永瀬隼介のレビュー一覧

  • 閃光
     後半部分はフィクションがメインの展開になっていくので、三億円事件の真相だ!なんて大仰なキャッチコピーを見せられると、それは違うんじゃねえの?と言いたくなりますが、初めから三億円事件を基に想像力を駆使して作り上げた小説として見れば、非常に出来の良い骨太な推理小説です。他の作品の読んでみたくなります。...続きを読む
  • 閃光
    結構事実に基づいて書いてあるので、面白い。


    実際に有り得そうな話だと思う。

    小説の終わり方も映画の終わり方も両方ともいいと思う。


    ・・・が、映画は無意味に濡れ場が多すぎww
  • 越境
    永瀬さんの本は、初めて読んだんだけど
    痛快でした!!

    登場人物が個性的でやりとりが軽妙だし
    日本人と中国人の感覚の違いがリアルで面白く
    サクサクと読めました。
    目的が、そういう事だったのか~♪
    一気に読み終わりました。
    必ず、再見してほしいなぁ~。
  • ノーマンズランド上 無人地帯<新装版>
    閃光を書いた著者だということで、読み始めました。
    ウルフプロジェクトと刑務所。
    相対する人々。
    上巻は、まだアウトラインといった感じでしょうか。
  • 越境
    元刑事のバーのマスターが、お金を持ち逃げした中国女を追って、黒龍江省の田舎町へ行った事から始まる物語。
    話ができすぎといえば、できすぎなんだけど、一言でいえば痛快。
    登場人物が個性的で、やりとりが軽妙だし、日本人と中国人の感覚の違いが、妙にリアルでおもしろい。
    特に、情に厚いけれど、お金が大好きで、...続きを読む
  • 去りゆく者への祈り
    古城シリーズ第2弾。
    今回は、中国マフィアに潜入した警察のS捜し。
    とにかく、騙されたり、危険な目にあったりでハラハラして飽きさせない。しかも、登場人物に、一概に悪人とは言い切れないような多面性があるのも魅力的。
    最後に意外な人物が再登場したり、シリアスな中にもコミカルなやりとりがちょこちょこ出てく...続きを読む
  • 退職刑事
    題名どおり元刑事が主人公の短編集。どれもハッピーエンドでは無いけれど本人なりに落とし前をつけているので、むしろすっきりしたような感覚で悪くない。「罪と罰の果てに」もよかったし最近のお気に入り作家。
  • デッドウォーター
     フリーライター・加瀬隆史が今、必死に取材をしている相手・・・18歳の時に5人の女性の連続強姦殺人事件を起こして逮捕された獄中の穂積壱郎。彼は一審、二審で死刑という判決が出たにも関わらず、死の恐怖におびえることがなく、また、反省の色もない。上告しているものの、決して無罪の主張をしているわけでもない。...続きを読む
  • 殺し屋の息子
    01月-05。3.0点。
    引退し警備会社へ就職した元刑事、出所してきた元武闘派のヤクザ。ヤクザを殺せと昔浮気相手だった公安の女刑事から指示。一方、半グレの手下が秀才の元サラリーマンと手を組み、ベンチャーキャピタルから金を引こうとし。。。

    なかなか面白い展開。ただ、ラストはヒネりすぎた気がする。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    光彦は最後まで他人事ぽかった。反省してる感じがしない。あれもこれも人のせいみたいな…。
    死刑は執行済みらしいけど。
  • 罪と罰の果てに
    永瀬隼介の4冊目。東野圭吾の「白夜行」彷彿とさせる。個々の物語展開や人物心理描写は緻密で、読み手を楽しませてくれる。だが、うーん、色んな事を盛り沢山折り込んであって、やや消化不良になる感もした。★4は厳しいか。

  • 毟り合い 六億円強奪事件
    3
    自分好みの作品
    この事件に関わった人一人一人の主観でのストーリーが描かれていくと思いきや、この事件の中心人物の一人をフォーカス当てて展開していく
    出てくる人物と関係性が見えて入り込みやすかった
    小説を書くのに参考にした本も読んでみたい
  • 閃光
    「三億円事件」をベースにした警察小説。

    文庫としては分厚い部類に入りますが、ただ長いというのとはまた違う理由で、読み終えるまでに時間が掛かりました。

    玉川上水で、男性の扼殺体が発見されるところから始まる一冊。
    被害者の身元はすぐに判明し、特に珍しいものでもない事件と思われますが、定年を間近に控え...続きを読む
  • 閃光
    骨太な小説だ。
    昭和史に残る大事件を背景に、様々な思惑や思想が入り混じる。
    後味は良くないが、読み応えはある。
  • 属国の銃弾
    面白かった。
    戦後日本の、主に政治の世界を史実とシンクロして描いていく。
    真の独立を目指し、託した者と託された者の物語が終戦直後と高度成長期を交互に描かれる。
    彼らの目指した独立は未だ実現出来ていない中、晋作の人生の終わりのなんと穏やかなことよ。
  • 最後の相棒 歌舞伎町麻薬捜査
    歌舞伎町を舞台に活躍するアウトローの組対刑事たちを描くハードボイルド。作品自体は小説の中にしか存在しないようなスーパー刑事の話なので、まあそのつもりで読めばそれなりに面白い。
    昭和から平成の時代には歌舞伎町といえばアンダーグラウンドのイメージがありましたが、最近はどうなっていふのだろう。店舗型の風俗...続きを読む
  • 刑事の骨
    表現が難しいですが、重く力のある作品と言えばよいのでしょうか。
    定年後も過去に犯した人生を変えてしまった失態を引きずり、再捜査を試みる退職警察官2人。
    後半になって急速に二転三転する構成は良かったものの、登場人物のキャラクターも事件の真相も今ひとつ好きになれなかった。
  • ノーマンズランド下 無人地帯<新装版>
    不毛の原野を故郷とする野生的な男が、開発から故郷を守る為にかつての同級生と殺し合いを始めるという刺激強めなあらすじですが、どちらかというと戦前戦後の棄民政策への不理解を糾弾する内容かなと。その為予想よりもアクション寄りではないと感じました。
    感想でもその辺の不完全燃焼さを指摘する声が多い気がしますが...続きを読む
  • サイレント・ボーダー
    子育てには責任が伴うものです。
    子どもに何かしらの異常さを与えないような
    家庭を築きたいです。

    多かれ少なかれ、生きていく上で
    出てくる色んな一線を超えないような
    判断力と倫理観を与えないとなぁ。

    それにしても、悪役の強さの説明がつかないのが
    気になる。

  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    こういった書籍を読むのが趣味なので、幼少期の家庭環境の大切さを痛感します。私もあまり良い家庭環境で育たなかったので、両親に対する憎悪や嫌悪には共感する部分もありました。

    彼が告白している通り、彼はお父さんとよく似た性格だと思いました。暴力こそが上下関係だと信じている所、そのくせ小心者で見栄っ張りな...続きを読む