辻村深月のレビュー一覧

  • 傲慢と善良
    なんとなくこれまでに感じていたものがハッキリとして、気づかされた。
    伝えたいけど素直に伝えられず、すれ違った気持ちがそのまま違う方向に向かっていってしまうのは日常でよくあることなので、自分にとって大切な人にはしっかりと自分の思いを伝えられるようにいたい。
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)
    あまりにも良い。辻村深月小説で1番好きかも。
    単行本の表紙かわいい。

    タイトルのまま盲目的な恋と盲目的な友情の話。どこにでもありそうな話だからこそ苦しい。同じ軸、同じ時間の話だから最後になるにつれ事実関係がだんだんわかってくるのがおもしろい。
  • この夏の星を見る
    コロナ禍の閉塞感をまざまざと思い出した。国民全体が自警団のような圧力。でも、その中でも純粋な好奇心や、繋がりたいという気持ちの熱さに感動。心にささる言葉がたくさん出てくる。恋愛がメインでないのも良い。すごく清潔な青春を見た感じ!
  • 青空と逃げる
    母と息子が厳しい状況の中で色々な事を選択し強くなっていく姿に感動しました。
    辻村深月さんの作品は人物や状況が頭の中で想像しやすいです。読みやすくて分かりやすい表現が好きです。
  • かがみの孤城
    舞台は非現実的なはずなのに、主人公たちを取り巻く環境はリアリティがあった。

    この本を買ったきっかけは、「まなの本棚」で辻村美月さんが紹介されていたというのとネットのおすすめで挙げられていたから。

    かがみの孤城は七人の中学生が自分の部屋の姿見を通して、城に集まり生活?する話である。
    彼女たちの...続きを読む
  • 噛みあわない会話と、ある過去について
    『ナベちゃんの嫁』
    はたからみたらなんだよあの礼儀のないメンヘラ女!キッツ!重い!と思われても仕方ないような女の子を嫁にしたナベちゃん。
    ナベちゃんにとって、ストーカーさせてしまったというその事実が悔しかったんだろうな。だから「救えなかった」なんて言った。俺ならその重たい愛情を全部受け止められるのに...続きを読む
  • 傲慢と善良
    面白かった。まだ、結婚を意識しない学生の私が読んでも、全員に感情移入した。時が経って、この小説を読んだ時、私は何を思うんだろう。私たちは、選ぶ中で傲慢であり善良だ。良いと思って善良になった結果、損をする辛い世の中だ。自己愛が強い。相手を愛することは、自分のためってニュアンス宇中があったけれど、自分を...続きを読む
  • 傲慢と善良
    架が傲慢、真実が善良だと思っていた立場が、どんどん逆転していって、自分にとって善良だと思うことも、誰かにとっては傲慢なんじゃないか、善良が美徳とされるのは違うんじゃないか、そんなことを考えた。地方と都心の生き方、恋愛、結婚、最近ちょうど考えていたことの解像度が高かった。2人は幸せになれるのか、幸せに...続きを読む
  • この夏の星を見る
    中学生、高校生が離れていても出来ることを広げて楽しんで取り組む姿に感動しました。
    コロナがあったからこそ感じた悔しさ以上に「星」を共通に新しく出会った仲間たちとの活動には、コロナがあったからこその力がみなぎっていて悪いことばかりじゃなかったと思わせてくれます。
    子どもたちを大きく見守る大人たちも素敵...続きを読む
  • スロウハイツの神様(下)
    人気作家の小説で人が死んだ。
    共同生活を送っていた「スロウハイツ」の空室に新たな住民がやってきた。

    って、内容紹介に書いてあったから、サスペンス的なストーリーなのかな?って、読んだら、
    愛の物語りでした!!
  • ふちなしのかがみ
    またやってしまったー。読み始めて再読だと気がつく!!!記憶も曖昧だしと気にせず再読。

    夜に読んでいたら怖くなってしまいました。。。
    夜はおすすめしません!
    『おとうさん、したいがあるよ』はオチが分からなかった。そんな気味悪さがゾッとする。

  • 傲慢と善良
    エピローグなしの方が文学性あり、より良かったと思う

    えぐいほど胸に突き刺さるし、精神的・身体的に読むのが辛かった。
    自分の体裁とか、恥とか色々考えず、真っ当に婚活しなきゃ!って気持ちになった
  • かがみの孤城
    小学生の時に出会いたかった!と思うぐらい読みやすい作品。
    なんでこんなに中学生の心情をリアルに書けるんだろうと脱帽。最後に伏線が一気に回収されていく感じが気持ちよかった!

    喜多嶋先生めっちゃ好き、、、と思ったらまさかまさかだった。
    全員未来で会えたらいいな。

    この本はいつかの子どものために家に置...続きを読む
  • かがみの孤城
    映画がめちゃくちゃ好きだったから読んだ。本もめっちゃくちゃ良かった!みんなが(うっすらとでも)城のことを覚えておいて、これから助け合っていけるなんて、喜多川先生がアキちゃんだったなんて最高すぎる。
    それぞれのその後読みたいくらい好き。
  • ハケンアニメ!
    本気の「好き」は苦しみを乗り越えられる力を持ってるね。そこまでの「好き」を持てることが才能であり天才の領域なのかもしれないけど。
    アニメ全く興味無いのですが、充分楽しめました。
  • 凍りのくじら
    芦田愛菜ちゃんが辻村さん作品を読むならまずはこれからと紹介していた凍りのくじら。

    今回は伏線に気づくぞ!と意気込んで読むものの、最後はやはりしてやられました。
    こんな現実的な話の最後にファンタジー要素が入ってくるとは思ってもみなかった。
    でもドラえもんだもんね。ファンタジー要素が入ってくることも後...続きを読む
  • この夏の星を見る
    おもしろかったー!!!!!

    コロナ禍での学生生活に焦点を当てて、大切な1年をどう過ごすか、子どもたちの成長が見れた。

    コロナ禍を通して、改めて「つながることの大切さ」「つながることの強さ」を感じた。コロナで失ったものはあったけど、かけがえのないものも得られたので、それを大切にしていきたい。

    ...続きを読む
  • かがみの孤城 下
    みんなが違う時代に生きた中学生というのはなんとなく察せた。
    アキがまさか帰ろうとしないという手段に出るとは思わず驚いた。そしてこころがその日鏡の中に居なかったとはいえ、入ったあと隠れてもいないのに襲われなかったのは見つからなかったというのを考えてもなぜ?という気持ちになった。
    そして時代が違うからこ...続きを読む
  • 凍りのくじら
    初めの方は主人公に共感出来なかったが、時間が出来れば読み進め3日で読み終わりました!
    自分が親になってからは、どうしても親目線で物語を読んでしまうから468頁からの母の最期の別れの挨拶は大号泣で、子供に心配されました〜!!

    辻村先生大好きです〜!!
  • スロウハイツの神様(下)
    後半に入り、物語が大きく動いていき、色々な伏線が回収されていく。環の素直になれないところが途中まで好感を持てなかったりもしたし、チヨダコーキも何を考えているのか不思議な人物だと思っていたが、
    最後には2人を応援したくなってしまう、素敵な展開だった。