嶽本野ばらのレビュー一覧
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下妻物語の作者が描く官能小説。スコポフィリア、ディスモルフォフィリア、ペドフィリア、アクロトモフィリア、アマロフィリア、ネクロフィリアと聞き慣れないアブノーマルな性癖が並ぶ。
官能小説ではあるけれど、身体障害者の生きる矜持みたいな、重いテーマでもある気がする。
登場人物の誰一人として本名がわから...続きを読む -
東京に雪が降った日、そういえば今年は雪を見ていない、と再読しました。
「ねぇ、君。雪が降っていますよ。」と始まる「世界の終わりという名の雑貨店」が野ばらさんの作品では一等好きです。静かに静かに進み、静かに終わる。描かれていることはショックなものもありつつ、でもとても静かな世界です。
「ミシン」も好き...続きを読むPosted by ブクログ -
1番印象に残ったのは「乙女と性欲」というエッセイで、
「腐女子はBLが好き」と普通は言うはずのところを「乙女はホモセクシュアルが好き」と最高のネガポジ転換をしている所が印象に残りました!
ホモは乙女の永遠のテーマとも言い切っているのにも、
腐乙女の私は自信を持ちました。
この本を書いたのが、男性だと...続きを読むPosted by ブクログ -
甘いフリフリで身を固めていても誰よりも毒っ気のある桃子と、ヤンキーだけど可愛いところのあるイチゴ。ミスマッチなのに筋が通る関係で、こんな青春送ってみたかったなと思える素敵な2人だった。
桃子のこざっぱりした人間関係と人生観が良かった。「好き」をあまり深く知りたくないところもよく分かる。
それにしても...続きを読むPosted by ブクログ -
野ばらさんの書く美しい文章と喫茶店。
これほどマッチする作品はないなあと思いました。
作中にあるミルクホールに実際行ってみましたが、読みながら想像してた喫茶店そのものですごく感動しました。Posted by ブクログ -
原曲未聴だったけど嶽本野ばらさんがボカロ曲をもとにして書いているのが興味深くて読んだ。
アイドルに全く興味がなくても読んでみて面白く感じられたのは、やはり野ばらさんの筆力か。予想の斜め上の展開で、お決まりの終わりにならなかったのも良かった。Posted by ブクログ -
「世界の終り」という雑貨屋を経営する男、通ってくる少女との恋の話し。
「ミシン」という名前の女パックロッカーに恋をする冴えない少女の話しでした。
小説というか寓話のような手触りの作品でした。
「ミシン」よりも、「世界の終りの雑貨店」の方が僕の心にはフィットしました。Posted by ブクログ -
乙女のバイブルの名に間違いなし。
甘いだけの乙女節とも、労働本位でも、下世話でもない、激辛でひたすら理想を追い求める意思を数頁で次々と次々と繰り出す著者を他に知らない。Posted by ブクログ -
おもしろい、、、!!!
はなもげって!
めちゃくちゃ笑わされたー。
桃子の自分を貫くロココな精神がとてもかっこいい。
「きっと好きなことをお仕事にしたら、やりたくないこともやらなければいけないし、自分が好きだったものの裏側を見てしまうから。そうするときっと、つまんない」
嶽本野ばら先生に共感でき...続きを読むPosted by ブクログ -
以前読んだので再読。短編が2本入っています。20歳になる前は断然ミシンの方が面白かったけど、今読んでみると世界の〜の方の良さもかなり分かってきた気がする。たぶんまた読む。Posted by ブクログ
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【本の内容】
“乙女の聖書”として語り継がれた伝説のエッセイが遂に文庫化。
乙女はみんな根性ワル、お食事より悪口が好き、ゴージャスで貴族で孤独であれ、真のロリータとは?
リボン・フリルのブラウス・Vivianne Westwood…野ばらのエレメントがちりばめられた乙女論は、ロマンチックでお上品...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公たちがそれぞれ自分の道を突き進んでるところが爽快だった。
文体が面白いくて、サクサク読めた。
こういう面白い文を書く人好きだなPosted by ブクログ