辻村深月のレビュー一覧

  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)
    女子同士の友情が表面上だけでなく、裏の、悪口にも出したことのない、心の中の動きが言語化されてる感じ。え、この人、自分?って錯覚しそうになる感じさえある部分もありました。

    同じ時間を2人の視点で描かれ、言葉の受け取り方の違いが表現されていて、少しずつ物語の全容が明らかになっていきました。あぁそういう...続きを読む
  • 島はぼくらと
    高校生4人を中心にした青春モノではあるが、謎の脚本をめぐる過去のエピソードや、狭い島社会であるが故の事件や対立など、多くの要素が詰め込まれており、それでいて最後はいい方向にまとまっていて、さすが辻村深月だなと思わされる作品だった。
  • ツナグ(新潮文庫)
    かがみの孤城が大好きで、止まらなくなる本が欲しくて購入。1番に抱いた感想は
    「辻村さん天才」
    本当に頭の中どうなってるんだろう。。すごかった。自分だったらどうするかなーなんて考えながら読めた。親友の心得刺さりました。
  • かがみの孤城 下
    とても面白くて泣いた。自分に対しても独りじゃないんだよって言われてる気がした。最後までとても面白かった。とても優しいお話だと感じた。また読みたい。
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)
    長かったけど、すごく面白かった。繊細な心理描写にひきこまれるように読みました。デビュー作でこれはスゴすぎる!
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)
    やっと読めた!辻村さんのデビュー作、冷たい校舎の時は止まる。まず、驚いたことが登場人物の中に辻村深月という人物が登場していたこと!この作品のおおもとになる作品を書いたのは高校生の時で授業中、ルーズリーフに手書きで書いていたのだとか!尊敬しかないですね!面白すぎてページをめくる手が止まらなかった。長い...続きを読む
  • きのうの影踏み
    これ怖くて一度本を閉じちゃったことがある。本でそれくらい恐怖を抱いたのはデモナータ以来これが初めて。
  • 名前探しの放課後(下)
    タイムスリップによって自殺してしまう『誰か』を見つけた主人公とその友人たちが、なんとか回避するように全力で動く。その誰かを見つけて守る話だと思っていたら、さらにその続きがあったとは。本当はイジメられている誰かではなく、別の人の死を回避するために本人を巻き込んでいたこと。最後の章で一気に話が変わり、驚...続きを読む
  • 噛みあわない会話と、ある過去について
    レビューを拝見し、単行本にはない解説を読みたいと文庫を買うまで時間がかかった。

    気になったのが、対立するような2人の人間を表現しているのに、ただ1人の心情で書かれている点。そのほうが、恐怖心、理不尽だという怒りがわかりやすいからかなと思った。

    過去は変えられない。
    そして覚えていたり忘れていても...続きを読む
  • スロウハイツの神様(下)
    他の辻村作品に比べ、これはちょっとイマイチかなとか思ってしまっていたが、「二十代の千代田公輝は死にたかった」で一気に心持ってかれた。途中で何故か泣きそうになった。
  • かがみの孤城 上
    たしかに世の中には悲惨な家庭が、想像だにできないような凄惨な子供時代を過ごさざるを得なかった人は本当にいる。現実ではこころを「恵まれてる」と思う人も数多くいると思う。

    それでも、人が人に救われることを信じているし。
    それが無理でも、この本が。

    そんな信念を感じました。

    仕掛けは予想できても、ど...続きを読む
  • 本日は大安なり
    ある大安の日に結婚式を執り行うことになった計4組のカップルと関係者に纏わるお話。
    まず鈴木陸雄はカス男過ぎる。。
    双子の姉:鞠香の思惑怖い…!
    玲奈とプランナーとの過去エピソードには、!?!?となったし、東さんの素性も気になる。。
    そんな感じで続きが気になって怒涛のように読み進めてしまった。
    最後は...続きを読む
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)
    辻村深月のホラーミステリーの傑作。主人公の浅葱がかっこよすぎる。とにかく読みやすくて続きが気になって仕方ない。驚きと恐怖の連続。ラストは最高ではないかもしれないが、全体的に言えば、圧倒的。
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)
    辻村深月のホラーミステリーの傑作。主人公の浅葱がかっこよすぎる。とにかく読みやすくて続きが気になって仕方ない。驚きと恐怖の連続。ラストは最高ではないかもしれないが、全体的に言えば、圧倒的。
  • かがみの孤城 下
    上巻と同じく金曜ロードショーから

    【映画と比較】
    映画版では省略気味だったところ(昴がゲームクリエイターを目指すくだり等)が補完されているのもあり、原作を読むことで全体的に分かりやすくなった印象。

    【個人の感想、思い】
    大人と子どもの間とも言える中学生。
    小学生よりも行動範囲が広がるが、大人ほど...続きを読む
  • 凍りのくじら
    藤子先生がSFをsukoshi fushigiな物語。と言った事が印象に残った。スラスラ読めて心あったまる晴々させてくれる作品でした。
  • 凍りのくじら
    とても良かった。1章ずつ大事に読みました。自分だけの神様がいることは、とても良いことだと思う。少し、不思議な物語。
  • 琥珀の夏
    続きが気になりすぎて、睡眠時間を削ってしまった。
    なんかもうザワザワしちゃうんだよな。
    手に汗握る展開とかではないんだけど、心理描写がとても丁寧で、その年頃の子どもたちのあるあるがめちゃくちゃリアルに描かれていて胸が痛い。

    大人になったらなんてことないことも、子どもの世界では一大事で夏の間だけでも...続きを読む
  • スロウハイツの神様(下)
    辻村深月の作品のなかではかがみの孤城の次に好き。後半のどんでん返しがすごすぎる。途中、中だるみがかなりあるが、読後感が素晴らしい。まさかの恋愛小説だった。ラストシーンが格好良くておしゃれで泣ける。このラストありきで冒頭から書いてきたと思うと、恐ろしい才能だと思った。
  • スロウハイツの神様(上)
    辻村深月の作品のなかではかがみの孤城の次に好き。後半のどんでん返しがすごすぎる。途中、中だるみがかなりあるが、読後感が素晴らしい。まさかの恋愛小説だった。ラストシーンが格好良くておしゃれで泣ける。このラストありきで冒頭から書いてきたと思うと、恐ろしい才能だと思った。