辻村深月のレビュー一覧

  • 傲慢と善良
    久しぶりにノンストップで読んだ。
    感情が揺さぶられて泣けた。

    結婚はまだいいわって傲慢なんかな?
    架のように社長業が急に忙しいとか
    モテてきたしまだいいかって思ってたとか
    その程度のことなんだと思うんだけど。
    在庫処分とか年齢までに結婚しなきゃという社会的な圧からそういう考えに至るんだよね。

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  • 鍵のない夢を見る
    スピード感溢れる作品。ぐいぐい引き込まれる。
    共感という意味で、心に残ったのは、『芹葉大学の夢と殺人』と『君本家の誘拐』。

    夢を持つこと。自分を信じて、諦めないことは素晴らしいことだけれど、周りのアドバイスに耳を傾ける心の余裕も必要。主人公の母親の「現実的に夢を見なさい」という言葉が刺さる。
    現実...続きを読む
  • 傲慢と善良
    すごく読み応えがあったし、何個も心の中に留めたいセリフがあった。 まだ結婚という言葉の重みが分からない年齢でありながら、二十歳になってからなんとなく結婚を考えるようになって、今でさえ不安を抱くことがあるから年代が上であっても感情を乗せて読めた。人間の腹黒い部分を丁寧に表現してるとこも良かった。 「悪...続きを読む
  • 傲慢と善良
    いつも何気なくやってることがよく考えれば潜在意識的にこんな偏見が混じってたんだ、って色々考えさせられた
    作者の着眼点すごい
  • かがみの孤城
    色々な体験を思い出しながら読みました。
    何度も鳥肌が立ったり、涙がこぼれそうになりました。本当に読んで良かった。
  • 嘘つきジェンガ
    こんなに人気作家さんなのに、この作品がはじめまして、でした。
    やはり素晴らしい。

    『2020年のロマンス詐欺』
    コロナ禍に上京した大学生が新しい人間関係を築けず悩む中、地元の友達からもたらされた、メールを送るだけのバイト。割のいいバイト。
    詐欺だと気づいた時には、1人の女性とお互いを話す仲になって...続きを読む
  • 傲慢と善良
    「刺さる」という評判を聞き、一体何が刺さるのかと思った。読んでみると、めちゃくちゃ刺さった。
    現代の、令和の大人の純愛。そう思える話だった。
    僕は今36歳、地方出身の東京在住。
    そんな真美と似た境遇もあって共感できるところが本当に多かった。
    僕も東北の田舎の出身だが、自分の両親も真美の両親と全く同じ...続きを読む
  • 傲慢と善良
    恋愛に限らず、他者とともに生きていく上で自分が抱いている傲慢さと善良さを指摘されているようで、自分はなんて心の汚い人間なのだろうと読んでて落ち込むことが多々あった。けど、この本が多くの人に刺さっているということは、少なからずみんなが抱いている感情なんだろうと思うと少しほっとする面も。女友達のシーンは...続きを読む
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)
    総ページ1000超えの長編文庫本
    辻村さんの作品は長編が多いので
    読んでいる途中にヤキモキしちゃいますが
    読んだ後は後悔ない作品ばかりです

    本を読み慣れている人も
    この世界を作った人物が誰なのか
    考察しながら悩みながら
    楽しめる本になっていると思います

    結局わたしは最後の最後まで
    真相に辿り着け...続きを読む
  • かがみの孤城
    800ページを2日で一気読み。


    自分のためにがむしゃらになってくれる人がいるってすごいことだ。
    勉強はローリスク。やった分成果が出やすい。
  • この夏の星を見る

    コロナに負けない子どもたち

    今年の公立高校入試では、埼玉、群馬、東京の同日入試でこの本から出題された。コロナ禍における鬱々とした学校生活の中で、なんとか楽しみを見つけ出したり、新たな目標や目的を見出したりして、逞しく生きていく中高生たち。同調圧力やコロナ差別によって人間関係までがぎくしゃくしていく中で、天体観測を通して新たな友...続きを読む
  • 傲慢と善良
    いろいろな立場の考えが詰め込まれていて、タイトルの「傲慢と善良」がピッタリだと感心しました。既婚と未婚、親と子、男と女、それぞれが善良であり傲慢であり、それに気づかず人生を過ごす。みなさんも、必ず思い当たることもあるのではないでしょうか?辛辣な指摘に、つい、心が抉られる思いを観じながら読みました。
    ...続きを読む
  • 傲慢と善良
    恋愛をする時の痛いところをついてくるから読むのがしんどいときもあった。恋愛の話をする時に「ピンと来ない」とか軽々しく言うけどとんでもないこと言ってたなとおもった、でも誰しも傲慢で善良あることを客観的にみれて気づけただけでも少し心が楽になったかも。強くなったまみちゃんがすごくすきだった。最後もよかった...続きを読む
  • ツナグ(新潮文庫)
    映画は観たので、展開は知っていた(映画かなり原作に忠実だった!)けど、本はやっぱり心理描写がたくさんあっていいね。アイドルの話だけ映画にないけど、その話が結構よかった。そして圧倒的に演劇部の話のパンチが……
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)
    蘭花の盲目的な恋には共感できる部分も多いが、留利絵の盲目的な友情にはなかなか共感が難しかった。
    とにかく茂実のことが嫌いになった。
  • 朝が来る
    中学生で出産した少女と、不妊で悩む40代夫婦の特別養子縁組の話。

    子供を手放す実母と、向かい入れる里親の心境が丁寧に描かれていて、まるでノンフィクションを読んでいる様な臨場感のある物語だった。
    中学生のひかりが、出産を機にどんどん人生の歯車が狂い始め転落していく姿は読んでいて辛かった。ひかりの母親...続きを読む
  • V.T.R.
    やっと読めました〜。チヨダコーキのデビュー作。

    本文に入る前に『V.T.R.』チヨダ・コーキの表紙が登場。マーダーライセンスという人を殺すことが許されるライセンスを持つTが主人公。この小説登場人物が全てアルファベットなんですけど、『スローハイツの神様』の登場人物と照らし合わせて読んだと言う方がいて...続きを読む
  • スロウハイツの神様(下)
    「お久しぶりです」

    これで結ぶのオシャレすぎて言葉を失った

    愛の物語だった
    誰もが誰かの愛で生きている
    愛していなきゃ生きていけないし、愛されてなきゃ生きていけない
    でも見返りを求めすぎるのもよくない
    与えるだけの愛の美しさともどかしさ
    果たして「スロウハイツの神様」とは誰だったのか
    コウちゃん...続きを読む
  • 琥珀の夏
    やっぱり本当に辻村深月さんの世界が好き。
    最後の最後までドキドキ、先を楽しみに読み終えた。
    難しい狭い世界の、いわゆる宗教的な見えない暗闇を本当に想像できる表現でストーリーが作られていた。
    読み応えがあり納得できる終わり方。
    続編があればぜひ読んでみたいです!
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)
    子供達の世界では学校がすべてで逃げ場がない。関係が密な分、拗らせると元には戻らない。違う仲間たちがいて良かった。