• 侠飯2 ホット&スパイシー篇

    あれっ、間違えた?

    「侠飯」?と思ったけれど内容面白そう❗と読み進める。「ヤクザ?」「小指が半分ない?」あれっ本選ぶの間違えた?と思いながら、次々と出てくる料理に「美味しそう」とレシピをメモリながらあっという間に一冊読んでしまった。読みやすいのでついつい見逃してしまいそうだが、人生や仕事に対する向き合い方がすらっと描かれている。次巻を購入します。

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  • 人生は理不尽

    期待するのをやめること

    東レの取締役にまでなった著者が、子会社への左遷人事を言い渡されたり、妻がうつ病になったり、長男が障がい者だったりするのに、自分が受けた理不尽さを憂いたり憤ったりするのではなく、老い先を楽観視できるのはビジネスマン人生で強いられた理不尽のお陰とまでいう。そして「なるようにしかならない」「何とかなるさ」という考え方を身に付けるのです。

    そのコツは「期待するのをやめる」ことだそうで、これからの余生において大きな人生訓となった一冊でした。

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  • いも殿さま

    こんな風に生きてみたい。

    還暦を迎えた実直な勘定方の武士である井戸平左衛門がかの有名な大岡忠相より石見銀山代官を引き受ける。江戸時代の還暦である。かなりの高齢者だと思うのだが代官となって切腹するまでの数年の間「領民の命を守る」という一途な想いで飢饉と戦っていく小説である。度重なる苦難と戦っていく平左衛門のバワーにはただただ頭が下がる。飢饉の対策として薩摩の国から「唐芋」を買い根付き領民の食糧となるのを平左衛門は見ることなく亡くなってしまうのである。「いも殿さま」と呼ばれその功績をたたえる碑が中国地方に500基以上にもなるという。碑は別にして平左衛門の生き方の爪の垢でも煎じて飲みたい人が多いのではないだろうか。

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  • 指切り 立場茶屋おりき

    このシリーズ人生の機微を見事に描いていて大好きで続巻を首を長くして待っています。本の中に出てくる「きやり」という表現もその時の心持ちを表していて私まできやりとしてしまいます。
     今回読んでも見てとても気になったことがあります。過去の登場人物が出てきてあれっ誰だっけ?と思うことはありますが、その説明に過去の文章を長々と書かれてある場面が多くなっているような気がします。もちろんこの一冊から読み始める読者もいることを踏まえても少し多すぎると感じるのは私だけなのでしようか。

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  • これは経費で落ちません!8 ~経理部の森若さん~

    今回少しおとなしめかしら⁉️

    今回は展開の先が読めるような気がします。テレビドラマで30分とか一時間で終わるとしたら問題ないけれど、読むとしたら少し物足りないように思います。でも私は経理畑にいたので森若さんの性格納得です。ただ読んでいてテレビ化したときの多部未華子さん他のキャストがどうしてもちらついてしまうのは仕方がないのでしょうか。

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  • ゆきうさぎのお品書き あらたな季節の店開き

    もう終わりですか

    初めて読んだ時は「高校生向き⁉️」と思いました。でもそう思いながらもうすぐ70歳のおばさんは、大輝と碧を見守りながら10巻まで読んでしまいました。柔らかいタッチのなかに各巻に結構ハードな人生模様が描かれています。巻末のお料理も楽しみです。ポテトサラダ絶品でした。

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  • 梅もどき

    梅もどきの実

    梅もどきは雌雄別株で花も違うし実も雌株にしかならないのだそうです。そう思うと本田正純と妻の梅二人の生きざまと重なって見えてきます。歴史上の人物が数多く登場するので、私的には咀嚼にいつもより時間がかかりました。けれど冒頭から登場する蟄居中の正純の世話をしている「キク」も魅力ある脇役の一人です。歴史的背景も踏まえてゆっくり読みたいお薦めの一冊です。

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  • 樹下の想い

    久し振りです

    久し振りに読み終えて余韻を楽しめました。高橋治の「風の盆恋」は今も心に残る一冊ですが、きっとこの本も心に残る一冊にプラスされるでしょう。主人公の花材屋という職業も興味深く生き方にも心引かれるが、思われる相手の女性の身になると「言ってくれれば人生変わったかも知れません」ということなのでしょう。

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  • 神様の御用人9

    えーっ大変‼️

    もちろん今までもそれなりに深刻な問題を解決してきた良彦だが、今回は余りに大きい難問題に立ち向かうことになる。現在コロナ禍の真っ只中にいる日本。さまざまな事が混じりあった現状において妙に納得できる内容である。常々八百万の神に対する恐れがなくなった人類に対する警鐘だと思っていたが、警鐘ではなく現実になっている怖さがある。次号が待ち遠しい‼️

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  • 草笛物語

    残念です‼️

    大好きな作家でした。新刊を楽しみに待っていました。まだ若くお亡くなりになられたときは信じられませんでした。もっともっと読みたかった。この本が「蜩の記」の続編ということなので読むことにしましたがあっという間に読み終えてしまいました。日本人の心が描かれていて私のお薦めの一冊になりました。

    葉室先生、早く輪廻転生してまた本をたくさん書いてくださるのを首を長くしてお待ちしています。あれっ、でも同級生の私の命があるうちにお願いします。

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  • 駆ける百合~上絵師 律の似面絵帖~

    次読みたくなります‼️

    上絵師の律とお茶問屋の跡取り涼太が紆余曲折後やっと結婚してからの物語。二人を軸に描かれている女性達が生き生きしているので、時間を気にしながらも一気に読み終わった。男と女が絡み合いながら物語が進んでいくが、律と最後まで絡む百合の生き方は見事すぎて、現代でもこう生きたいものだと思わされる。百合が縁切り寺東慶寺から帰り一人になってどんな生き方をするかも、涼太と律との物語の中で描いていただきたいと願うところである。

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  • 情事

    懐かしい

    30代に森瑶子に夢中になった。新刊が出るのを待って貪るように読んだ。この本はデビュー作だから絶対読んだと思いながら読み進み「うんうん、この男と女のやりきれないばかりの心理描写」に懐かしさが込み上げてくるのを感じる。続けて何冊か読んでみよう。逆に今の若者がこれを読んでどんな感想を持つか聞いてみたい。

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  • 金沢あまやどり茶房 雨降る街で、会いたい人と不思議なひと時

    意外に面白かった

    始め読み始めて、あれっ漫画チック⁉️ 購入失敗したかなと思いました。でも日本にある八百万の神々は、人々の信心が無くなると力が失われていくと別の本で読んだことがある。この本もそんな展開で一気に読んでしまいました。会いたい人に会えるというこんなお店が本当にあったらいいですね。夜中の二時に読んだけれどハッピーエンドで良く眠れました。

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  • 弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇

    安定感に安心⁉️

    大好きなシリーズの7作目。今回は結婚したユウと千春は脇役で主人公は「雪緒」と常連客黒川の娘で女優の「茜」 だ。このシリーズに登場する人達は皆一生懸命に生きていて、いや生きているからこそ問題にぶつかっている。器用に目を背け通り過ぎられないその不器用さが大好きだ。美味しいお弁当とそれを巡る人間模様。それぞれがベタに思える出来事が繰り広げられるが、世の中なんてそんな絡まった糸を丁寧にほぐしていく繰り返しのように思う。そしてハッピーエンドが待っている。なんという心地よい安定感だろう。

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  • 京都祇園もも吉庵のあまから帖2

    面白い‼️ けど・・・。

    内容は面白いが登場人物の説明が毎回されるのは、読者としては一冊の本を読むのに「またか」と思います。もしかして連載小説だからかな思ったが内容がいいだけにちょっとうるさく残念でした。

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  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 上

    堪能‼️

    久し振りに小説を読んだと実感。伊集院静によって、サントリーという企業の成長の推移の中で、鳥井信治郎という創始者の姿が生き生きと描かれている。鳥井信治郎の生きざまは今だからこそ魅力的である。母こまから受け継がれた
    「陰徳」という日本人の徳の中心にあった考え方は私も祖母に小さい頃から言われ続けた言葉でもあり懐かしかった。この考え方は主人公の一生を貫いたものでもある。なんといっても鳥井信治郎の生き様が、このコロナ禍の日々に元気をもらえた。夜中の二時まで一気に読み、実は眠れず下巻も読み始めてしまった。

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  • ゆきうさぎのお品書き 白雪姫の焼きりんご

    このシリーズが大好きです。小料理屋を舞台に料理と人間模様が綾なす様が年齢に関係なく楽しめる本だと思います。大樹と碧の愛も焦れったくなりつつも応援しています。次号は二人がハッピーエンドに少しでも近づきますように‼️

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  • わが家は祇園の拝み屋さん2 涙と月と砂糖菓子

    次読みたくなります‼️

    元々陰陽師、陰陽道に興味があった私としては、澪人よりは宗次郎が好きです。ただ見えないものが見える辛さはこのシリーズを読んでわかったような気がします。そして若宮・宗次郎・澪人の話す神と人間世界の関係性も、これからの私自身の生き方に大いに参考になりました。

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  • 集団左遷

    生きていてほしかった

    主人公の篠田が亡くなってから彼の日記帳を紐解くというストーリーだが、篠田には生きてほしかったと思う。彼が生きてこそベタかもしれないが集団左遷がいきてくるのではと思うがいかがでしょうか。

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  • 桑の実が熟れる頃~南蛮おたね夢料理(五)~

    物語の歴史背景が楽しみ。

    人間関係の丁寧な描き方に加えて、その裏の歴史的背景を楽しませてもらっています。外来野菜がどんな風に料理に取り入れられていったかも興味深いものがあります。

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  • 大蛇の橋

    男の覚悟の美しさ

    封建社会の中で自分の大切な人達のあだ討ちをする男の覚悟の美しさに涙します。そして最後の意外なハッピーエンドに心癒されました。

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