永瀬隼介のレビュー一覧

  • 総理に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉

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    カリスマ総理大臣を告発する売れないライターと警察の特別組織の物語。
    免許制度に骨抜きにされているマスコミが気骨を見せるシーンは良かったけれど、今のテレビ局の様子を見ていると、とても現実には起こりそうにないな。。
    仕事には志を持たなければと思わせられる一冊でした。

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    2021年05月04日
  • 悔いてのち

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    主人公である元警視庁SPの小津だけでなく登場人物の多くが過去の悔いを引きずっていて、それを繋ぎ合わせた物語の展開が切なくて良い。
    普段は淡々としているのに、いざという時には恐ろしく強いというキャラクターはとても魅力的なのでシリーズ化を期待したい。

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    2021年02月14日
  • 閃光

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    面白かった〜!でも、長かった〜!
    600ページにも及ぶ長編!活字も小さいし…これは老眼の影響か…(~_~;)
    戦後三大未解決事件とも言われる「三億円事件」を題材に。
    金銭的被害がないのもあり、被害金額2億9430万7500円の語呂から、「憎しみのない強盗」とも言われたみたい。
    でも、実は…
    警察の組織の論理が優先し、事件をうやむやにして、時効を迎えた事件。
    でも、それが、30年以上してから、また動き出す!
    ほんまの事件の事実と絡ませながら、上手くミステリーとして仕上がってるわ!
    警察組織って、ほんまに許せんな!って思えてくる。
    「嘘つきは泥棒の始まり」って言うけど、その泥棒を取り締まる方が、嘘

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    2021年02月07日
  • 12月の向日葵

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    2020.12 この手の小説はあまり読まないんだけど、書評で読んでみた。グイグイくるノワールですな。分厚い量ながらページをめくる手が止まりませんでした。

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    2020年12月28日
  • 総理に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉

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    多少無理な設定で有りましたが 非常に楽しく読めました 特に設定が現在の状況に似てるのが より面白くしました

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    2020年11月19日
  • 閃光

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    ネタバレ

    ずっと読みたかったけど、字数に萎えてました。
    フィクションとはいえ、面白かった。
    塩野さんの罪の声もそうですが、昭和最大のミステリーに迫った作品読み応えありで好きです。
    しかし警察というのは身内を守る組織なんかなあ。

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    2020年01月19日
  • 大統領に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉

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    訪日する米大統領の暗殺計画を察知し、それを阻止すべく活動する新橋署刑事課特別治安室(NEO)の話だが、 70年代の過激派の解説を懐かしく読んだ.深町陽は中東に渡って様々な事件を起こした伝説的な春の息子で、余命いくばくもない母からの殺人指令を得て実行する.最後が米大統領.NEOの久世、黒澤、堤は怜悧なキャリア宮本紀子の下に、元過激派の宇喜多修と接触.さらに収監中の甲斐宗太郎も巻き込んで、陽の動きを探るが、暗殺決行地がつかめない.春の言葉から武田次郎を割り出した宇喜多が強烈な拷問で次郎から場所を聞き出す.決行の場面はスリル満点で一気に読んだ.甲斐と宇喜多の信念には奥深いものがあるように感じた.

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    2019年12月02日
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白

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    あまりに怖くて読んだその日の夜、悪夢にうなされて飛び起きたくらい怖かった。
    この世にこんなにも暴力を信仰してる人間がいるなんて。
    同じ世に生きる自分は、明かりを灯す側の人間になれるよう努めたい。

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    2019年09月07日
  • 総理に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉

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    現代のマスコミの状況に対し、「もはや新聞社に木鐸としての存在は期待できない」とか、「硬派のキャスターも反骨のコメンテーターも官邸の圧力に負けて次々に降板に追い込まれ」とか、あるいは現代日本の政治状況を暗喩し「中国韓国を挑発して強い日本をアピール」とか、作中人物に言わせ、ノンフィクションライターだった著者の本領が発揮されるサスペンスフルなエンタメ。
    右傾化を隠そうともせず独裁者への道を歩む総理大臣。
    経済的徴兵制を計画するその総理に一矢を報いんと、彼のスキャンダルを手にしたフリージャーナリストが立ち上がる。
    婚約者にも逃げられた臆病者で弱気な彼を支援するのが、結成されたばかりの新橋署刑事課治安室

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    2019年08月25日
  • わたしが殺した男

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    前作のバタバタしたところが無くなって、芯の通った作品になってきた。
    愛すべきヘタレキャラの龍二君が予想以上のスピードで成長してしまったことは少し惜しい気もしますが、代わりにヒツジさんの不器用な突っ張り方を応援したくなりました。このギリギリレベルのやせ我慢がハードボイルドの魅力の1つだと思います。

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    2019年02月18日
  • 特捜投資家

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     新聞記者を辞めた売れないフリージャーナリストが、知り合った一人の投資家に雇われ、急激に成長している話題の会社を調査し、その情報で空売りを仕掛けて大儲けをした、という内容の小説である。
     現代社会を背景にし、登場人物には訳アリの過去を持たせ、とんとん拍子に話が進むが、設定というか展開が少し雑だと感じた。社会部出身とはいえ、空売りも知らない記者がいるだろうか。会社の様子だったり、株の売買に関しても、細部にリアリティが欠けているようで、ちょっと残念な気がした。
     でも、小説としての構想は悪くはないと思うので、次作が出たらチェックしてみよう。

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    2019年02月01日
  • 越境

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    姿を消した恋人を探しに行ったハルビンで出会った警察官と通訳が東京に現れ、恋人の救出の後、警察の裏金奪取などに巻き込まれる。面白かったが、このカバーイラストのダサさは何なんだ?

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    2018年10月16日
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白

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    1992年3月に市川の一家四人が殺害されるという衝撃的な事件があり、本書は死刑判決の確定したその犯人に対する交流の記録である。どうしてそんなことになったのか、当然ながら筆者は犯人の生い立ちにも理由を求め、アルコールで身を持ち崩した父、1人で頑張って犯人と弟の生活を支えた母、その母子家庭に温かい目を注いだアパートの大家夫婦などのエピソードを重ねていく。少年時代の犯人の生い立ちを読むと、その過酷な試練に同情せざるを得ない。また、そんな中で少なくても小学校時代までは素直な、到底後に凄惨な殺人を引き起こすようには見えない。おかしな方向に転がっていくのは、身体的にも強くなった中学生時代に良い環境が周囲に

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    2018年09月30日
  • 刑事の骨

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    評価は4

    内容(BOOKデーターベースより)
    あと一歩のところで連続幼児殺人犯を取り逃がした不破と田村の同期コンビ。17年後、不破を訪ねてきた田村は、その夜に変死を遂げた。定年後も事件の捜査を続けていた田村の執念、そして刑事訴訟法改正の狭間で“公訴時効”の名の元に忘れ去られた被害者たちの無念を胸に、不破は真犯人に迫る!

    なぁるほど。何度もひっくり返しが来たが…結局のところ女が原因の夫婦喧嘩かい!

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    2018年07月11日
  • きみに銃は似合わない

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    退職警官が主人公の王道のハードボイルド、と前半は思っていましたが、途中から様子が変わり元公安の中国人・楊が主役に取って代わる。
    法よりも己の目的を達成するための必要性を唯一の判断基準とし、何事にも冷静かつ全く躊躇いがない日本人にはない決断力と行動力に痺れました。
    骨太のハードボイルドを書き続け、かつどの作品も安定して面白い、永瀬氏らしい一冊でした。

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    2018年05月13日
  • 悔いてのち

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    よかった。一気に読んでしまいました。生きている限り誰もが『悔い』を持っている。そんな中で猪熊さんが良い味出しててよかった。

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    2018年05月07日
  • 帝の毒薬

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    戦後すぐの混乱期に起こった帝銀事件を扱った小説で、戦前・戦中・戦後の日本の体質、戦後の体質など、著者のするどい視点で書かれていました。
    今でも真の独立国家とは言えませんが、その原因はとっても根が深いものだと改めて感じさせられました。

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    2018年05月06日
  • 12月の向日葵

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    暴力団・東鬼会の構成員と、警視庁・浅草警察署の巡査。高校柔道部の同期生・香坂一と弓削慎二は卒業後、対極の道に進んだ。互いの仕事と一人の女性をめぐり危うく交錯しながらも、絆を保ち続ける二人。だが、それぞれの世界で伸し上がる果てに、決定的な局面が…警察小説、ノワール、青春小説の醍醐味満載の大熱作!

    ここまで自分を犠牲にして友情を守る人が果たして極道などになるのか?との疑問は残るが・・・
    納得いかないのは香里だね。旦那は警察官として懸命に働き、香坂君はヤクザとして不器用に生きているというのに高校時代の恨みで家庭を壊しちゃうなど、土岐じゃないが「とろい

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    2018年04月16日
  • デッドウォーター

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    基本的にはハードで重いですが、出過ぎないエンタメ色があり、私のようなミステリ嫌いをねじ伏せる巧妙なストーリーラインが素晴らしいです。おそらく元ノンフィクションライターだから出せるリアリティも持ち味かと。いやあ重厚で面白かったです。

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    2017年11月29日
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白

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    1992年におきた市川一家4人殺人事件の犯人である当時19際の少年やその関係者からの聞き取り等をまとめ、事件と犯人や関係者の心情などをまとめたノンフィクション。
    内容を見るだけで気分が悪くなるくらい凄惨で恐ろしい事件だが、少年の当時の心情も普通では考えられない思考だが、少年なりに自己分析を行ったのだろうと感じた。自らが死刑を宣告されて初めて被害者の恐怖を知った、死ぬことは確定しており、目標もなくどうやって生きていけばよいのかという部分は、被害者や遺族からすれば怒りどころか言葉もないと思うが、とてもリアル。当然、人の命を奪っている以上、それも含めての罰であって、同情の余地もないのだが、感情として

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    2017年09月15日