其の一日

其の一日

565円 (税込)

2pt

4.0

吉川英治文学新人賞に輝いた傑作短編集。安政7年3月3日、井伊家の密偵・可寿江(かずえ)は水戸浪士の不穏な動きを察知し、主君でかつて恋人でもあった直弼に通報しようとするが。「桜田門外の変」「箕輪心中」などの事件を題材に、江戸市中で懸命に生きる人々の、運命を変えた1日を描いた時代小説短編集。全4編を収録。<第24回吉川英治文学新人賞受賞作>

...続きを読む

其の一日 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    購入済み

    題名の通りただ一日の出来事

    2020年09月06日

    題名の通りただ一日の出来事を連作短編集の形で描き切っている。非常に巧みで劇的なストーリー構成。
    第一話 経済史の観点から見ると荻原重秀のやった経済改革通貨改革は、現在は当たり前になっている通貨管理制度の嚆矢ともいうべきもの。いざという時の妻の力を再認識。
    第二話 第一話以上に話の展開が劇的。まさ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月07日

    昨年の大河ドラマ「篤姫」を見て
    自分の中で幕末ブームが続いていて。

    大老「井伊直弼」の愛妾だった女性の話が
    読めるというので手にとってみたのが、読むきっかけ。

    「桜田門外の変」以外にも
    歴史的な1日を様々な角度から
    切り取って描かれた短編集。

    うまいです。
    構成とか視点とか。 ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年08月16日

     井伊直弼の暗殺を防ぐために奔走する女の、暗殺当日の朝までの一日など、主人公の人生を変える一日を切り取って描いた短編集。

     夫と妻、親と子、男と女、すれ違う人々の結末は色々だが、江戸の昔の人々も、現代と同じように生きていたんだと感じさせてくれる。

     短編なので、時代小説初心者でもいける作品。女性...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月24日

    連作短編集、といってもテーマは運命を変えた一日を取り扱ったもの。変わってはいるが、なかなかに、なかなかである。素晴らしい。

    0

    Posted by ブクログ 2013年04月04日

    解説で、短編の名手阿刀田高が、この連作短編の妙味を賛している。いずれも江戸期のある一日を描いた好短編。
    読後の感想としては、歴史上悪評の高い荻原重秀の罷免を描いた「立つ鳥」、桜田門外の変を井伊直弼の妾の視点から描いた「釜中の魚」が、特に印象に残った。
    同作者の「奸婦にあらず」(井伊直弼の妾・村山たか...続きを読む

    0

其の一日 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

諸田玲子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す