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発売当時、数多くの読者に衝撃的な感動をもたらし、のちの全嶽本野ばら作品の原点となったベストセラー処女小説集、待望の文庫版! 孤独な青年雑貨店主と、心に病をもつ少女――Vivienne Westwoodの洋服を愛する二人が運命的に出会い、はかない逃避行に旅立つ名作「世界の終わりという名の雑貨店」、そして、MILKの洋服を華麗に着こなすカリスマ・ヴォーカリスト、ミシンに恋する少女の「乙女」としての生きざまを強烈に描いた表題作「ミシン」を収録。
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折り目正しい暴力と、永遠
強い強い執念の権化と 美しくて粗暴な存在が 奇跡的に出会ってしまう。 MILKの服の好みが 神がかり的に一致する。 エスもパンクも 未来を犠牲にして 永遠を掴もうとするのだろうか。
Posted by ブクログ
一瞬近代文学を思わせるような美しい文体なのだが、2000年代に書かれたものということで衝撃を受けた。 2作品ともハッピーエンドではないし、節々にネガティブな空気感を醸し出す作品ではあるが、愛の発見と喪失があまりにも魅力的にかかれているので、後味の悪さというよりも現実の愛のあり方について考えさせられ...続きを読むる良い意味での気持ち悪さが残る作品だった。
20年振りに再読。表題作他、「世界の終わりという名の雑貨店」収録。初めて野ばらさんの本を読んだのがこちらの作品でした。どしようもなく青くて痛々しくて、不器用で歪、恐ろしく純粋で気高い――「世界の終わりという名の雑貨店」はそんな作品です。人を好きになること、愛することはきっと傍から見てそんなに美しい姿...続きを読むではないのかもしれない。酷く不格好で凡庸なのかもしれない。でもその愛の真摯さ月よりも星よりも豪奢な宝石さえ凌ぐほど、美しい。愛し合う者同士なら尚更。「ミシン」もまた哀しいまでの愛の物語だ。貴方以外はもう何も要らない――その愛の激しさを、何時から私達は喪ってしまったのだろう。愛すること、恋することの気高さを描いた傑作。
これが僕がはじめて読んだ嶽本野ばら作品でした、 こんなにも退廃的だけどなにか違うと思ったのは初めてです、 多くの性的表現があっての作品かなとは思いました けれど、そこがいい!と僕自身思ってはいます、
とても好きだった。 美しかった。退廃的で何が悪いか。 思想の貫かれた清潔な想いを感じられる作品は本当に美しく、面白い。 登場人物たちは誰も、社会の大きな歯車の中に、諦めて入っていこうとはしない。自分の美学を、生き方をちゃんと選んでいてどんなに傷つこうと、死んでしまおうとちゃんと守っている。そういう...続きを読むひとたちへの共感と尊敬で心が焦がれそうだった。
嶽本野ばら先生はエッセイと映画しか見たことが無かったのでついに小説に手が出せて良かったです。乙女のカリスマと呼ばれるに相応しい文章で惚れ惚れしてしまいました。 世界の終わりという名の雑貨店 最初ミシンが気になりすぎて、ミシンのあとに読みました。ですがこれはこれでとても良い作品でした。いきなりキスを...続きを読むしたシーンには少し驚きましたが、お互い好き合っていたので良かったです。「ヴィヴィアンウエストウッドを着るために生まれてきたのです」かわいいお洋服は武装のために着るものという野ばら先生の意見には共感します。最後はハッピーエンドではなかったけれどいいお話でした。 ミシン これを読んでいる時NANAがずっと頭の中にありました。NANAが大好きな私はあっという間に虜になりました。美心と書いてミシン、なんて素敵な名前なんだと思いました。でも私が好きなのはミシンじゃなくてカサコ(ここでは名前出てきませんね)の方でした。カサコの乙女なところがたまらなく大好きです。ミシンへの執念でバンドのメンバーになれたところもすごいです。最後はすごく怖かったけど、ミシン2/カサコ があったので取り越し苦労な気分でした。 (嶽本野ばら先生の感想を書くとなんだか自然に敬語になってしまいます。)
久々に嶽本野ばら気分だったので。ていうか昨日からこれ読んでたからうっかりヴィヴィアンウエストウッドのお財布買ってしまったと思われる。 「世界の終わり〜」素敵すぎた。嶽本野ばらのすごいところはあそこまで作り込んだ美意識の高い世界のなかに、しっかりとほころびの伏線を紛れ込ませているところ。絶対に美しくは...続きを読むあれない、生きることへの執着や狡さを曝け出すところ。非常に高等な自己批判に感じる。
すっごく綺麗な純愛。おとぎ話みたいなのに引き込まれてしまう。いちいち文章も人物も美しい。 読み終わってから夢中で『MILK』について調べてサイトを見ながら世界観に浸ったことが忘れられない。高級な砂糖菓子のような、栄養にならなくて可愛くて甘い話。短編ふたつとも甲乙つけがたい愛しさです。 とろけるほど魅...続きを読む了されました。
自分は乙女ではないと実感させられた 自分の周りの見慣れた景色 洋服 バンド 出待ち…苦笑 これだけ共通するものがあるのに なぜ共感はできないのか 乙女ではないと思うのか 楽しく考えられました
大好きな野ばら先生の処女作 本当に脆くて透明な短い短い物語 世界の終わりという名の雑貨店にあなたも訪れてください ストーリーは若干異なりますが 映画も是非・・・ ストーリーは若干違いますが そんなことは特に問題ではありません いいとか悪いとか 関係なく私を変えた1冊でした ごめんなさい・・・本編...続きを読むミシンには全然触れてない汗
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