【感想・ネタバレ】其の一日のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

題名の通りただ一日の出来事

題名の通りただ一日の出来事を連作短編集の形で描き切っている。非常に巧みで劇的なストーリー構成。
第一話 経済史の観点から見ると荻原重秀のやった経済改革通貨改革は、現在は当たり前になっている通貨管理制度の嚆矢ともいうべきもの。いざという時の妻の力を再認識。
第二話 第一話以上に話の展開が劇的。まさか という感じ。
第三話以降もいくらか謎解き要素を加えながら鮮やかに描き出されてゆく。
最終話だけが力は入っているが一日の出来事にしなかったためかやや冗長に思える。

0
2020年09月06日

Posted by ブクログ

昨年の大河ドラマ「篤姫」を見て
自分の中で幕末ブームが続いていて。

大老「井伊直弼」の愛妾だった女性の話が
読めるというので手にとってみたのが、読むきっかけ。

「桜田門外の変」以外にも
歴史的な1日を様々な角度から
切り取って描かれた短編集。

うまいです。
構成とか視点とか。
時代物がニガテな方にもオススメできます。

江戸時代に想いを馳せました。

0
2014年04月07日

Posted by ブクログ

 井伊直弼の暗殺を防ぐために奔走する女の、暗殺当日の朝までの一日など、主人公の人生を変える一日を切り取って描いた短編集。

 夫と妻、親と子、男と女、すれ違う人々の結末は色々だが、江戸の昔の人々も、現代と同じように生きていたんだと感じさせてくれる。

 短編なので、時代小説初心者でもいける作品。女性らしい視点も新鮮です。

0
2017年08月16日

Posted by ブクログ

連作短編集、といってもテーマは運命を変えた一日を取り扱ったもの。変わってはいるが、なかなかに、なかなかである。素晴らしい。

0
2022年08月24日

Posted by ブクログ

解説で、短編の名手阿刀田高が、この連作短編の妙味を賛している。いずれも江戸期のある一日を描いた好短編。
読後の感想としては、歴史上悪評の高い荻原重秀の罷免を描いた「立つ鳥」、桜田門外の変を井伊直弼の妾の視点から描いた「釜中の魚」が、特に印象に残った。
同作者の「奸婦にあらず」(井伊直弼の妾・村山たかが主人公)も読みたくなった。

0
2013年04月04日

「歴史・時代」ランキング