辻村深月のレビュー一覧

  • 噛みあわない会話と、ある過去について
    思いがけず言ったことでも相手の中にずっと残り続けることもある
    悪意がないから別に言っていいて訳ではないし
    どんな意図があったのか、意図もなく言っていたのかは相手にはもちろん、本人すら意識していない

    自分の言葉にはきちんと責任持てるように
    言葉を大切に紡ぎたい

    言葉て難しいけど面白い
    すごく幸せな...続きを読む
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)
    これは凄い。
    二人の女の視点から描かれる恋と友情の物語だが山ほどの毒が盛り込まれていて身震いが止まらない。
    裏切りと真実の愛、友情。
    これらを見出していく過程がスリリングに濃密に描かれている。構成がズバ抜けて上手いのだ。300頁に満たない短い作品だが、それ故にこの濃密さが読者を直撃する。恐るべし完成...続きを読む
  • かがみの孤城 下
    児童書でこんなにも涙が次から次へ止まらなくなったのは初めて。本当に沢山の人に読んでもらいたい。とても温かい気持ちになれる素敵な本。この出会いに感謝。
  • サクラ咲く
    中高生の瑞々しさ溢れる青春&ミステリー全3遍。
    希望や未来を感じられる、春にぴったりの作品で、
    特に、悩める中高生の背中を温かくそっと押してくれるような内容。

    作品間のリンクがあるのも、嬉しいポイント。

    辻村深月さんの描く青春物はどれも本当に素晴らしいと改めて実感でき、特に表題作、「サクラ咲く」...続きを読む
  • スロウハイツの神様(下)
    正直、最終章までこの話の展開がまだ読めなくて、あんまりだったな、、と思っていた。が、最終章でひっくり返った!泣きそうになった。コウちゃんと環、2人の純粋過ぎるお互いへの想いがすごく切なくて、とても綺麗で。伏線回収もしっかりされてすごく読み応えがあった。最終章を読み終えた上で、もう一回読みたいと思った...続きを読む
  • かがみの孤城
    久しぶりに小説が読みたい。傲慢と善良を読んだ時のような引き込まれる物語を読みたいと思い、辻村深月さんの作品を選びました。

    星満点!とっても引き込まれてとにかく面白くて読んで良かった。

    いろんな人間関係に揉まれていろんな壁にぶつかる小学校から高校時代。我が子がこのような問題に起こった場合には、大人...続きを読む
  • 名前探しの放課後(下)
    346ページ
    1400円
    4月28日〜4月29日

    いじめにあっている基に自信をつけさせるため、いつかは泳ぎを教える。それを見ていたあすなも基と共にいつかから泳ぎを習うことにする。2人とも記録会を無事やり遂げ、6人は次第に結束していく。基が自殺する未来も無事にやり過ごし、 3学期の始業式を迎える。そ...続きを読む
  • かがみの孤城
    ファンタジーでミステリーで、でもとてもリアルで。とっっってもおもしろかったし、つながりとひろがりとまとまりが素晴らしくて読む手はもちろん、ラストは涙も止まらなかった。

    辻村さん、中学生の心の機微をどうしてこんなにも細やかに描けるのだろう。
    周りと比べては焦る気持ち、居心地の悪さや息苦しさ、ありえな...続きを読む
  • かがみの孤城
    初めて読む辻村深月さん作品。あらすじからファンタジーものと思いきや、内容は学校生活での日常的な問題など絡んでリアル。他人との関わりで胸がつまりそうな場面もあるが、助けてくれるのも他人の言葉。ラストはなるほど…よかったです。
  • 太陽の坐る場所
    私の本棚の著者登録者1位は辻村深月さんです。はやく全作品読んで、さらに再読したい作品がいくつもあるのに、現実は年に4〜5冊ペースですね(´._.`)時間が足りません。

    小さな世界で、もがく少年少女には誰もがフラッシュバックするものが大なり小なりあるのではないだろうか。

    宮下奈都さんのあとがきに、...続きを読む
  • 闇祓【電子特典付き】
    いやーーーーおもしろかった。
    ストーリーとしてもSFみがあってよかったけど、それぞれの章に描かれる人間の闇の解像度の高さが生々しすぎて呼吸が浅くなったくらい。
    闇にされてるんじゃなくて、もともとある闇を引き出されてるんだなーと思いました。素晴らしかったーーー
  • あなたの言葉を
    この本は小学生向けに書かれた記事をまとめたものだが、大人の自分でも気付きや共感が得られて読んで良かったと思える一冊だった。
    どの記事も言葉選びが丁寧で筆者の誠実さや読者に寄り添う姿勢を随所に感じられた。
  • 闇祓【電子特典付き】
    学校、近所付き合い、職場
    身近な場所で実際に起こり得そうな内容過ぎて、怖い
    小説だからと割り切れない感じにゾクゾクした作品。
    面白かった。
  • かがみの孤城
    登場人物に感情移入して、学校行きたくないな。しんどいな。でもみんなに会いに城に行くのが楽しみだな。と自然に思えるくらい没入した。
    文章が綺麗で読みやすくて展開が気になるのもあって思ってるより早く読み終わった。
    萌子ちゃんと仲良くなった時の、なんだ!ほかのみんなも同じなんだ。とわかった場面が好き。
    ...続きを読む
  • かがみの孤城


    本当に大好きな作品。今回はネタバレを知った上で再読したがやはり好き〜リオンと姉のくだりから毎度泣けてしまう〜
  • かがみの孤城 上
    前から気になっていて、ようやく読んでみたらページをめくる手が止まらなかった。友達にもおすすめしてみようと思う。
  • 朝が来る
    ストーリーが、出てくる表現や感性がどこか”傲慢と善良”に似てる気がする。

    つくづく感じることが、結局どんな環境に産まれてもその環境をどう捉えるかで運命は変わってくるんじゃないかなって。そんな簡単に言えることじゃないけど、”考え方”や”意味づけ”というのはその人の感性であって、もちろん育ってきた環境...続きを読む
  • 名前探しの放課後(下)
    ああ、さすが辻村深月。
    これはメジャースプーンと必ずセットで読んでほしい

    ラストのいろんな意味での驚きといったら!
  • あなたの言葉を
    今月から大学生の私が読むには少し遅かった気もしますが、読みました。
    この本は、毎日小学生新聞の連載記事をまとめたものです。短いエッセイが40以上収録されていてとても読みやすかったです。
    この本を読んで、人の意見=自分もそうであるという前提でしか今まで考えてこなかったことに気づきました。「自分の言葉で...続きを読む
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)
    ツナグ(1)の使者目線バージョン!
    歩美はツナグに向いてるなと思った。人の心に自然と寄り添える温かさを持っている。ツナグの仕事を通して成長していく歩美の姿がまた良い。

    私も亡くなった祖母のことを思い出さない日はない。ずっと心に居続けてくれることで、むしろ生前よりも祖母との距離が近くなったように思う...続きを読む