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第147回直木賞、第15回本屋大賞の受賞作家が到達した新境地!
長く辛い不妊治療の末、栗原清和・佐都子夫婦は、民間団体の仲介で男の子を授かる。朝斗と名づけた我が子はやがて幼稚園に通うまでに成長し、家族は平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、夫妻のもとに電話が。それは、息子となった朝斗を「返してほしい」というものだった――。
自分たちの子供を産めずに、特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。
中学生で妊娠し、断腸の思いで子供を手放すことになった幼い母。
それぞれの葛藤、人生を丹念に描いた、胸に迫る長編。
河瀬直美監督も推薦!
「このラストシーンはとてつもなく強いリアリティがある。」(解説より)
Posted by ブクログ 2024年04月21日
思春期の葛藤、不妊治療の苦悩。互いを想う気持ちがすれ違う。真の自立は年齢ではない。自分で答えが出ない時、判断に悩む時、大きな決断をする時、相手を選び、相談をすることで、解決策が見つかり、一気に心が軽くなる。人の優しさや温もりの力に圧倒された、衝撃のラスト!
子育て、自身の生き方に悩む大人に勧めたい感...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月07日
ストーリーが、出てくる表現や感性がどこか”傲慢と善良”に似てる気がする。
つくづく感じることが、結局どんな環境に産まれてもその環境をどう捉えるかで運命は変わってくるんじゃないかなって。そんな簡単に言えることじゃないけど、”考え方”や”意味づけ”というのはその人の感性であって、もちろん育ってきた環境...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
友人が養子を育てている。
子供が望めないとわかった時、旦那さんの、これからずっと二人だけなのかなあ…とつぶやいたことで、彼女は子供を貰うことを決めた。
その覚悟は本人たちでしかわからないが、その子が小学生の頃、血の繋がりがないことをカミングアウトすることになっていると聴いた。言う方も聞かされる子供
...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月27日
養子縁組については大学の卒論のテーマだったし、自分にもそういう未来があるかもしれないと心の中にあった。
さとこさんの不妊治療、想像を絶する日々だったと思う。私もたった一年未満だったけど流産を繰り返したあの日の辛さは忘れられない。
そして大学の時に読んだ資料のように育てられないお母さんを支援する団体は...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月25日
夫が無精子症で、子供望んでる夫婦が赤ちゃんポストみたいなので養子縁組して愛情たっぷりに育てるねんけど、そんな中その人の本当の母親のひかりから赤ちゃん返して欲しい、返さないならお金欲しいって言われる話。
最初は、ひかりの無責任さに呆れてたけど、ひかり視点、本当の母親の8年間が物語の後半で描かれること...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月19日
ファンタジーでも、イヤミス的でもない辻村作品でした。
不妊治療の長いトンネルを抜けて、朝斗に会ったとき「朝が来た」と思った栗原夫妻、その苦しみからの喜びが、とてもよく分かる。
もともと血が繋がっていない夫婦も家族になれる、
ならば血が繋がっていない親子も家族になれる。
”広島のおかあちゃん” ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月24日
この作品は4章からなっています。
第一章 平穏と不穏
第二章 長いトンネル
第三相 発表会の帰り道
第四書 朝が来る
第一章第二章は不妊に悩む夫妻のお話です。
物語は妻栗原佐都子目線で進んで行きます。
辛い不妊治療の末夫妻が出した答えは治療を諦め養子をもらうこと。
終始そんな感じの作品だと読み進め...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月21日
産みの親と育ての親が違う子供ってもしかしたら想像以上に沢山いるのかもなぁなんて思った
きっと何か事情があって、その裏側にはその子供への計り知れない
ほどの愛や親の中での葛藤や悩みがあるのだと思う
血は繋がっていなくとも、成長過程を見守ることが出来なくても、愛することは出来る
不妊で悩む夫婦の姿もとて...続きを読む
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