諸田玲子のレビュー一覧

  • 奸婦にあらず
    厚くて時間かかりましたが、読みやすく面白かった。
    休日つぶしちゃったけど笑
    井伊直弼ってひどいやつというイメージだったけど、違う見方ができた。
  • 其の一日
    連作短編集、といってもテーマは運命を変えた一日を取り扱ったもの。変わってはいるが、なかなかに、なかなかである。素晴らしい。
  • きりきり舞いのさようなら
    2022年8月9日
    十返舎一九や北斎、お栄が出てきて、へーと思ったが、そんなになぁと。奇人ぶりが凄まじかった。
    一九の生い立ちがなるほどそうなのかと。
  • 尼子姫十勇士
    2022.7.18完了
    途中からだらけてしまった。内容にしては長すぎる描写。
    読みづらい訳ではないけれどダラダラしているイメージ。
    戦の描写は省かれているが、それがかえって緊張感をもたらさないのではなかろうか。
    戦の描写はなくても構わないのだが、イマイチ入ってこない。再興軍なだけに不足な気がする。
  • 帰蝶

    織田信長といえば 
    かなりドラマとかにも なっているので 
    時代小説は 名前を読むだけでも苦戦する私には
    この本は 読みやすかったです。

    しかも、この本は 信長の正室を中心に描かれていました。
    謎多き 正室の人生とは。。。。

    昨年旅行で 安土城の模型を見ていたので
    城の中を描いているシーンは
    ...続きを読む
  • 旅は道づれ きりきり舞い
    祝言でも大騒ぎ。奇人に囲まれた舞が、その尻拭いに奔走させられるのは、いつもの事。そんな奇人達が、今度は、駿府まで東海道を旅する。大騒動必至。
    奇人は、人情に厚い。だからか、奇人に囲まれた者も、奇人に染まっていくようだ。
  • 相も変わらず きりきり舞い
    奇人に囲まれ、きりきり舞いする一九の娘の舞。玉の輿を夢見るが、踊りの師匠になるなど、望みとは反対方向に。奇人の後始末にきりきり舞させられず、自分のしたいことができる日は、いつやってくるだろう。奇人でも父親は娘の幸せを願っている。
  • きりきり舞い
    曲亭馬琴、頼山陽、歌麿、写楽、応挙等多くの文化人が活躍する文化文政時代。
    中でも多作の十返舎一九や北斎は作品に没入するため、奇行が多かったのだろう。
    そんな父親の面倒を見る娘は、きりきり舞させられる。奇人に囲まれた一九の娘。奇行よけのおまじないを唱えながら、懸命に生きる。
  • きりきり舞いのさようなら
    “きりきり舞い”シリーズ第四弾。

    十返舎一九の娘・舞が、自由すぎる“一九ファミリーwith居候”達に、きりきり舞いするお話6篇が収録されています。
    毎回大騒ぎのこのシリーズ。
    今回は火事で焼け出された一九ファミリーが葛飾北斎の手配した借家に仮住まいすることになるのですが、避難途中で近所の人から老婆...続きを読む
  • 元禄お犬姫
    時は元禄、「生類憐みの令」の綱吉の時代。
    どんな犬をも手なずけてしまうという、お犬姫を主人公にした連作短編。
    盗賊お犬党あり、仇討話あり、赤穂浪士討ち入りありと、エンタメ色満載。
    主人公の名前が知世となっており、年齢性格等に違いはあるが、『お鳥見女房』シリーズの珠世を思い出させる。
  • 幽霊の涙―お鳥見女房―
    結局は礼も弁明もしないまま出てゆくことになってしまった。後ろめたく、心苦しい。しかし一方では、これでよかったのだ、とも思った。なにを言っても、いや、言えば言うほど、二人を苦しめるだけだろう。
  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)
    「これで寂しくなくなるかしら?」
    「箱のなかが真っ暗でも?」
    「身動きができなくても?」
    「ふうん」
    「小母さま……」
    「ううん……なんでもない」
  • 鷹姫さま―お鳥見女房―(新潮文庫)
    珠世や多津の訓育があって、今では武家の子供らしく神妙な顔で小言を聞くーーふりをするだけの礼儀はわきまえていた。
  • 今ひとたびの、和泉式部
    恋多き女、浮かれ女と称される「和泉式部」の半生を描いた作品

    平安時代の女性は、ひたすらに出世やお金の道具だったのだなぁと。
    その反面、性に関しては軽く、貪欲でもあり
    そのギャップが不思議

    時代と男達の欲に翻弄された歌人。
  • 梅もどき

    梅もどきの実

    梅もどきは雌雄別株で花も違うし実も雌株にしかならないのだそうです。そう思うと本田正純と妻の梅二人の生きざまと重なって見えてきます。歴史上の人物が数多く登場するので、私的には咀嚼にいつもより時間がかかりました。けれど冒頭から登場する蟄居中の正純の世話をしている「キク」も魅力ある脇役の一人です。歴史的背...続きを読む
  • 帰蝶
    大河ドラマ「麒麟がくる」で、沢尻エリカが演じるはずだった帰蝶(濃姫)。
    本能寺の変のあとも長く生きていたとは知らなかった。道三の娘で信長の正妻、明智光秀と旧知の仲、まさに歴史の真ん中で翻弄された人生で、何を考えて生きていたのか。

    本書では、彼女はあまり表舞台には出ないけれど、多くの側室やその子供た...続きを読む
  • 帰蝶
    諸説ある本能寺の変の、一つの可能性の話。
    なるほどなあ、とは思った。

    信長の描き方があまり好きになれず、首を傾げていたら、なるほど、作者が信長嫌いであったか。納得。
    話の流れや積み重ねた布石を一気に繋げてみせる手腕はいいのだけど、信長といい帰蝶といい五徳といい、どうも描かれる人柄に好感がもてなかっ...続きを読む
  • べっぴん あくじゃれ瓢六捕物帖
    瓢六が二人を助けるのかと思ったけど、あっさり終わって残念。
    最後まで後手に回っていいところなしでした。
  • 尼子姫十勇士
    かつて山陰地方を治めていながら、毛利家に滅ぼされた尼子家。
    尼子一族の末裔スセリとその息子・勝久を担ぎ上げ、尼子の元家臣達が御家の再興を願って、毛利家に立ち向かうべく決起します。
    本来カリスマ性を発揮して皆をまとめるべき立場のスセリが、再興軍の大将・山中鹿介との恋に溺れてしまっているせいか、わきが甘...続きを読む
  • 嫁ぐ日 狸穴あいあい坂
    久々の、シリーズ第四弾。

    相愛だった道三郎との恋を諦めて、小山田家へ嫁いだ結寿。
    時は流れ、娘の香苗もすくすく育っています。
    ところが、“予期せぬ出来事”が婚家を襲い、またまた結寿に転機が訪れます。
    前巻でも小山田家は受難でしたが、続けて今回の件・・まさかこんなにサラッと万之助さんが亡くなるとは・...続きを読む