Posted by ブクログ

    神が運命をさだめるのではなく、運命から自由にしてくれるのが神だという考え、神は無力であれ、可能性さえ示してくれればそれで良いのだと感じた。

    人間は善悪の外には立てない。
    人によって罰と感じるものは違う。
    ならば正義もみな形が違うのも当然で、
    その混沌のなか、正しい倫理観を求められる。
    私達はかなり

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    読者の私が高校生のときに、この本は絶対に読んでおくべき本だと言われた本です。当時の衝撃は、とてつもなくて言葉を失ったことを覚えています。少し前にNSFMさんのレビューを読んで、続編を読みたいと思いました。まずはこの本をもう一度読んでからと思い、再読しました。

    新宿でひっそりと開業医をする勝呂。彼の

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    倫理観は、個人の中に生まれるものではなく、世間が作り出すものだと再認識した。それでも私は人が悪魔なのではなく、戦争が人を悪魔に変えてしまうだけと信じたい。



    最初は利己的な戸田は純粋で不器用な勝呂のことを馬鹿にしてると思っていたが、生い立ちを知って見方が変わった。小説のセリフを用いるなら、勝呂に

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    良心とは社会的な恥からこそ生まれるものなかのか。本当は、罪の意識や道徳的なものから生まれてくるのが良心ではないのか。人は社会的な評価がもしなくなってしまえば良心はなくなるのか。そういったことを考えさせられるほんだった。

    0
    2025年09月11日

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