【感想・ネタバレ】人生は理不尽のレビュー

著者の佐々木常夫氏は、家族の病気を抱えながら限られた時間の中で仕事をして、東レという大企業の取締役までなった方です。様々な苦難を乗り越えてきた著者の経験談からの文章は説得力があります。内容的には老後の話が6割以上で、「常識」よりも「現実」を取る、というものです。参考になったのは「孤独とひとりは別もので、きちんとひとりを楽しむことが出来れば豊かに過ごせる」という記述です。一見冷たく感じられる「家族は情や愛で考えてはいけない」という考えも、思いやりから出てきたものだということがよくわかるように書かれていました。ゆったりとした気分で読める1冊です。

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