嶽本野ばらのレビュー一覧

  • ロリヰタ。
    好きすぎた。
    なんで君なんだろうってずっと疑問に思ってて私が読み飛ばしたり理解出来てないだけかなって思って戻ったりもしたけどそういうことなのね( ; ; )
    報われない恋愛好きよ…
  • ロリヰタ。
    嶽本野ばら先生の「私」と「あなた」で紡がれていくお話は先生という人物像がハッキリしているからこそ映える限定的な美しさだけど、だからこそ読みやすくて愛しやすいお話だと感じた。
    落伍者や不適合者に向けられる悪意が伝わってきてとても切なく悲しいがそれらが悲劇のヒロインを照らし出すような暗闇でもあるのだなと...続きを読む
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん
    私もふりふりひらひらのお洋服を着る者です。ロリータとコメディって共存しうるんだ…!!こんなにかわいいのにこんなにウケる。
  • カフェー小品集
    登場人物は僕と君だけ。この世界の何処かに居る、または何処にでも居る僕と君のお話。喫茶店で過ごすゆるやかな時間の魅力、そして 人を愛することについてをたっぷりと凝縮して詰め込んだ短編集。人間って愛おしい生き物なのだなあ。
  • ミシン missin’

    折り目正しい暴力と、永遠

    強い強い執念の権化と
    美しくて粗暴な存在が
    奇跡的に出会ってしまう。
    MILKの服の好みが
    神がかり的に一致する。
    エスもパンクも
    未来を犠牲にして
    永遠を掴もうとするのだろうか。
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん
    趣味が正反対でも、思想が合わなくても、学校の偏差値が天と地ほど隔たっていても人間は「ダチ」になれる。サイコーですね。人間が友達になるのに必要なのは自分の生き方に筋を通すこと……そんな友達がいるなら、絶対離しちゃだめなんだと強く思いました。
  • ミシン missin’
    一瞬近代文学を思わせるような美しい文体なのだが、2000年代に書かれたものということで衝撃を受けた。

    2作品ともハッピーエンドではないし、節々にネガティブな空気感を醸し出す作品ではあるが、愛の発見と喪失があまりにも魅力的にかかれているので、後味の悪さというよりも現実の愛のあり方について考えさせられ...続きを読む
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん
    嶽本野ばらは、いつも気になる作家さんだ。
    私自身はロリータファッションをする人でもなく若くもないけど、嶽本野ばらの作品からはロリータはただファッションではなく生き方そのものなのだ、ということがよく伝わってくる。

    「スリーピングピル」、「シシリエンヌ」、「タイマ」と読んできて4冊目。

    話のテンポも...続きを読む
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん
    ヤンキーとロリータの女の子の友情物語…と言ってしまうと陳腐な感じがするけど、全然そんなことない。ふたりの生き様がかっこよくてしびれました。そして友情がないと言いつつもお互いの胸の裡にはたしかに友情が在って、とても胸があたたかくなりました。友情っていう安っぽい言葉がないからこその絆みたいなものを感じま...続きを読む
  • それいぬ 正しい乙女になるために
    バイブルであり、毒薬。
    大人になって改めて再読して、これはある種の少女にとっての毒だと思った。
    素直な心のままに読めば少なからず影響を受けてしまう、けど影響を受けなければ生きられない人がいる。
    そうして毒を呷って心に不可逆な歪みを抱えなければ生きていけない存在こそが、乙女というものなんじゃないかな。...続きを読む
  • 十四歳の遠距離恋愛
    借りた本。
    あまりにも魅力的な物語で一気に読んじゃった。ラストシーンは涙で字が読みづらかった
    方向性は全く違うし、相手の好きはよくわからない
    それでもお互いを想い合う2人が本当に愛しい
    こんなにも一生懸命になれる相手がいるって素敵
  • ツインズ twins―続・世界の終わりという名の雑貨店
    好きなのは前作、だけどコッチを取り憑かれるように読んだ、解説が良いのだけど本文のインパクトが大き過ぎて頭がボーッとしてる中駆け抜けて読んだので再読したい
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん
    野ばらちゃん(今回はそう呼ばせてもらいます)の本はこれで12冊目。私の読書遍歴の中で、野ばらちゃんほど特異な位置にある作家は居ません(ちなみに私は乙女でもなければ女のコでもありません)。これには正直、自分でもよく分からないのですが、でも結果として、私は文庫本『ミシン』を初めて読んだ時から、Vivie...続きを読む
  • それいぬ 正しい乙女になるために
    「乙女のバイブル」と呼ばれた本作には、野ばらさんの美的観念が結晶のように凝固しています。あとがきで野ばらさん本文を「ペダンチック」「青臭い」などと述べていましたが、私はこの増幅系の、歪みきった野ばらさんの文章が大好きだと言うことに今更、本当に今更ながら気がつきました。
    『ミシン』や『エミリー』を読ん...続きを読む
  • シシリエンヌ
     ここまで物語の前半と後半で印象の違う小説はそうないと思う。

     今まで自分が読んできた嶽本野ばら作品の中でも、秀でて告白ぐあいがすごい。どうしてこんなに倒錯した美しい世界を書くことが出来るのだろう。自分にはどう足掻いたって届きそうもない恋物語が、この小説にはある。それに恍惚として、ちょっと哀しくな...続きを読む
  • シシリエンヌ
    信頼を置いている野ばらちゃん作品。

    今回は他の作品に比べてかなりハードな性描写で休憩を挟みながら読んだが、「貴方」の痛いほどの女らしさが眩しくて心を奪われた。
    見返すと殆どのページが性描写。(ただし、厭らしさ<耽美)

    こんな内容なのに(だからこそ?)愛してると一言も言わなかったのが最初からねじ曲...続きを読む
  • ミシン missin’
    20年振りに再読。表題作他、「世界の終わりという名の雑貨店」収録。初めて野ばらさんの本を読んだのがこちらの作品でした。どしようもなく青くて痛々しくて、不器用で歪、恐ろしく純粋で気高い――「世界の終わりという名の雑貨店」はそんな作品です。人を好きになること、愛することはきっと傍から見てそんなに美しい姿...続きを読む
  • カフェー小品集
    実在する喫茶店を舞台に書かれた短編小説集。実際にお店を切り盛りするマスターやママ達の証言も含まれているので本作に登場する喫茶店がとても身近に感じられます。あとがきにあったように本作取り上げられた、昔ながらの喫茶店は姿を消しつつあることが一抹の寂しさを感じさせます。けれども、古き良き喫茶店ほど嶽本野ば...続きを読む
  • ミシン missin’
    これが僕がはじめて読んだ嶽本野ばら作品でした、
    こんなにも退廃的だけどなにか違うと思ったのは初めてです、
    多くの性的表現があっての作品かなとは思いました
    けれど、そこがいい!と僕自身思ってはいます、
  • カフェー小品集
    嶽本野ばらの中で1番すき、短編で旅行に持って行ったり何回も読んでる
    カフェをカフェーって言うのもいい
    これをキッカケに行ったカフェー、行きたかったけどもうないカフェー
    カフェーで待ち合わせしながら本を読んでいたいよね
    乙女のバイブル