【感想・ネタバレ】人生は理不尽のレビュー

著者の佐々木常夫氏は、家族の病気を抱えながら限られた時間の中で仕事をして、東レという大企業の取締役までなった方です。様々な苦難を乗り越えてきた著者の経験談からの文章は説得力があります。内容的には老後の話が6割以上で、「常識」よりも「現実」を取る、というものです。参考になったのは「孤独とひとりは別もので、きちんとひとりを楽しむことが出来れば豊かに過ごせる」という記述です。一見冷たく感じられる「家族は情や愛で考えてはいけない」という考えも、思いやりから出てきたものだということがよくわかるように書かれていました。ゆったりとした気分で読める1冊です。

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

・楽観的に観るコツは期待するのをやめる。子供は親が思う以上に親の姿を見る、子供の姿は親自身なの姿。役に立つ。ということに気付いた。

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Posted by ブクログ 2021年10月15日

今30代ですが、人生経験をつまれた方々の本を読むのが好きです。将来さっぱりかわいいおばあちゃんになりたいから!笑

年取ってからの心がけとかもあるけど、それは一朝一夕にできるものではないと思います。
今から少しずつ心がけと行動。

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Posted by ブクログ 2021年06月06日

※ページは目安
p.6
物事を楽観的にみるコツは「期待するのをやめる」こと。
期待しない≠希望を持たない
期待しない≠人を信頼しない
あくまで一定の距離を置いて、物事や人を冷静に見ること。

p.26
老いた親との同居は「情」で判断しない。
親はその場所を離れたくないと思っていないか?
一人暮らしを...続きを読む寂しいと本当に思っているのか?
環境を変えてまで同居するべきなのか?
熟慮することをおすすめする

p.30
親も子もお互いに期待しすぎない
親子という「タテ」の関係ではなく、互いに一人の人間同士という「ヨコ」の関係を築くこと。

p.47
18歳を過ぎたら子供も大人として扱う。
黙って我が子を見守り理解する。
説教するより「信頼する」のが親の務めです。

p.50
親の背中を見て子供は育つ
子供に変わってもらいたいなら、子供が変わることを期待するより親自身が変わる努力をする。くよくよ悩まず、自分自身の人生をしっかりと生きることが、親子共倒れにならない最善の方法ではないか。

p.52
「上司の誘いを断ったら出世できない」はウソ。
上司が求めているのは付き合いの良いことではなく、仕事ができること。

p.58
夫婦仲をよくする一番の方法は「リスペクトする」こと。
相手の優れているところを見つけ、相手を認めること。
人間なので欠点やアラがあるのは当たり前。

p.76
過去の栄光にいつまでもしがみつかず、「すでに終わったこと」と区切りをつける。
小さな目標を持ち、日々前を向いて生きることが大切。

p.78
「計画を立てる」ことは大切だが、「計画を途中で軌道修正する」ことも大切。
いったん決めたことに固執しすぎず、「決めては変える」を柔軟に繰り返すべき。

p.112
何かを知ったら「なるほど」で終わらせない。
いますぐできることを行動に移すこと。

p.120
「悠々自適」はもったいない。
仕事があるから趣味も遊びも楽しめる。

p.128
定年後の仕事はたとえ給料が下がったとしても「働きやすさ」を最優先すること。
給料は下がってもビジネスマンとしての価値は下がらない。勝手のわかる職場が精神衛生上もよい。

p.132
年齢や役職に関わらず「タテよりもヨコ」の人間関係を大事にすること。

p.163
老化を防ぐ最大の武器は「好奇心」
きっかけは何でもいいので、何か1つ興味を持ったら、それに関連することを徹底的に調べつくしてみる。

p.209
お金はある程度ないと困るが、「金があるか幸せ、金がないから不幸」ではない。
あなたにとって本当に大切なものは何かを自分に問いかけ、忘れないようにすることが大切。

p.247
何歳になっても大事なのは過去ではなく未来。
過去のモノやステータスや思い出に執着しない。

p.252
「終の棲家」なんて考えない。
何歳になっても人生はやり直せる。
状況によって柔軟に対応していけばよい。
失敗は引きずるためにあるのではなく、将来をよりよくしていくためにある。

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Posted by ブクログ 2019年05月25日

これからどんどん歳を重ねるに参考になる
とにかく期待しないというのが印象的
こんな賢くてすごい人でも悩みや不安はあるんだなと思った。どんなに偉くなっても常に謙虚でいる姿勢も大切だと感じた

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Posted by ブクログ 2019年04月11日

「部下を定時に帰す仕事術」「そうか君は課長になったのか。」で感銘を受けた佐々木常夫さんの最新作。70代になられた佐々木さんが自らの体験に基づいた晩年の生き方を指南する。2019年4月9日に東京でこの著作に沿った講演会があり、納得感のある話が胸に響き、会場で本書を購入。佐々木さんからサインをいただき、...続きを読むさっそく読んだ。期待すぎずに楽観的に、小さな目標を持って好奇心を失わず、リスペクトして人間関係を築き、謙虚に人生を楽しむことだと。不安の多い老後が明るくなり、元気のでる本であった。

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Posted by ブクログ 2019年03月02日

様々な苦労の中人生を歩んできた著者の言葉なので、非常に説得力があります。
自分が思い悩むことが多くなって来たときに読むことで、気分が楽になれます。
キーワードは「期待するのをやめること」。
言うのは簡単だけど、実行はなかなか難しい。

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Posted by ブクログ 2022年05月29日

著者は元東レの取締役。
妻は病を患ってからうつ病になり何度も自殺未遂を繰り返し、長男は自閉症、取締役についたものの、改革を進めていくと、上役からの批判で左遷‥‥と、大波が沢山やってくるジェットコースターのような人生を送ってきています。
そういった逆境を経験して、それを克服、または受け入れしてきたから...続きを読むこそ言える言葉が沢山詰まっていました。

親兄弟、子どもとの付き合いも、一線を引いて、ほどほどに、というのも妙に納得しました。愛情があるからこそ相手に求めすぎたり、期待したりするのは、ゆくゆくのトラブルのもとになる家、ありますよね。
生活は贅沢はせず、締めるところは締める。
身の丈にあった好奇心をもった生活をおくる。
こういったことが、分かっているようで、意外と日々の生活を振り返ると忘れてしまっていることがあります。

一番肝に銘じたのは、地域の人とのつながりを持っておくこと。深入りせずに一線を引きつつ、スマートなお付き合いをしていきたいと思いました。

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購入済み

期待するのをやめること

2021年09月16日

東レの取締役にまでなった著者が、子会社への左遷人事を言い渡されたり、妻がうつ病になったり、長男が障がい者だったりするのに、自分が受けた理不尽さを憂いたり憤ったりするのではなく、老い先を楽観視できるのはビジネスマン人生で強いられた理不尽のお陰とまでいう。そして「なるようにしかならない」「何とかなるさ」...続きを読むという考え方を身に付けるのです。

そのコツは「期待するのをやめる」ことだそうで、これからの余生において大きな人生訓となった一冊でした。

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Posted by ブクログ 2021年03月31日

 見かけたとき、タイトルからなんとなく気になって手に取った一冊。若者よりも、どちらかというと長い間社会人として経験を積んできた人達へ向けてのメッセージ性が強いと感じた。人に期待や願望を持つのではなく、相手を理解信頼できる点を見つけることが大切だと学んだ。
 
 

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Posted by ブクログ 2020年07月17日

東レにて取締役など要職を経験した著者が多くの家庭内の困難に直面しながらも乗り越えてきた経験から学んだ人生哲学を書いた一冊。

妻はうつ病で自殺未遂を繰り返し、長男は自閉症を抱えるなかで東レにて取締役を経験した著者がおもに老後を豊かに過ごす為の考え方について書かれており、非常に色々と考えさせられるもの...続きを読むがありました。
人間関係、お金、健康、趣味、死後などの老後の人生にまつわる様々な事柄について、経験豊富な著者ならではの語り口で解説されており感心しながら読みました。

期待しないこと、頼ることは頼り、自立することは自立するメリハリをつけて時の流れに身を任せて生きることが大事であり、見栄を張ったりせずに自己管理をしっかり行い自分らしく過ごすことが大切であると感じました。そして本書全体を通して幸せな老後を過ごすためのコツを学べた一冊でした。

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Posted by ブクログ 2019年04月30日

アラフィフの自分にはこれからの作法を教えてくれたような一冊。
でも、少しまだ現実味がない。
5年後にまた読もうと思う。
その頃までこのアプリ残っているかな?

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Posted by ブクログ 2019年01月28日

佐々木さんの本ということで、ちょっと期待し過ぎたが、年老いて感じる不安感を、いろいろ整理するために中々良い本。
悲観は気分。楽観は意識。

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