永瀬隼介のレビュー一覧

  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    とりあえずぶっ壊れています、何故にこんな悪魔が宿ったのか。狂気の重量が凄まじく、著者自身もそうですが、読む側もヤられます。ただ、淘汰されてはいけない一冊だと思います。実話であることが何より悲しい。
  • 毟り合い 六億円強奪事件
    「閃光」を読んでから読むようになった作家さん。

    展開早く、サクサク読めた。
    最高被害額の強奪事件。
    それに関わる、杜撰なワルたち。

    読後は、考えさせられたり、余韻に浸ったりはない。
    いうならば「サッパリ」。

    暑い日、深く考えずに読むには良いかも。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    当事者も著者も読者も、すべてが救われない後味の悪いノンフィクション。だが、これがノンフィクションの醍醐味でもある。著者の力作に敬意を表したい。
    関光彦は未だ死刑執行されていない。冤罪の可能性のない死刑囚を税金で食べさせている意味はあるのか?
  • されど愚か者は行く 道場 I
    実戦空手の高み「無双塾」で腕を磨いた藤堂は、会社をリストラされ、先輩の経営する道場を臨時で預かる事になる。2週間程の間と約束していたが、先輩は一向に戻らず様々なトラブル処理に忙殺される。道場破りや経営難。ヤクザとのトラブルやプロレスラーからの指導依頼などあらゆるものが藤堂の肩にのしかかるのでありまし...続きを読む
  • 刑事の骨
    まさかまさかの展開に引き込まれて完読。
    人物の関連性が分かった時に、わくわく感が出てくる。
    初めて読んだ作家だったけど、なかなかおもしろかった!
  • 閃光
    三億円事件をモチーフにした警察内部の暗闘を描いた小説です。定年寸前の刑事が、ある他殺体の名前を聞いて突如覚醒した。眠っていた事件が三十数年を経過し蠢き始めたのでありました。

    重厚なかみごたえ満点の刑事ドラマでした。かなり読むのに時間掛かりましたが、停滞する事なく引き込まれました。一つの事件が様々な...続きを読む
  • 帝の毒薬
    2015/9 骨太な本ですね。戦争で日本軍が行った非人間的行為。ナチスを始めとして戦争という狂気の中では本当に恐ろしいことが平然と行われるのは小説とはいえども暗澹たる気持ちになる。
  • 罪と罰の果てに
    永瀬氏らしい力作です。
    何と書いたらいいのか上手く言葉が見つからないですが、全編が緊張感に満ちた内容で、久しぶりに骨太の作品を読んだ気がしました。
  • 閃光
    昭和史最大のミステリーである三億円事件をモチーフにした小説。犯行現場を実際の事件とは変えているが実際の三億円事件の背景などを踏襲しているリアリティーある内容で読みごたえがあった。警察組織の汚さ、怖さが描かれていて長編だが飽きずに読み進められた。
  • 12月の向日葵
    読みごたえがありました!
    暴力シーンが有りますが、面白かった!
    警察官の弓削慎二さん、奥さんの利恵さんと、極道の香坂一さんは高校の同級生
    極道の一さんはずっと慎二さんを陰から応援している

    百田尚樹さんの「影法師」を思い出しました

    一も慎二さんもカッコいいです!
  • 完黙
    びっくりするような展開ではないのに、簡単に予測がつかない、どうなるんだろう?と思わせられる。なるほど上手い。事件は解決し、登場人物たちも何かを得たり前に進んだりする終わり方なんだけれど、全て万々歳というのではなく、どこか侘しいような切ないような風情が残るところもこの題材らしくていいと思った。
    表題作...続きを読む
  • 12月の向日葵
    香坂一と弓削慎二は高校で柔道のライバル.松原利恵も同級生.喧嘩早い一は拉致された利恵を助けるため、喧嘩を仕掛ける.その結果退学し、消息不明となる.慎二は刑事となって厳しい生活を続けるが、利恵と世帯を持ち娘を授かる.一はヤクザとなって喧嘩の強さで幹部に進んでいく.成績の上がらない慎二に一は情報を与え、...続きを読む
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    一家四人の命を奪った19歳の少年。彼の生い立ちや気持ちをつづった本。
    少年犯罪はいつの時代も横行していて、ニュースを見ていると虐待を受けていたり、親同士の仲が悪い、離婚しているなど様々なつらい環境の中で生きている子たちが多いように思う。自分を認められたいとか、自分の存在をこういう形でしか表せないのか...続きを読む
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    【本の内容】
    92年、千葉県市川市でひと晩に一家四人が惨殺される事件が発生。

    現行犯で逮捕されたのは、19歳の少年だった。

    殺人を「鰻を捌くより簡単」と嘯くこの男は、どのようにして凶行へと走ったのか?

    暴力と憎悪に塗り込められた少年の生い立ち、事件までの行動と死刑確定までの道のりを、面会と書簡...続きを読む
  • 刑事の骨

    時効捜査

    よくある時効捜査モノと違い、最後が心地良かったと思う。警視庁のその後が書かれていると、なお良かった。
  • 12月の向日葵
    何を書いてもネタバレになってしまいそう。
    主人公の二人は、警察官と暴力団員。
    こう書くと相互利用し、破滅に突き進むとなりそうだが、全く違う展開。
    読後感は良好なクライムノベルズ。
    怒濤のような展開に楽しめた。
  • 白い疵(きず)
    「政治と原発」と言うテーマはいかにも今風だし、登場人物のキャラ立ちもよく、永瀬らしい佳作と言えましょう。ただ、個人的には原発推進派なので★一つ減点。
  • 刑事の骨
    面白かった。一気にひきこまれました。
    肝が座ったノンキャリの星かと思いきや、子供みたいな大失敗をする不破さん。出世の道を断たれましたが、人となりに惚れました。
    後半のたたみかけには興奮しましたが、あのラストで良かったのでしょうか?娘さんが心配です。
  • 閃光
    600頁とボリュームがありましたが、一気に読みました。実際の3億円事件の真相が闇の中なのが残念です。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    読後感はとにかく空虚。頭がぼーっとする。

    もしも自分が被害の現場にあって、自分を、他人を守れるだろうかと考えた。
    ・・まぁ無理だろうなぁ。しかし、対策を練ろう。そんな風な事を読みながら考えた。

    ・お金持ちで、頼りになる働き者。自分も祖父のように強くて立派な大人になりたいと思った。
    ・圧倒的な暴力...続きを読む