伊藤典夫のレビュー一覧

  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    『幼年期』に続き、クラーク作品二作目。第六部からの展開にはもう、言葉もない……天才すぎるだろ、クラーク!!これこそSFの醍醐味だ。知的好奇心を刺激されるぜ。凄いところで終わってるからすぐ続編を買わなくては…。
  • 華氏451度〔新訳版〕
    多くのレビューで見受けられた独特の言い回しが個人的には楽しめた作品でした。
    また、焚書を題材にしただけあり本を読む事の大切さなどが学べて良かったです。
    初めて本を読むならまずこれから読んでほしいと思いました。
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    映画視聴済み。
    映画とセットで楽しむべき本。
    昔の本なのにリアルな描写ばかりで凄いなと思った。
    ディスカバリー号の動くスピードは度外視されてたように思うし、惑星の温度(気温)も見積もりが甘いと思ったけどそれ以外は割とリアルだなと思った。
    ボーマンさんおつかれさまです。
  • 華氏451度〔新訳版〕
    独特の文体に最初は戸惑ったが読み進めていくうち慣れて楽しんで読めた。
    少女クラリスの問いかけは読者である自分自身に向けたようなものにも聞こえる。

    ちなみに動画サイトで「華氏451度」と調べると作品のネタバレ解説などが出てくる。なんとなく皮肉を感じる…
  • スローターハウス5
    ヴォネガットの半自伝的名作。
    ありとあらゆる理不尽を「そういうものだ」と一言で言い表すセンスに脱帽。
    戦争を肌で体験している人にしか描けない境地。
  • 猫のゆりかご
    人間の本質が詰まった一作。バカバカしさもありながら、あまりに鋭い政治と宗教への洞察もありながら、最終的には人間への愛しさで胸が一杯になった。
  • 華氏451度〔新訳版〕
    暗黒世界を生きる主人公が世界に違和感を覚え、体制に反逆・逃亡するというディストピア小説の典型といえるプロット。現代を生きる我々に対する警鐘ともとらえられる普遍的なテーマのメッセージ性がある。

    私が読み取った二つのメッセージは「無知が愚かであること」「読書の価値は高い」ということだ。無知であればある...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    SF
    「華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイアマン)のひとりだった。だがある晩、風変わりな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わっ...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    洗練された文章には、ひとつひとつにメッセージが込められていた。
    最後は胸にグサグサとくる金言がパレードのように押し寄せて、自分の中に染み渡る感覚があった。

    「本を表紙で判断してはいかんぞ」と誰かが言いった。全員が静かに笑い、下流への旅はつづいた
    「ぼくはおじいちゃんのために泣いているんじゃない、お...続きを読む
  • スローターハウス5

    過去と今

    カート・ヴォネガットは自身が体験したドレスデン爆撃をもとに、この小説を執筆したらしい。
    自身で体験されたことあって、表現は、生々しく、そして、ユーモアに書かれている。

    ただし、物語として見ると、少し味気ないのかなと思う。
    同じ作者の作品のタイタンの妖女の方が、ストーリーとしては好きだ。
    場面がコロ...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    さすがブラッドベリ……。あらゆる本が昇火士(ファイアマン)により焼き尽くされる世界で、自らも焚書を行ってきた主人公モンターグがその行いに疑問を抱くところから始まる物語。設定だけでも面白いのに、生き生きとした人物描写や作中世界のテクノロジーのディストピア感溢れる魅力は見事というほかない。そして直接的な...続きを読む
  • 猫のゆりかご
    スローターハウス5は読んだことあったけど面白くなくて苦手意識を持ってたけどこれは普通に面白いし好きだった
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    実家にあった本。暇なとき手に取り意味も分からず読んでいたものが生涯の一冊になったりするから人生は興味深いし、私がSF好きになったのは多分この本とセーラームーンの影響。
  • 猫のゆりかご
    好きだ〜〜
    ボコノン教の宇宙からの視点が皮肉が効きまくってて最高だったな

    私が好きなのは戦闘機が墜落して宮殿が壊れてアイス・ナインで世界が凍結するシーンです
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    Chat-GPTが流行る昨今、改めて読み返すとHALの存在がよりリアルに感じられる色褪せない傑作。機械は現実に自我を持とうとしているのか、それとも人間の知性を模倣する存在に過ぎないのか。何度でも読み返してその時の情勢と照らし合わせたい。
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    原題 2001 : A SPACE ODYSSEY

    D'où venons-nous ?
    モノリスに与えられた〝きっかけ〟により、
    Que sommes-nous ?
    道具を駆使することで世界のあり様を変え、
    Où allons-nous ?
    ヤペタスを通って似合の玩具を手に入れる。

    HAL(...続きを読む
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕
    「2001年宇宙の旅」といえば、スタンリー・キューブリックの映画で有名ですが、その原作者(というか小説版)がビッグ3、アーサー・C・クラークであることは、たぶん知ってる人は知っている。本書は、映画版「2001年宇宙の旅」を下地にした続編です。なぜ映画版と記載したかというと、原作と映画版では舞台が違う...続きを読む
  • スローターハウス5
    人間の自由意志を否定したくなるほどの大量の死をもたらす戦争をトラルファマドール星人式の世界認識で追体験する。彼ら曰く全ては同時に存在しており、死は一時的なものなのである。
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    映画2001年宇宙の旅を製作50周年記念上映で視聴しており、帰りに本書を書店で購入して帰って以来積んでいたがようやく消化。アーサー・C・クラークは地球幼年期の終わりを途中まで読んだ程度。
    本書と映画の関係がいまいち掴みきれていなかったが、どうやら原作でもノベライズ化でもなく制作は同時進行だった模様。...続きを読む
  • スローターハウス5
    SFというより本気の戦争小説でした。
    翻訳なので実際の文章はわからないけど、ただ少なくともこの文章は読みやすくて良かったです。さりげなく散りばめられた目を引く文章の数々。ヴォネガットの場合は、美しいとか迫力がある系よりも含蓄に富んだ文章で、言葉のゆるい空気以上に直接的に語りかけてくる。異星人、時間跳...続きを読む