永瀬隼介のレビュー一覧
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一番嫌いなタイプの人間による、一番腹立たしい、でもどうにも出来ない暴力。ノンフィクションなだけにその重さは半端ない。読む前から何が解決するわけでもない事が分かっていて、読んでからもそれを確認しただけという空しさ。でもこういうのに惹きつけられるのも事実。露悪的な意味で書いたのではないと解説は言うが、読...続きを読むPosted by ブクログ
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上々の娯楽作。
片桐のやたらといきり立っている人物造形が微妙に違和感を感じなくもないがまあまあ楽しめ、エンディングがこざっぱりした感じ。
あんまり深く考えず楽しませてもらいました。Posted by ブクログ -
死を前にした友人と、少年の日の冒険を懐かしんでいく、昔は良かった的な話ではないことがうっすら最初から示されている。
暗さ、悲しさだけではない空気がどこから漂っているのかはラストで明かされる。
あまり明るくない話だが、真のラストのみ少し救い。Posted by ブクログ -
帝銀事件の裏には何があったのか・・・
ホントの真相を求めていたわけではないけれど、話の主軸が太平洋戦争に纏わる云々だったので、ちょっと期待したものとは違った。
とはいえ、戦争によって狂わされた人々がリアルに描かれ、骨太ではあった。Posted by ブクログ -
山中における対決の描写が予想の範囲内に納まっており、驚きや興奮があまりなかった。
タロウの活躍も期待していたより少なく、不完全燃焼でした。Posted by ブクログ -
最初は過疎の山村が舞台の冒険ものかと思いましたが、すぐに永瀬氏らしく社会派のにおいがしてきた。
まだ前振りなので評価は難しく、取り敢えず平均の3つにしておきました。Posted by ブクログ -
全くの作り話ではなく、事実が散りばめられているところがすごい。
あの伝説の三億円事件にこんな裏事情があったのかもしれない・・・と思ってしまった。父親が警官の少年Sの自殺が本当にあったとは。
ただ、とても長かった・・・
長かったのに、あのラストにがっくり。
解決させちゃだめか、、やっぱり。Posted by ブクログ -
一家四人惨殺犯の告白。
酷い奴だ。酷い事件。
告白と言っても物語のように読める。加害者の家族や被害者の家族にも取材をして、当たり前だがそこにもドラマがあり、悲しい事実がある。犯人の手紙は理路整然とした感じはあるが、あまりにも酷い事件を起こしたことの理解にはならない。Posted by ブクログ -
台詞回しが少し砕けているというかなんというか。
前作のハードボイルドっぽさが無くなって、笑いのセンスの乏しい中年になってしまったな、という感想は僕だけですか。Posted by ブクログ -
一晩で一家余人を惨殺した19歳の青年との面会や手紙を通したやりとりから、犯行の経緯と、死刑が確定してからの心境のありのまま綴った作品。
ノンフィクションですので、読んでも「おもしろい」ことは一切ないです。本当にこんなことができる人間がいるんだ、とも、人間とはこんな風にもなれるんだ、とも何度も思いまし...続きを読むPosted by ブクログ -
なかなか面白かった。加害者にも犯罪を実行する環境や素因があって・・・というある意味予定調和的な展開かと思いきや、最後に突き放される。この文庫版には、最後の方にかなりの加筆があるようだが、それを余計と思いかどうかは、判断が分かれるところ。Posted by ブクログ