辻村深月のレビュー一覧
-
「どうしようもない悪というものは、いつまでも悪のままです。あきらめて、割り切ることができないなら、罰を与えたいなんて思うべきではありません」
ずっとどうするのか、自分ならどうするか、考えながら読んだ。とても哲学的。
でもやっぱり辻村深月さん。本当に胸が痛むほど優しい。
涙がぽろりと出ました。Posted by ブクログ -
一気に読んだ。
現実より現実的。
見ないふり、無いふりして蓋をして、自分の都合のいいように事実を捻じ曲げそれを事実と思い込む。
人間など偏見と思い込みだけで生きているし、「事実」なんて無い。ましてや真実などどこにも無い。
どの時代でも老若男女の愚かしさは変わらない。変化しない。私含めて人間という動物...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の処女作ということだが、新人らしくないプロットと心理描写が秀逸だ。長大な作品だが、下巻を読み終えるのが楽しみであり、少し勿体無い気もする。Posted by ブクログ
-
良かった…。
もっと早くに読めば良かった。
今も続く東京會舘に縁のある誰かの人生の一頁が描かれていてじんわりと胸に沁みた。
何度も自然と涙がこぼれました。
何とも温かく心地いい気分で上巻から下巻へ。
東京會舘で働く従業員・訪れるお客さんの思いが上巻にも増して溢れてて、時代を越えた強い思いに何度も...続きを読むPosted by ブクログ -
あすなとおじいちゃんの描写が多いから自殺するのはもしかしてあすな?けど、河野のやられ方からみてやっぱり河野か、、と思っていたら予想を裏切られました。
そして、「ぼくのメジャースプーン」を読んでいた身としては、最後の数ページで騙された!となりました。
3ヶ月後からやってきたなんて、初めからなかった!序...続きを読むPosted by ブクログ -
表紙が可愛くて買ったけど、中身はずっとゾワゾワしっぱなしでした!
短編小説で読みやすいところも良かったです。
普段あんまり深く考えずに言葉を発するタイプの私にグサっとくる本でした。。Posted by ブクログ -
東京會舘に縁のある人たちの人生の一頁が綴られていて、そのどれもが沁みる。
ここまでの時代の荒波を越えて、さらに迎える東京會舘の未来がとても楽しみ。
感想はまとめて下巻へ!Posted by ブクログ