伊藤典夫のレビュー一覧

  • スローターハウス5
    今の今までなんでこんないい本を
    読まなかったのか!と後悔しました

    今年に入って
    国のない男とこの本を読んで
    ヴォネガットがますます好きになりました

    上手く説明できないけれど

    「そういうものだ」

    ありがとう!ヴォネガット!
  • 死の鳥
     カッコいい小説てえのを知りきゃ、エリスンを読みな。
     まず、タイトルがいい。「『悔い改めよ,ハーレクィン」とチクタクマンは言った」。時間を守れない奴っているわな。それがハーレクインであり、ハーラン・エリスンなのであるが、そいつのせいで超管理社会を管理するチクタクマンまで調子が狂ってしまう話。
     「...続きを読む
  • 三惑星の探求
    「嵐の惑星」
    これほどの作品が本邦初訳ということに驚いた。
    訳されていない=面白くない、とは限らないらしい。
  • 三惑星の探求
    人類補完機構の全短編が読めたという喜びと共にこれで全てなのかという淋しさもある。
    エッシャーの建てた美術館でダリやクリムトの作品を鑑賞するような楽しみは飽きることが無い。
  • 死の鳥
    どの作品も面白いのはいうまでもない。ただしそれは面白いの種類は作品ごとに異なる。単純に笑える作品はないが、生きていることの意味、人間の正体、人類を取り巻く環境など、様々な観点で読者の心を揺さぶる。個人的に気に入った作品は、『「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった』『プリティ・マギー・マ...続きを読む
  • 死の鳥
    エリスンの短編集です。
    読み応えのある作品が多数あります。
    ハードな内容のものも良いですが、ジェフティは五つのようなエモーショナルな作品が好きですね。
  • スキャナーに生きがいはない
    SF。連作短編集。はじめての作家。
    20世紀から130世紀にわたる未来史。時間的なスケール、世界観的なスケール、どちらも驚異的。
    内容は、背表紙にあるように、「奇妙で美しく、グロテスクで可憐」。一言では表現出来ない、あらゆる魅力がある。
    好きな作品は「マークエルフ」「昼下がりの女王」「ガスダブルの惑...続きを読む
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕
    まず装丁がかっこよく、タイトルもかっこいい。そしてあとがきまでもかっこ良かったです!個人的には「ザハロフ~」「芝生で泣いている女」「交歓」が良かったです。
  • 猫のゆりかご
    仕事できつかった時、この本が救ってくれた。
    今悩んでいることは生きる上で本当に重要なのか?悩んでいることは周り、自分にとって何か本質的に影響を与えているのか?
    そうマインドセットしたら、なんてことないくだらないことだった。
    大人になったら、本質的なことが見えにくくなる。それがただのあやとり(にせもの...続きを読む
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    ブック・オフで105円だったらしい。
    もともとカバーはぼろぼろだったが、私がとどめをさした。悪いとは思ってない。

    色あせたぼろぼろの付箋がいくらか貼ってある。
    扉(2枚)、p.168,p.177,p.224,p.248

    2017/05/28 映画を観る前に半分くらい読んだので、映画の冒頭をスムー...続きを読む
  • たんぽぽ娘
    知らない内に文庫で発売されていて迷わず購入!
    たんぽぽ娘は何度読んでも、みずみずしい作品だと思います。
    その他の作品も、不思議な気持ちや切ない気持ち、色々な感情が湧き上がってくる素敵な作品ばかりです。
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕
    友人から「蛇足」と聞いていたが
    後日談?くらいにのんびりと読めば良いと思う。
    取り敢えず彼と和解出来たのは本当に良かったと思う。
    良かった、本当に良かった。
  • 猫のゆりかご
    ”馬鹿なことはやめろ!すぐこの本を閉じるのだ!<フォーマ>しか書いてないんだぞ!” ボコノンの書より

    本当に笑える
    この本を読んで僕はボコノン教に入信することに決めました
    ボコノン教徒になったおかげで可愛い彼女は出来たし宝くじは当たったし
    紙は生えてくるし歯も生えてくるし目も良くなるし20歳若返る...続きを読む
  • 猫のゆりかご
    「ナイス、ナイス、ヴェリ・ナイスーー
    こんなに違う人たちがみんなおんなじ仕掛けのなか」
    軽い文体で、何かとすごい大事そうな何かがいつぱい書いてある。
    何かって何かわからんけど、めっちゃ笑えるしめっちゃ泣ける。笑えることは泣けるし、笑えないことは泣けないし、泣けることは笑えるし、泣けないことは笑えない...続きを読む
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕
    2001年より面白かった.

    ちょうど「幼年期の終わり」をもっと洗練させた感じの内容.
    途中のHALとのからみもどうなるのか気になって一気に読んでしまった.
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕
    2001年宇宙の旅の続編…と言わなくてもタイトルでわかりますね(^^;)。
    あれで終わりかと思いきや、さらにその後日談が前作の登場人物と新登場人物で繰り広げられます。

    前作は映画と小説で設定が違うよ、という前提で話が作られていたのに対し、今作は前作の設定は設定だけど映画の設定を踏まえて今回は書くよ...続きを読む
  • 3001年終局への旅
    まさか主人公が「彼」だとは想像もしていなかった。
    3001年終局への旅は、この壮大なオデッセイシリーズの一応の終わりとして納得のいくものであった。
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    映画の「2001年宇宙の旅」は見たことがあり、それが難解だったため小説を今まで読まずに過ごしてきたのだが、今回初めて読んでみて真っ先に思ったことは何て読みやすいんだということ!映画は見たが小説を読むことは敬遠しているという人は是非読むべきだ。
    物語は、全ての始まりであるヒトザルとモノリス(と後の人間...続きを読む
  • バゴンボの嗅ぎタバコ入れ

    ●死圏
    ○あらすじ
     成層圏の外側に霊界があって死者がたむろしているとしたら、の世界。
     アメリカが核をソ連に命中させるため、命中したことを確認するために成層圏の外側にUFOを飛ばしたことで、その霊界は発見される。
    ○キャラは何を欲しているか。
     UFOに載った人は、死んだ妻を欲している。打ち上げ...続きを読む
  • 華氏451度〔新訳版〕
    現代社会(特に日本)もそうなんじゃないかと考えさせられる一冊。

    隊長の演説で
    「大衆の心を掴めば掴むほど、中身は単純化された」
    という一節があるが、まさに現代の娯楽(短時間で簡潔に
    楽しむことよりも消費することが重要、は言い過ぎかもしれませんが)
    のあり方を表している様に思いました。
    1950年台...続きを読む