きのうの影踏み

きのうの影踏み

616円 (税込)

3pt

あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの作家にも届いているという。かくいう私にもその手紙は届いていた。その手紙のことを調べるうちに、文面の後ろのほう、文字が乱れて読み取れなくなっていた部分が、徐々に鮮明になってきている……。ある日、友人作家が手紙のことで相談があると言ってきた。なんと、その手紙、サイン会で手渡しされたという。誰がその人物だったかはわからない。けれど、確実に近づいてきているーー。(「手紙の主」)。その交差点はよく交通事故が起こる。かつてそこで亡くなった娘の霊が、巻き添えにしていると、事故死した娘の母親は言っているという。その娘が好きだったという「M」の字の入ったカップがいつもお供えされていた。ある雨の日、そのおばさんがふらふらと横断歩道にさしかかり……。死が母娘を分かつとも、つながろうとする見えない深い縁を繊細な筆致で描く「七つのカップ」。闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。
【解説:朝霧カフカ】

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きのうの影踏み のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月18日

    これ怖くて一度本を閉じちゃったことがある。本でそれくらい恐怖を抱いたのはデモナータ以来これが初めて。

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    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    怖い怖い怖い!!
    ホラー映画はネタバレがあるから、スッキリして劇場を後にできる。それがこの本には出来ない。なぜなら丁度怖さの絶頂部分で話が終わるから。理解力がないと分からない話がチラホラあるが基本的に継続的な怖さが襲ってくる。背中になにか壁でもいいからないとヤバいって感じの本です!

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    Posted by ブクログ 2023年09月13日

    十円参りとだまだまマークが一番怖かったです。
    また辻村深月さんが3年後に賞をとる事を予言した占い師さんすごいですね!

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    Posted by ブクログ 2023年08月03日

    怖かった。
    子どもの頃こわごわと読んだ怪談のような新鮮さと懐かしさが詰まっていた。
    私の大好きな「本の怪談シリーズ」大人版のよう。
    どれもすごく良かったが、強いて1つ選ぶなら「ナマハゲと私」が最恐。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    作品の幅を広げ進化し続ける作家。大切な人との絆を感じる傑作短...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月03日

    辻村氏が体験した話なのかわからないような書き方もゾクゾクする。

    2〜3ページで終わるものもあれば、30ページ前後のものもありテンポも良いので非常に読みやすい。

    どぎつい心霊ホラーという感じでなく日常に潜むホラーという感じ

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    購入済み

    匿名 2024年04月05日

    首筋のゾクゾクが止まりませんでした。
    どれも日常で起こりそうな身近にある話しでした。だからこそ怖かったです。

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    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    不思議な世界。出会ったことのない奇妙な出来事なのに、何故か現実味を帯びていて、本当にありそうな感じがする。怪奇だけど怖すぎず、あっさり読める短編集。

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    Posted by ブクログ 2024年03月02日

    ホラーの短編集。そこまで怖すぎず、ちょっと不思議なお話ばかり。とても読みやすく、短い話ばかりなのでサクッと終えてしまった。中には作者の身に降りかかった話もあり、完全に物語なのか、あるいはエッセイなのか、、と微妙な感じが興味深くて面白かった。

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    小学生の時に怪談や不思議な話しが大好きで、怖がりながらもよく読んでいたなー、こんな感じの話しだったなーと懐かしく読みました。
    このくらいのトーンの怖さが一番好きです。怖すぎず、グロテスクさもなく良いバランス。

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    ふちなしのかがみに続き辻村深月さんのホラーを読みました。この本は辻村さんの身の回りで起こった出来事などもあり、不思議だと思いました。

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