永瀬隼介のレビュー一覧

  • 帝の毒薬
    戦後のドサクサから生まれた帝銀事件。
    平沢が本当に犯人なのか分かりませんが、戦争が産んだ悲劇ですね。
  • 帝の毒薬
    帝銀事件の真犯人を731部隊(作中では倉田部隊)と仮定して描いた骨太ミステリー。かなり長いですが一気読み。オススメです。
  • 閃光
    3億円事件を題材にしたかなり長い作品です。
    筆致も重いのですが、その長さ、重さ以上に
    ストーリーに引っ張られて一気に読めました。
  • 閃光
    すっごく面白い!!!
    眠れなくなることを約束します。

    組織の為に生き、でも最後まで組織に報われなかった滝口と緒方(父)の姿に切なくなった。

    それにしても片桐、ちょっとカッカしすぎじゃない?
    かなり足引っ張ってる感があって感情移入できない登場人物。
  • 退職刑事
    す、すげー。

    タイトルを考えずに読んで正解。
    一作目の重たさにちょっと沈み、二作目でめまい。
    三作目はなんどもなんども読み直し、ため息。
    四作目は幻想的なエンディングにしばし瞑想。
    そうして、最後で息が苦しくなった。

    短い中にスリラー、恐怖、幻想、狂気、苦しいまでの重たさ。
    ちらほらとのぞく日常...続きを読む
  • サイレント・ボーダー

    さすがの一作。

    正義を標榜する街のボランティア青年団のリーダーの少年と、離れながらもよりそう幼なじみの少年。
    家庭内暴力に目覚めた息子を引き取る、ルポライター。そこに救いの手をさしのべる、精神科の女医。
    ルポライターの混乱に乗じてライターに成り上がる、ライターの相棒。

    散りばめられたエピソード...続きを読む
  • デッドウォーター

    永瀬隼介が、好きだ。


    もしかしたら執筆の10倍以上の取材をし、100倍もの調査時間をあてているのではと思わせるそのストーリーは常に、フィクションとは思わせないがっしりとした骨組みに載せられている。

    人物の書き込みも重厚。
    ばらばらと登場する人物は最初は、まったく違う世界を生きている。

    ボク...続きを読む
  • ポリスマン
    痛快!格闘小説。まさに、最強VS最強の戦いが繰り広げられる。「こんなに、こんなに強いんだぞぅ」のエピソードの果てに激突するパワーとテクニック!!一気に読める。
  • 嘘と少年
    文体とか状況の表現の仕方とかなんか鼻につく書き方だったけど物語としては楽しめた。
    ただ終わりかたもそうだけど自分の家族や兄貴をそんなに悪者にする必要あったのかな?
    最終的にはあまりにも皆んな報われなさすぎたんじゃないかな?
    もう少しハッピーエンドでもよかったんじゃないかと思った。
  • 白い疵(きず)
    永瀬隼介さんの作品、あの「19歳-一家4人惨殺犯の告白」を書いた作家さんだなぁと、この事件は、市川の行徳で起こった事件で当時、近くの小学校に配達などしていたので特に印象深く記憶していました。その永瀬さんが書いた作品もう期待大です。女性SP黒木の活躍、相棒の城島のやりとりもおもしろく主人公月尾雄大がど...続きを読む
  • 霧島から来た刑事
    鹿児島県警の元刑事という父親の人柄が好ましい。慣れない東京で失踪した息子を探す姿に周りの人も助けずにはいられない。そして母親もまた理想的。息子の失踪の真相に迫りやはりこの夫婦が登場しなければ息子の命も危うかったと思う。ただ自分としては夫婦がいつまでも鹿児島の地で仲良く暮らしたというハッピーエンドにし...続きを読む
  • 逃亡遊戯 歌舞伎町麻薬捜査
    82最後の相棒の続編。主人公が変わったけど酷い環境からの脱却と革命の物語。結構悲惨な境遇の登場人物だけど陰鬱な感じがなく、爽快感というか疾走感がある。最後を読むとこりゃまた次作あるそうですね。楽しみです。
  • 悔いてのち
    誰にも、悔いが残る事はある…
    でも、ここの人ら、取り返し付かんような事やねんな。
    プロローグのタイトルが、何かええ感じ。あまり深刻感なさそうなタイトルやねんけど、中身は、めっちゃ深刻〜
    読み進めていくと分かる。
    更に、何人も悔いある人が…結構、深刻なのが…しかも、メインキャラやん。

    読み進めていく...続きを読む
  • 殺し屋の息子
    面白かった。他の方の感想もきいてみたいが、ちょいちょいとヒネリが入っていたことが最後にわかるのですが、そのひねりの必然性が私にはよくわからなかつた。そのひねりのために主人公の心情がわかりにくくなっているような、いないような。
  • 刑事の骨
    誘拐事件で、大失敗して、出世の道を閉ざされた刑事さん。更に、この事件は、未解決のまま時効を迎える…
    定年後に、再度、同期が死んだ事をきっかけに犯人探し再開!
    しかし、もう出世絶望やのに定年までしがみつくんや…別に出世欲ない人は、それでもええと思うけど、出世欲の権現みたいな人が干されながも…って…何か...続きを読む
  • デッドウォーター
    「19歳 一家四人惨殺犯の告白」をノンフィクションライターで書いて、小説家になって、これが対となるフィクションになる。
    5人を強姦殺人して、死刑判決を目前にしても、平気な犯人。
    「塀の中で国家の庇護のもと、とんでもない化け物に育っている」
    とまで言われ…
    フリーライター加瀬が迫る。これは、永瀬さんの...続きを読む
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    ノンフィクションやねんな…
    「市川一家4人殺害事件」の犯人と記者とのやりとりを中心に描いてる。
    彼を犯行に導いたものは?
    確かに、幼少期は、酷い環境で生きていたけど、この犯人の弟は、真っ当に生きてる。
    何度か、裏切られたりして…
    とか、色々な事情はあるんかもしれんけど、受け入れる事はムリ!
    心の闇と...続きを読む
  • 天涯の蒼
    読み切ったって感じやな。
    今時のスラスラ読める小説やなく、重厚感たっぷりって感じ。
    めっちゃハードボイルドやん!それも古典的な感じの。なかなかでした。

    無実の容疑者を自殺に追い込んで、警察クビになった敏腕刑事。家族とも離れ、今は、しがない探偵業…
    何か読んでると、かなり前のことかと思うけど、実は4...続きを読む
  • 大統領に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉
    二回目、2022-1-13-4スカッとするハードボイルド。もうちょっとどっちかに振れて欲しいというのはわがままかなあ。次は隣の半島あたりが舞台のやつをお願いします。
  • 霧島から来た刑事
    鹿児島の刑事と元警官である妻の気合の入り方と優しさにシビれ、展開のスピード感もあり、期待以上の面白さでした。
    田舎から突然新宿に出てきた時の驚きは、大阪育ちの自分にも想像できます。確かに東京はどこに行っても人が多過ぎるし、どこの駅前でも地方中核都市並みの賑わいですもんね。