辻村深月のレビュー一覧

  • あなたの言葉を
    小学生新聞に連載している記事を本にまとめたもの、というだけあって、文章が分かりやすくすらすら読めた。
    小学校時代の自分を思い出しながら、自分もそうだったなとか、今もそういうことがあるなとか、共感を覚えるエピソードが沢山あった。
  • この夏の星を見る
    辻村深月さんの作品久々に読んだけどやっぱり好きだなあ。
    学校が舞台になった話は本当に登場人物の描写が丁寧で人となりが想像出来る!
  • 朝が来る
    自然と妊娠し、出産し新しい家族が増えてく喜びは当たり前でない。
    赤ちゃんの誕生のために辛く苦しい不妊治療に身も心も疲れて考え直した夫婦の新しい家族の迎え。
    一方、自分の体がどのように大人になっていくことも無知のまま妊娠出産を経験してしまった中学生。

    子どもを育てる時間の中で、子どもを信じる事、周り...続きを読む
  • かがみの孤城
    最高に面白かった。
    よくこんな面白い話が書けるなと本当に感心した。

    文庫本上下とありかなりの長さで尻込みしたのも束の間、分かりやすく読みやすい内容であっという間に完読した。

    正直パラレルワールドでなければ時間軸が違うんだろうなと予想はできたので最後のネタバラシでやっぱりなーと思ったのも束の間、リ...続きを読む
  • 朝が来る
    ミステリー要素は少なくて、登場人物の心情描写や変わっていく姿が印象的にわかりやすく書かれていた。
    シンプルに面白かったし、人の人生観に関わる話でもあるから、身近な人に読んでもらって感想を聞きたい本。

    「家族」ってなんだ?と考えさせられる。血の繋がりなんて正直大したことない。大事なのは「家族」になろ...続きを読む
  • 島はぼくらと
    表紙とあらすじから受けるセンチメンタルな印象よりもだいぶ解像度の高い離島の描写だった。(泣けたけど)
    色々なことが起こるけど、火山を抱える島の村長とはどういうことか、っていうのは重みがあったな。

    スロウハイツのあの人が出てくる!大好き!
  • 朝が来る
     特別養子縁組のことが詳細に理解できた。子供を産む女性と子供を迎える夫婦。共に数々の苦しみと複雑な思いを抱えてここにいたるのだ。そう深く感じた。
     佐都子がひかりの苦しみを受け入れた時、涙が止まらなかった。
  • かがみの孤城
    周りと違うの本当に辛い。でもみんなそれぞれ闘っているんだと思いました。
    最後の展開も本当に感動してとても面白かったです。
  • この夏の星を見る
    この本の子達も、鏡の小城の子達も
    辻村さんが書くティーンの子達を見てると
    なんか涙が出てきちゃいます。
    なんでだろう??

    30半ばになりますが、私も10代の多感なときに辻村さんの物語に出会いたかったなぁ……と心から思います。

    冒頭で亜紗ちゃんがコロナで部活のコンクールが中止になって落ち込む友達に...続きを読む
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)
    恋と友情のドロドロ物語。
    恋は盲目のフレーズは良く耳にするが、友情にも盲目があてはまるんや

    でも案外女子にはある事なのかも。

    小学校の頃経験した
    女子特有のなんと言うか
    連帯感?
    言葉にするのは難しい謎の絆のような

    『裏切り者』と言わる様な事を私はしただろうか…

    あの子の心理を今更ながら考え...続きを読む
  • この夏の星を見る
    ボリュームも感動も最大級でした。
    最高すぎた〜〜……
    これはしばらく余韻から離れられなさそうな予感。

    コロナ禍の学生たちの不自由と、
    その中での創意工夫。
    言葉にしてしまうとこんなにも簡単に聞こえるけど
    500ページ弱で綴られる物語は、
    本当に緻密で退屈することなんてひとつもなくて
    さすが辻村さん...続きを読む
  • かがみの孤城
    素直に感動し、小説としてとても面白かったです。

    書きたい感想はたくさんありますが、この作品に関しては、あまり長々と感想を書きたくない気持ちもある為、短く済ませます。

    辛く苦しい事はたくさんあります。この登場人物達の苦しみは僕にはとても想像がつかないです。けれど、希望は必ずどこかにある。その希望を...続きを読む
  • 凍りのくじら
    ドラえもん見たことないから、理解できるのか/面白いのか不安だったけどすっかり読み込んだしまった。。なんとなく自分と主人公の思考回路が似てるような気がしてそれが言語化されていることに感銘を受けた。本を通して私も強い光を浴びたような気がする。
  • 神様の罠
    乾くるみ、米澤穂信、芦沢央、大山誠一郎、有栖川有栖、辻村深月のアンソロジー。
    短編で読みやすく、コロナの初期の様子や日常のちょっと不思議なミステリー。
    特に江神二郎シリーズが好き。
  • クローバーナイト
    ミステリと日常の混ざり合い具合がちょうどいい!文体や心情描写はいつも辻村さんのものだなぁって感じなのに、物語は毎回違った味わいがあるから、作家さんってすごい。
  • オーダーメイド殺人クラブ
    解説の大槻ケンヂさんの「中二病同士の初恋」という表現に、
    読後、それだぁ~と大納得。作中あまりにも重たい空気だったけれども
    思い返してみれば結局そういうことなんだよな、とても良い表現。

    女子中学生たちの一瞬で移り変わる人間関係や
    学生時代に訪れる猛烈な反抗期があまりにもリアルで、
    アンがどんどんと...続きを読む
  • この夏の星を見る
    東京の渋谷、長崎の五島、茨城のこの3箇所がどのように繋がるんだろうと興味を持った序盤。それぞれがコロナの影響を受けて少し、ネガティブな場面もあったりしましたが、中盤からスターキャッチコンテストを実施しようということで繋がった3箇所。コロナじゃなかったらこんなことにならなかったのにという気持ちもありな...続きを読む
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)
    読むのが辛いけど続きが読みたくて仕方ない、途中からは、iの正体はやはり…
    読むのに精神削られまくりでした。
    私は読んでも内容を忘れたり朧げになったりする事もあるけれど、間違いなく忘れられない一冊です。

    辻村さんの作品は読む順番が大切との事で、次は「ぼくのメジャースプーン」です。
    あらすじを読むと「...続きを読む
  • ぼくのメジャースプーン
    ファンタジーかと思いきや、人間の善悪の判断について、生々しく描いている。
    人間は殺したらダメなのに、うさぎはいいのか?
    うさぎは可哀想だけど、牛や豚や鶏は可哀想じゃないのか?じゃあ虫は??
    考え出すと止まらない。
    来世は何も傷つけずに生きていけるそのへんの草とかに生まれたい…
  • 闇祓【電子特典付き】
    著者初のホラー小説という触れ込みですが、単なる
    ホラーの中にも現代社会への警告が含まれている気
    がする内容でした。

    たった一人の他人との距離感がおかしい人が、集団
    に存在するだけで、その集団がその人に扇動されて
    しまいます。

    この本では、その扇動の結果が殺人などの被害へと
    発展してしまいます。そ...続きを読む