永瀬隼介のレビュー一覧

  • 越境
    警察組織の正義の無さに嫌気がさして辞めざるを得なくなった菊村。巣鴨でバーを開き、そこに現れた中国人・小梅と付き合うものの、彼女は有り金を持って消えてしまう。諦めきれない菊村は、彼女の故郷へ向かうが、公安警察の楊に捕らえられる。帰国後、菊村の前に現れたのは、楊と中国で雇った通訳者。彼らは、彼女の居場所...続きを読む
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    1992年千葉県市川市で起きた19歳の少年が一晩で四人殺害した事件。

    ノンフィクションなのにたまにフィクションなんでしょと思ったりもしてしまいました。

    ノンフィクションということでリアルな現実として受け止めつつも怖いですよね。
    「閃光」とは、全く違った意味で経験になりました。
  • 退職刑事
    刑事をテーマにした短編集。
    一つ一つがじっとり、重い。好きなタイプの小説ではないけど、読み応えはあった。
  • 刑事の骨
    元警官が過去の失敗を取り戻すという話の大枠や、主人公の描き方はいいんだけど…刑事の矜持と違法な復讐は矛盾するよなぁ
  • 誓いの夏から
    純愛物語なのか、復讐者なのか、ハードボイルド風でもあり。でも最後まで読むと分かる。一途な愛の物語なのだと。
  • ダークシティ
    ストーリーは面白かった。スケールは大きいし、大胆というかハチャメチャでテンポも良かった。ノリを楽しんだ。

    でも登場人物がねぇ。チャラチャラしていた翔太が利発で頼もしくなっていたり、最初の方と最後の方では人格が大きく変わってるような気がする。世の中、きっかけがあって人の考えが変わるとか成長するってい...続きを読む
  • ダークシティ
    【ネタバレ】隠蔽された6億円強奪事件の謎を追う警察ミステリ。設定や展開があまりにも現実離れしていて強い違和感を覚えました。FBI帰りの彼と相棒シリーズの彼のキャラがかぶってしまうのも残念でしたが、翔太のキャラには救われました。
  • 閃光
     密度の濃い小説。これを1冊にまとめ上げることの出来る力量はすごいと思いつつ……濃すぎて読むのがなかなかきつかった。
     3人称でいろいろな人物の視点から描かれるも、キーパーソンについての心情は極力廃し「不気味で何を考えてるか分からない」とされるのは見事だなぁと思う。

     ただ、終盤に掛けて、予測出来...続きを読む
  • 天涯の蒼
    まずまずっすかね~
    東京から近くの地方都市での嵌められてしまった元警察官の探偵が風俗嬢殺人事件を追及していくと・・・

    警察、やくざ、癒着、複雑な家庭関係
    謎ありのミドルなハードボイルドです
  • 刑事の骨
    最初は凄く面白かったが、最後の方でいきなり犯人が判明してばたばたと一気に採ってつけたようなネタばらしが始まりがっかり。犯人達それぞれの事情も極端で非現実的。途中まで、この著者の名作「閃光」と同じ期待を持って読んだが腰砕けである。途中までは面白かったので★三つ。
  • 12月の向日葵
    高校で同じ柔道部にいた二人が極道と警察官という全く別の人生を歩んだ1998年から2014年までを描いた物語。
    タイトルの意味が判明してからラストまでがあまりに切ない。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    自分の存在を他者の所為にして生き、強い弱いという生物同士の位置関係を重要視し、暴力で他人を従わせるタイプの人間がいる。これは、欠陥であり、歪であり、ある種のエラーだ。精神的な病名がつくこともあるが、大体は、世間に順応できずに一時的に他者を支配し、犯罪者となる。他者を支配し、神を目指す過程は、非犯罪者...続きを読む
  • 狙撃 地下捜査官
    実際にあった警察庁長官狙撃事件、オウム真理教などをモチーフに、警察キャリア制度や刑事警察と公安警察の確執に切り込む作品。
    キャリアや公安の問題って、軽重入り混じった作品が取り上げ過ぎたおかげで却って陳腐化してしまい、最早どこまでが事実かなんて関心が薄れてしまっているように思う。
  • 刑事の骨
    あんまりにも歳月が流れたので、話がぼやけてきて

    なぜ?って思ってしまう
    モチーフは面白いのだけど、なんだか伝わらない

    登場人物たちに魅力が乏しいからかな?
    でも、話の筋としては悪くない
    うん、悪くない
  • ポリスマン
    ソ連崩壊、総合格闘技、諜報戦、公安、世界が広がりすぎ。ストリー全体がつかみにくい。ソ連崩壊とレスリングが物語として、どう繋がるのか?人並み外れたパワーが随所に炸裂しているのが、かえって興ざめ。
  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白
    この時期特有の鬱々とした心の奥が見れるかと思って読み始めたけど、普通の中高生とは次元が違いすぎてただ辛かった。
  • 刑事の骨
    後半の予想外の展開にびっくり。特にラストは複雑な心境になりました。そこにたどり着くまでの不破の気持ちも分かる気がするけど、自分の家族のことも考えて欲しかったな。
  • 狙撃 地下捜査官
    同作者の「Dojo」が非常に面白かったので手に取ってみた本作は、警視庁特務監査室という「警察の警察」的機関を描いた作品。

    空手アクションが満載だった「Dojo」よりも、組織間の確執などに重点が置かれているためか、大分地味な印象を受けます。女性の主人公が活躍するのも序盤の変態逮捕のところだけで、ラス...続きを読む
  • 白い疵(きず)
    読み始めから、これは面白そうだと、はやく先を読みたいと思った。
    が、途中はちょっと本筋に肉付けしすぎの気もした。
    政治面の話よりも女探偵事務所の面々の話の方が面白かった。
  • 閃光
    戦後三大未解決事件とも呼ばれる三億円事件をモチーフにしたミステリーです。
    連続殺人事件の犯人、ホームレス(ヨシさん)の正体、警察が組織ぐるみで隠す理由等が本書の大きな謎です。決定的な伏線が然り気無く忍ばせていましたし、これといった綻びもなく意外な真相へしっかり導いていたので、よく出来ていると思いまし...続きを読む