感情タグBEST3
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怖い怖い怖い!!
ホラー映画はネタバレがあるから、スッキリして劇場を後にできる。それがこの本には出来ない。なぜなら丁度怖さの絶頂部分で話が終わるから。理解力がないと分からない話がチラホラあるが基本的に継続的な怖さが襲ってくる。背中になにか壁でもいいからないとヤバいって感じの本です!
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怖かった。
子どもの頃こわごわと読んだ怪談のような新鮮さと懐かしさが詰まっていた。
私の大好きな「本の怪談シリーズ」大人版のよう。
どれもすごく良かったが、強いて1つ選ぶなら「ナマハゲと私」が最恐。
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作品の幅を広げ進化し続ける作家。大切な人との絆を感じる傑作短篇
あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの作家にも届いているという。かくいう私にもその手紙は届いていた。その手紙のことを調べるうちに、文面の後ろのほう、文字が乱れて読み取れなくなっていた部分が、徐々に鮮明になってきている……。ある日、友人作家が手紙のことで相談があると言ってきた。なんと、その手紙、サイン会で手渡しされたという。誰がその人物だったかはわからない。けれど、確実に近づいてきているーー。(「手紙の主」)。その交差点はよく交通事故が起こる。かつてそこで亡くなった娘の霊が、巻き添えにしていると、事故死した娘の母親は言っているという。その娘が好きだったという「M」の字の入ったカップがいつもお供えされていた。ある雨の日、そのおばさんがふらふらと横断歩道にさしかかり……。死が母娘を分かつとも、つながろうとする見えない深い縁を繊細な筆致で描く「七つのカップ」。闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。
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辻村氏が体験した話なのかわからないような書き方もゾクゾクする。
2〜3ページで終わるものもあれば、30ページ前後のものもありテンポも良いので非常に読みやすい。
どぎつい心霊ホラーという感じでなく日常に潜むホラーという感じ
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わかりやすい因果関係があったり、すべてが解き明かされたりするわけではない。だからこそ「日常の割れ目に落ちてしまうのは次は自分かもしれない」という不安がひたひたとせまってくる。もしかしたらもうスイッチは押されているのかもしれない。
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全部その後が気になる展開ばかりです。
短編なのでスルスル読めましたが、全て「得体の知れない何か」感がめっちゃ怖いです。
中でも私が1番ゾワッときたのは『やみあかご』です…。
『七つのカップ』は切なくなりました。
本筋と離れるかもしれませんが。
噂話やゴシップを話す人達は心底楽しいと思いますが、その裏では苦労している方や悲しい思いをしている方がいるんだよね…と、苦しく思いました。
完全ホラーとも言い切れない本作を読んでいると、勝手に『世にも奇妙な物語』のBGMが頭の中で流れてきます。
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不思議な世界。出会ったことのない奇妙な出来事なのに、何故か現実味を帯びていて、本当にありそうな感じがする。怪奇だけど怖すぎず、あっさり読める短編集。
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ホラーの短編集。そこまで怖すぎず、ちょっと不思議なお話ばかり。とても読みやすく、短い話ばかりなのでサクッと終えてしまった。中には作者の身に降りかかった話もあり、完全に物語なのか、あるいはエッセイなのか、、と微妙な感じが興味深くて面白かった。
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小学生の時に怪談や不思議な話しが大好きで、怖がりながらもよく読んでいたなー、こんな感じの話しだったなーと懐かしく読みました。
このくらいのトーンの怖さが一番好きです。怖すぎず、グロテスクさもなく良いバランス。
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短編集。ホラーなのかな?作家自身の実体験のようなものもあって、世にも奇妙な物語みたいで面白かった!
手紙の話は先が気になるけど、あれくらいで終わるのが逆にリアルで怖い。
全体的に書いてあるその先を想像させる話が多くて、単純なホラーを読むよりも怖かった。
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辻村深月さんの文章はとても読みやすいし安心して手にとれます。
どちらかと言うと人間の陰の方を描いた作品の方が好きです。本作も短編で通勤時間にさくさく読めてよかった。ホラー苦手な私でも大丈夫でした。
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辻村さんの書く作品は心理描写が秀逸である。改めてその凄さを感じた。 ホラー小説というとグロテスクな場面やパニック的な要素が多いのかなと思っていたが、本作品は心の揺れや日常に潜む微かな違和感からじわじわと怖さを引き出している。「スイッチ」「やみあかご」「噂地図」が特に怖く、夜中何度も身の回りを確認してしまった。鳥肌が立つほどの恐怖を感じつつ、切なさや温かさも同時に感じられる作者の作風が好きだなと思った。
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1話完結で読みやすかった。
怖さレベルは低めの怪奇短篇集。
とは言え自分の起こり得るかもしれないと言うシチュエーションや語り口にはやはり、ゾワっとします。
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以前に読んだ『ふちなしのかがみ』も怖かったけど、こちらもゾワッとするお話が13篇。ホラーとか苦手なので最初の『十円参り』でも十分ゾワゾワしたのに、『丘の上』と『殺したもの』は短いけれどギャー
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あとがき 朝霧カフカ氏曰く、「この世のやぶれめ」
短編集
そう、こういう自分も巻き込まれそうな怪異が やっぱり怖い
子供の頃 近くといっても一人では行けないくらいの小さな稲荷神社の噂を時々耳にした
江戸時代から祭事に役人の悪口を人形に納めたというような歴史がある神社
だけど 噂は別の物だった
ホラー的に怖いというより 人って怖いというような噂
そして、稲荷神社はまだあるので 当時の話をネット探したのですが 全く見つからない
それにしても 誰も書いていないということは
私の何か思い違いなのかなぁ
この本は 読むとそんな子供の頃のちょっと不思議な話を思い出す感じなんです
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深夜帯に読むものではないなと思った。
「あぁ〜そういうことね」って最初はニヤニヤして読んでたけど、後半のお話はドキドキしながら読んでた。
ナマハゲが1番怖かった。
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ホラー短編集。
短くて怖い話を読み進めていくと、突然登場人物に辻村さんが!
「あれ?この話ってエッセイ集だったの?!」と混乱しました。
日常にと非日常って、本当に近いところにあるんだと思わされる本でした。
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【2023年125冊目】
真っ先に思ったのが、あっ、短編集なんだということ。何をきっかけに買ったのか忘れてしまったのですが、確か友人に勧められたからな気がしてます。
しかもちょっぴりホラー風味。心情を描くのが上手い作家さんですが、ホラーも網羅しているとは思いませんでした。不勉強ですね。
とはいっても全部のお話がホラーではないですし、短編なのでめちゃくちゃするする読めます。一番怖かったのは電車で隣の席の人に急に話しかけられるやつでしょうか。深淵を映したような瞳にじっと見られる想像しただけで震えました。
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本当に怖いのは人間か、怪異か。
背筋がゾワゾワする13話のホラー短編集。
以下印象深かった短編
「手紙の主」
作家に渡される不可解な手紙、徐々に忍び寄ってくる正体の分からなさが不気味すぎた。
「だまだまマーク」
息子が急に言い始めた「だまだまマーク」という単語。幼稚園の流行ではなく何年かに一度ある園児が発する単語らしい。黙って、出して、代わって、という幾十にも重なる声を聞き息子がターゲットになったことを知る。その誰かと代わってしまうかもしれない恐怖が伝わり心臓が凍る。
「ナマハゲと私」
ナマハゲに興味を持った友人を連れて秋田の実家に帰省した美那子。当日ナマハゲの依頼を町内会にして来るのを待つ。しかし来たのは町内会のナマハゲではなかったーーーー。いやこれね、よく思ってた。秋田でナマハゲの格好して人の家押し入るのなんて簡単ちゃうん?って。
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フィクションなのか、ノンフィクションなのか、
さっきの一文は…と戻りながら読みました。
短編ですが、一つひとつのストーリーが多彩で
面白かったです。
軽く読める、夏にぴったりの怪談話です。
Posted by ブクログ
辻村深月のホラー小説、短編集。
辻村深月の世界観がわかるホラー
怪奇的な怖さが伝わってくるのは、
やみあかご、だまだまマーク。
映像化したら面白そうなのが、私
となまはげ。参加しなかった友人
は、正解!
辻村深月が実際に体験した話も何話
かあり。
ラストの7つのカップは、哀しい話。
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13話の短篇集、中には数ページのショートショートも。世にも不思議な物語のようなザワッとした話や、思わず後ろを振り返りたくなるような怖い話。
辻村深月氏の実話と推察される逸話(?)も含まれていた。辻村氏が母となってからの作品集だそうで、母親目線の怖い話も興味深い。
『十円参り』『やみあかご』『ナマハゲと私』はホラー。『七つのカップ』は切ないが、心に響く良い話だった…ラストにもってきた構成に著者らしさがあった。
本書は夏に読まないとね!