永瀬隼介のレビュー一覧

  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
     一家4人を惨殺した、19歳の犯人の話。死刑が執行されています。犯人は私と同年代です。
    彼の家族のことが書かれていました。確かに可哀想ではあります。あの時代、児童虐待なんて言葉は無かったし、家族絶対主義的な考え方でした。昭和の後半です。人と違っていたら全てを否定されていた時代です。親は選べませんが、...続きを読む
  • 閃光
    昭和の大事件であり未解決事件となった3億円事件を題材にした物語。なかなかの長編であるが飽きることなく最後まで読めた。緊迫感が漂い途中手に汗握って読んでいた。この事件のことを深く知らないし当然フィクションなのだが、最後はとても悲しく悔しい物語だなぁと感じた。
  • 去りゆく者への祈り

    壮大なラブストーリー

    北関東から東京へ。
    田舎のバカ息子の家出捜索のはずが、歌舞伎町を統べる中国マフィア内の密告者を探す羽目に。

    暴力と殺戮。

    非道な行いの中に隠されてる悲しい過去。
    若い中国人の男女が見ていた夢。
    多分きっとこの本は壮大なラブストーリーなんだと思う。
  • 無の夜
    今までより秀之進が大人しく、龍二か思い切り良くなったことで作品としての破壊力が弱くなったと思いながら読んでいましたが、最後だけは想像の上を行く結末でした。
    完結編のフリをしてるけれど、そんなはずはないと思う。
    もう一度かつてのエネルギー溢れるコンビの復活を願っていよう。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    2017年12月19日、東京拘置所でふたりの死刑囚に対して
    刑が執行された。そのうちのひとりが関光彦。犯行当時19歳
    だった関に対しての刑執行は、永山則夫以降20年振りだった。

    俗にいう「市川市一家4人殺人事件」が発生したのは1992年
    3月5日の夕方から翌朝にかけてだ。金銭目的で事件発生...続きを読む
  • 大統領に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉
    6月-8。3.5点。
    NEO第二弾。米国大統領が来日。暗殺情報あり、捜査。
    意外な方向。面白い。年寄りふたりが、良い味。
    ラストの首相の奮闘は現実感が薄いか。

    総理、大統領と来たら、続編できるのかな。
  • 完黙
    ダメな警察官ばかりの小説です
    見事にポンコツやらはみ出し者ばかりの短編
    令和だからコンプライアンス遵守でね
  • 大統領に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉
    ★3個が最大です(例外は特別な作品)
    この作家さん2冊目
    大きな素材を扱う作者さんだけど、話を転がすキャラや事件に緻密さが欠けているのが残念
    とはいえ、ラストまで読ませてくれるので面白い作家かも
  • 総理に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉
    こんな風に国のトップをメディアが忖度なしに
    報道出来たらニュースも見る気になるんだけどなぁ。

    チョット・・・有り得ない??警察と公安の行動だったから
    現実味がなくて余り引き込まれなかったかな。

    警察小説愛好家としては、う~ん・・・かな。

    結局は総理のベッドスキャンダルという
    小さな方をぶつけて...続きを読む
  • 特捜投資家
    後半やや失速か。
    人情ものになってしまった感があり、もっとカラ売りを手段とした復讐劇としてドライな感じで進むのかと期待したが、えらくウエットな話になって、前後半でテイストが変わって少し違和感を感じた。
    電池関連の株はほんとに激しい値動きをするのを何回も見ているので、その部分はリアル感があったし、その...続きを読む
  • 狙撃 地下捜査官
    空手四段の美人刑事・上月涼子は、所轄から警視庁特務監察室への異動を命じられる。任務はキャリア警察官の内偵調査。冷徹で優秀な上司・鎮目竜二警視正のもと、囮捜査などに奮闘する涼子はやがて、公安を裏切った男を匿い、1枚のディスクを入手する。それは14年前の警察庁長官狙撃事件の重要な手がかりだった。隠されて...続きを読む
  • 悔いてのち
    以前は新作が出る度に読んでいたが、最近の作品は当たり外れが多く、久しぶりに永瀬作品を読んでみた。
    もともとは他の方のレビューの評価が高かったことがきっかけだが、読んでみて納得。久々にこの作者さんのハードボイルドな感じが弾けていた。
    2つの後悔のプロローグから始まる。この2つの後悔は本編にどう繋がって...続きを読む
  • カミカゼ
    あらすじからして、長編アクション?っぽく感じ
    読み始めていくうちにシリアスな雰囲気にもなりつつ、コミカルな部分もあった。
    淡々と読んでいくことができた。
    最後には感動する場面も。
    事実に基づいた内容も散りばめられているので、ちょっとは勉強にもなるかな?
  • 罪と罰の果てに
    無理矢理な物語を作り過ぎていて、いろいろと突っ込みどころが満載。その度に現実に引き戻されてしまう。主要人物のキャラ設定も無理くりで、生きていない。
    神を問うにしてはあまりにも御都合主義な内容だった。エンタメなアクションが書きたかったのかもしれないが、ルナファームとかアフリカとか、そっちをもっと掘り下...続きを読む
  • 刑事の骨
    内容(「BOOK」データベースより)
    1993年、あと一歩のところで連続幼児殺人犯を取り逃がした不破と田村の同期コンビ。17年後、不破を訪ねてきた田村は、その夜に変死を遂げた。定年後も事件の捜査を続けていた田村の執念、そして刑事訴訟法改正の狭間で“公訴時効”の名の元に忘れ去られた被害者たちの無念を胸...続きを読む
  • サイレント・ボーダー
    00年前後の少年犯罪、ギャングと当時の若者像を切り取ったような内容です。あの頃の夜の渋谷、池袋と新宿の裏側の退廃感は凄まじいものがあった気がします。元ルポライターだけあってその辺の描写がとてもリアリティがあるように感じました。
  • 誓いの夏から
    話の流れが唐突過ぎてイマイチ乗れなかったかな。お終いまで読めばなんとなく分かるけど、でもそれぞれの心理に納得いかない、というか?(なんでそうなる?)
  • カミカゼ
    零戦のパイロットが平成の時代へとタイムスリップしてくる話。
    70年前に生きた人が実際に今の時代の日本を見たら、どう感じるのだろうか。
    ひたすらそんな事を思いながら読み進めました。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    ○むごい、凄惨な事件を起こした少年をどう分析すべきか
    1992年に起こった千葉県・市川一家4人殺人事件の一部始終が綴られているノンフィクション小説だ。
    1992年3月、前月にした強姦の相手である少女の家を訪れ、借金を返すため金を巻き上げたものの通報しようとした少女の祖母を絞殺し、帰宅した少女の母と当...続きを読む
  • ダークシティ
    好きではない本、絶対に一生かかっても絶対に読まない本、嫌いな本を選んで最後まで歯を食いしばって読んでみました。そういったことも必要だと思ったから。

    この本の、警察や、パチンコや、政治家やカジノの情報や、ヤクザ、そのやりとり、裏の事情のその見解に対しては、シンプルでいて、モノホンの情報だと思ったし、...続きを読む