善人たち

善人たち

1,870円 (税込)

9pt

3.6

開戦直前にアメリカへ留学した日本人神学生を主人公に、現代まで通じる差別、分断、憎悪、格差などを鮮やかに描き出す表題作。小説版の三十年後の主人公が登場する「戯曲 わたしが・棄てた・女」、劇的きわまる時代物「切支丹大名・小西行長」。長崎市遠藤周作文学館で発見された、作家が最も充実した時期に書かれた戯曲集!

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善人たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月14日

    善き人であることの苦悩や、善き人として生きることの難しさを感じた。
    特に最後の戯曲「わたしが・棄てた・女」は、純粋さと善意に満ちた生き方を痛いほど貫いたみっちゃんに対して涙が止まらなかった。
    善き人でいることは、何が起きても他者への優しさや同情、共感が捨てられずに涙を流さなければいけないとても過酷な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月20日

     2021年の冬に公開された未発表の戯曲3本「善人たち」、「切支丹大名・小西行長」、「戯曲わたしが・棄てた・女」。1970年代後半に書かれたとされる。新約聖書でペテロがイエスのことを知らない、といって嘘をついてしまう描写が何度か出てくるように、人間の弱さや信仰心について、日本人的な恥の感覚、どうして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月15日

    宗教の深いところに触れた気持ち。
    ほんの少しだけど人生観変わるかも。
    今更だけど宗教って哲学なんだね。

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    Posted by ブクログ 2022年07月11日

    戯曲三作。
    善人たちは、宗教と欲望。
    キリシタン大名は、ガネシャと行長、何方の考えが正しいのか。
    棄てる女は、若者の半数はと思ったらモラトリアム。
    ここに価値はあるかと聞かれたらない。
    だけど、本作では、みっちゃんとイエスの復活までを重ねることにより、若い時の男女関係が就業的贖罪を背をうという話。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月03日

    手垢のついたテーマだけど、それほどにも作者にとっては重く、背負わなければならなかった十字架だったんでしょう。遺作ということだから、なおさら。

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