諸田玲子のレビュー一覧

  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー
    <江戸の祭り>をテーマにした時代小説アンソロジー。
    祭りぎらい西條 奈加/狸穴屋お始末日記シリーズより    
    天下祭諸田 玲子/武道の達人だった初老の男の所に押しかけてきた娘 
    関羽の頭頂三本 雅彦/運び屋円十郎シリーズより 
    往来絵巻高瀬 乃一/貸本屋おせんシリーズより 
    氏子冥利宮部 みゆき/...続きを読む
  • 元禄お犬姫
    好きだわ諸田玲子さん。しっかりしてるもん 落語でいうオチもあるし。悪政名高い綱吉の時代と赤穂浪士とシンクロしてるのも粋だね、最初からお犬姫が単語になるって、何の疑いも持たずに進めていくのがいい 僅か一冊なのにだいぶ登場人物いたね、犬爺なんか癖の塊だし、10万匹の犬の行く末も知りたいかもしれない。実際...続きを読む
  • 旅は道づれ きりきり舞い
    おーい。はほぼ同居してる、あさいまかての人物像は舞に近い気がするけど、ずーっと奇人なんだよ。旅は道連れとあるからと思っていたが、5人旅が始まる。一九が書いた様な旅するのかなぁそれは面白いなぁと思いきや竹筒の酒を飲んで日本橋からずーっと酔っぱらい、帰りも酔っぱらい、伊勢参りも舞さえも、下僕が飲むのかい...続きを読む
  • きりきり舞い
    諸田玲子さん、初めてお目にかかるんだ。一九の娘である、葛飾北斎の娘のお栄と縁があるとか面白い道筋、朝井まかて、くららもど真ん中のお栄が描かれていてまた違う書かれた読み物を読める幸せ。シチュエーションだけでワクワクしてしまうので。一九の生い立ちや中風なのに飲めるのかとか、それがずーっと続くのも定番にな...続きを読む
  • 相も変わらず きりきり舞い
    また読んでみた。続編が全然飽きないと、毎回出て来る玉の輿に弟子入り志願者に、あとはお馴染みの森田屋にお栄に葛飾北斎に舞に、安心するわ。お栄さんが奇人に描かれてるけど、あさいまかてさんは逆な感じで葛飾北斎をサポートしていたけど、どっちなんだろうか、資料として存在しないのかな〜。次に3段を読むのが楽しみ
  • あくじゃれ 瓢六捕物帖

    諸田玲子いいね

    最近は女流時代、歴史小説にはまっていろいろ読んでいますが この作家さんも良いと思うひとりです。この作品の前は「天女湯おれんシリーズ」読みました。このシリーズは主人公が出来すぎな感じがしますがそんな彼でもいろいろな人の助けがあってこそ 揉め事、事件を解決できるのかなと思わせるストーリーですね。瓢六と弥...続きを読む
  • 帰蝶
    本能寺の変までの道のりがこんなに細かく書かれている本は初めて読んだかもしれません。
    帰蝶については、よくわからない部分が多い方ですが、こんな人だったらいいなーと思いつつ読みすすめました。
  • 麻阿と豪
    前田家のお姫様たちのお話。
    関ヶ原の戦い前、前田家、宇喜多家、細川家はお隣さんだったんですね。
    新たな視点でした。

    千世さんもや母親のまつさんも含めてこの本のような生活をしていたら、いいななんて思いました。
  • 決戦!忠臣蔵
    もしかしたら歴史小説を初めて読んだのは忠臣蔵だったかもしれない。
    何作か読んだと思うけど、久しぶりのこの忠臣蔵はアンソロジーで、様々な視点で7人の歴史小説家が書いています。

    葉室麟『鬼の影』
    朝井まかて『妻の一分』
    夢枕獏『首無し幽霊』
    長浦京『冥土の契り』
    梶よう子『雪の橋』
    諸田玲子『与五郎の...続きを読む
  • 麻阿と豪
    てっきり 浅野家の 次女の 豪だと思っていました。

    違いました。

    秀吉の妾となった 前田家のお姫様。

    あまり スポットを当てられない

    この二人。

    歴史の裏側を見た思いで

    楽しめました。

    今後も いろいろな 歴史上の女性に

    スポットを当ててくれると うれしいです。

    資料が少なく 作者...続きを読む
  • 麻阿と豪
    戦国時代に産まれ生き抜いた女性たち、秀吉の妻の北政所や淀殿、前田利家の妻、まつなどのフィクションはこれまで随分、目にしてきたけれど、前田の娘、麻阿と豪のストーリーは常に脇役でしかなかったため、この本があると知ってすぐに手に取った。
    案の定、きらびやかなだけでなく、それぞれに辛い生涯をおくっている。妻...続きを読む
  • 幽霊の涙―お鳥見女房―

    良い物語

    市井に生きる人も時代の流れに何かしら影響を受ける。切なくて読後感の良い物語でした^ - ^
  • 別れの季節―お鳥見女房―(新潮文庫)
    前作から随分と日が経ってしまい、復習をしなければと思ってもいましたが、読み始めると登場人物がどんどん蘇ってきます。
    矢島家の影の主、珠世を軸に個性あふれるみんなが文字通り動き回る姿は微笑ましい。
    これが完結編とは、まだまだいけるのにと思ってしまった。
  • 梅もどき
    人の繋がりの大切さ、おろそかにしないなどお梅とお梅に助けられたキクを通して知る事ができる。
    お家騒動で不安の中、波にのまれながらも気丈に振る舞い恨む事なく生きる本田正純とお梅夫妻。
    お梅と正反対のキク。それでも生き抜く強さは同じで2人の生き方が自分にも出来たらいいのにと思わずにはいられない。
    家康の...続きを読む
  • 池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳
    池波正太郎が生んだ誰もが知るヒーロー鬼平犯科帳。鬼平こと長谷川平蔵を現代の人気作家が描く作品集。
    本編を全巻貪り読んだのは、たしかまだ20代。
    池波正太郎の語りの上手さに感動し、平蔵の人心掌握術に憧れを抱いた記憶がある。
    そしてこの本にて、鮮やかにヒーローが復活した。
    正面から鬼平に取り組んだもの、...続きを読む
  • 巣立ち―お鳥見女房―
    しんみりしたり
    クスっと笑ったり
    ドキッとしたり
    幼い子の心の葛藤にキュンとしたり


    登場人物皆んなそれぞれ魅力的。
    純粋で健気な恵以を応援したい。
  • 狐狸の恋―お鳥見女房―
    この巻の最終話 菖蒲の刀

    矢島家の扇の要は、やっぱり主(あるじ)どの伴之助さん!

    口数の少ない夫が息子に向けた“喝”に加えて発した一言
    「母を頼れ」
    これから長男の嫁を迎える珠世さんの不安を打ち消す最大級の愛の励まし。

    よっ神夫(かみおっと)!!
  • 鷹姫さま―お鳥見女房―(新潮文庫)
    派手さはないけれど、最初から最後まで、、、解説まで面白かった。

    傍には『東京を、江戸の古地図で歩く大江戸今昔マップ』
    楽しさ倍増♪

  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)
    今からでも、少しずつ、珠世さんのようになれたら。

    学んだこと。
    水野忠邦(浜松藩主)と水野忠成や水野忠義(沼津藩主)は、親戚でもなんでもなかったのだということ。
    知らなかった。(;^_^A
    水野と来たら、忠〇〇みたいな名づけの決まりがあるの?
  • お鳥見女房(新潮文庫)
    諸田玲子さんの作品はこの本がはじめて。

    面白かった。
    人として、子を持つ母として、珠世さんは私の理想そのものだ。

    きっとこれから何度も読み返すことになる本。