永瀬隼介のレビュー一覧

  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    一番嫌いなタイプの人間による、一番腹立たしい、でもどうにも出来ない暴力。ノンフィクションなだけにその重さは半端ない。読む前から何が解決するわけでもない事が分かっていて、読んでからもそれを確認しただけという空しさ。でもこういうのに惹きつけられるのも事実。露悪的な意味で書いたのではないと解説は言うが、読...続きを読む
  • 閃光
    実話とフィクションが巧く繋がっており、エンターテイメント的な感じで楽しめました。

    刑事モノと長編好きな私にはピッタリな作品でした。
  • 閃光
    登場人物に、魅力を感じる人はひとりもいなかった。
    特に、事件に関わったいまは50代の男女は成長を感じられない。
    ★★にしようかと思ったほどだ。
  • 閃光
    ラーメン店の店主が殺害された事件から、20世紀最大のミステリーといわれる3億円事件を中心に刑事やホームレス等、3億円事件の関係者が絡んで話が進んで行きます。
    読後の感想としては、ちょっと登場人物が多すぎで場面の切り替わりが多すぎかなあ、と思いましたが、全体としては面白かったです。
    登場人物の多さ故で...続きを読む
  • 閃光
    上々の娯楽作。
    片桐のやたらといきり立っている人物造形が微妙に違和感を感じなくもないがまあまあ楽しめ、エンディングがこざっぱりした感じ。
    あんまり深く考えず楽しませてもらいました。
  • 嘘と少年
    死を前にした友人と、少年の日の冒険を懐かしんでいく、昔は良かった的な話ではないことがうっすら最初から示されている。
    暗さ、悲しさだけではない空気がどこから漂っているのかはラストで明かされる。
    あまり明るくない話だが、真のラストのみ少し救い。
  • 閃光
    映画化された、ということで読んだ作品。
    3億円事件を扱った作品は多々ありますが、だいたい2通りに分かれてるような気がしてくる。真犯人・真相を追い求め突き詰めていくパターン(その作者なりの解を提示したり、もしかしたらこうだったのでは、という可能性を示唆するもの)と、事件によって人生が一変してしまった関...続きを読む
  • デッドウォーター
    重いテーマを好んで取り上げる作者が、自身の記者時代の後悔や、敗北感、やり残した無念さに向き合って掘り下げて、またも重たいテーマの作品に仕上げた、といった感じ、らしい(解説によると)。
    ですが、それを知らなくても、テーマに惹かれてどんどん読み進んでいける。基本はエンタメしてくれる作者なので、けっこう好...続きを読む
  • 閃光
    2003年刊行のものの文庫化。2010年、『ロストクライム -閃光-』として映画化。

    1968年に発生した、日本最大のミステリーとも言われる三億円事件をモチーフにして描かれている。基本的にこの小説のストーリーそのものはフィクションであるが、事件当時、容疑者として警察官の息子の少年が捜査線上に浮かん...続きを読む
  • 帝の毒薬
    帝銀事件の裏には何があったのか・・・
    ホントの真相を求めていたわけではないけれど、話の主軸が太平洋戦争に纏わる云々だったので、ちょっと期待したものとは違った。
    とはいえ、戦争によって狂わされた人々がリアルに描かれ、骨太ではあった。
  • 帝の毒薬
    戦後最大のミステリーと呼ばれる「帝銀事件」を史実をベースに作者独自の観点で描かれた小説です。
    終戦間際の満州で細菌兵器を作ろうとした部隊の人体実験。そこから帝銀事件につながる流れは、フィクションの部分があるとはいえこの事件の真相を語っているような迫力がありました。
    ページ数はありますが、展開が早いの...続きを読む
  • 誓いの夏から
    読みはじめはスピード感があってグングン読めたのですが
    ラスト、消化不良ですー。

    うーん、何だかひたすら悲惨なだけな気がしないでもないです。
  • ノーマンズランド下 無人地帯<新装版>
    山中における対決の描写が予想の範囲内に納まっており、驚きや興奮があまりなかった。
    タロウの活躍も期待していたより少なく、不完全燃焼でした。
  • ノーマンズランド上 無人地帯<新装版>
    最初は過疎の山村が舞台の冒険ものかと思いましたが、すぐに永瀬氏らしく社会派のにおいがしてきた。
    まだ前振りなので評価は難しく、取り敢えず平均の3つにしておきました。
  • 閃光
    全くの作り話ではなく、事実が散りばめられているところがすごい。
    あの伝説の三億円事件にこんな裏事情があったのかもしれない・・・と思ってしまった。父親が警官の少年Sの自殺が本当にあったとは。

    ただ、とても長かった・・・

    長かったのに、あのラストにがっくり。
    解決させちゃだめか、、やっぱり。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    一家四人惨殺犯の告白。
    酷い奴だ。酷い事件。
    告白と言っても物語のように読める。加害者の家族や被害者の家族にも取材をして、当たり前だがそこにもドラマがあり、悲しい事実がある。犯人の手紙は理路整然とした感じはあるが、あまりにも酷い事件を起こしたことの理解にはならない。
  • 去りゆく者への祈り
    台詞回しが少し砕けているというかなんというか。
    前作のハードボイルドっぽさが無くなって、笑いのセンスの乏しい中年になってしまったな、という感想は僕だけですか。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    一晩で一家余人を惨殺した19歳の青年との面会や手紙を通したやりとりから、犯行の経緯と、死刑が確定してからの心境のありのまま綴った作品。
    ノンフィクションですので、読んでも「おもしろい」ことは一切ないです。本当にこんなことができる人間がいるんだ、とも、人間とはこんな風にもなれるんだ、とも何度も思いまし...続きを読む
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
     なかなか面白かった。加害者にも犯罪を実行する環境や素因があって・・・というある意味予定調和的な展開かと思いきや、最後に突き放される。この文庫版には、最後の方にかなりの加筆があるようだが、それを余計と思いかどうかは、判断が分かれるところ。
  • 閃光
    まあまあだったかな。
    特に3億円事件の概要については。
    好みの問題だと思うけど個人的にはあまり引き込まれなかった。