伊藤典夫のレビュー一覧
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SFをはじめて読んだ。めまぐるしく場面がかわるのに読みやすく、おもしろかった。生きるとか死ぬとかいうことをよく考えるので興味深かった。徹底的な「SO it goes.」にじわじわと打ちのめされる。本から離れ現実世界に戻ると不思議な余韻がつづく。こんな体験ははじめてです。Posted by ブクログ
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70周年
だいぶ面白かった。
序盤はクセのある情景描写や隠喩が続いて、古い小説特有の読みにくさがあると思った。ベイティーが家に来るシーンあたりで設定の骨格が分かってきた。
ベイティーがとても好き。即座にあれだけの引用が出てくるあたりもともとはすごく読書家だったんだと思う。そんな中仕事を割り切れたベイ...続きを読むPosted by ブクログ -
本をめぐる、もはや古典。叙情性、象徴性に満ちて描かれている焚書の時代。掴みどころがない。だからこそ想像の余地があると言えようか。本が失われた世界のあり方が不気味だ。Posted by ブクログ
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SF。
ボコノン教という宗教を中心とした終末SF。
登場人物は変な人ばかり。ボコノン教もおかしな宗教。ストーリーも荒唐無稽。
とにかく奇妙な作品だが、地味に感動できて、印象的なセリフも多い。
ヴォネガットの著作の中でも、かなり好きな作品。Posted by ブクログ -
昔、映画をみた記憶はほとんどなかったけれど、読んでいくうちに思い出してきた。HALのところは結末を知っていても読むのが怖かった。絶対に味方と思っている存在が敵になったのに、冷静に対処して、最後には許せてしまうのが凄い。Posted by ブクログ
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映画を見た後に読書。
いちいち描写というか想像力が緻密で雄大でした。
テンポも良くて、この訳した方の高い文章力も相まって非常に良かったです。
ここまでのSFの展開は巨匠ならでは、と思います。
AIの反乱
地球外生命体
生命の進化の極地
どれか1つでも頭がパンクしそうなテーマを見事にまとめていたと思い...続きを読むPosted by ブクログ -
2001年宇宙の旅の続編(ただし小説版ではなく映画版の設定を引き継いでいる。)
ソ連国籍のレオーノフ号に、アメリカ組のフロイドら3人がソ連宇宙飛行士たちと同乗し、2001年に乗員を失ったアメリカ船ディスカバリー号を回収することを目的に木星へ向かう。
フロイドらはディスカバリー号の回収を行いつつ、木...続きを読むPosted by ブクログ -
読中は圧倒的な悪夢におぼれるよう、読後は切ない寂寥感が残る。
創世記をSF的別視点で書いた「死の鳥」、永遠に地獄が続く「おれには口がない」、文明の進歩を自問する「ジェフティは五つ」。
重くて短編集の感じがしない。Posted by ブクログ -
面白かったけど、謎が多いまま。
2001年宇宙の旅は、原作と映画が後の方でずれたため、映画の内容に合わせて少し書き換えられている。
土星だったのが木星に。などなど。
9年前に土星(設定が今回木星へ変更)の調査に行った宇宙飛行士たちの中でボーマンだけが、星がいっぱいという言葉の後いなくなった。
今...続きを読むPosted by ブクログ -
HALの反乱みたいな話は知っていたのでそこが主眼かと思ったら全然違った。強いAIが完成したらこんな感じかな…というのも違和感なく楽しめた。
生命の在り方、人智を超えた生命、みたいなテーマもとても面白い。安っぽくない答えが素敵。
ただラストはなんか決めきれなくて難解になっちゃった感じ。読者に委ねたのか...続きを読むPosted by ブクログ -
失われたものへの郷愁、失われるものへの愛惜、人間存在というものの滑稽さへの優しい眼差し、それらを深い叙情で包み込んだ、ブラッドベリの幻想短編小説集。『明日の子供』『ニコラス・ニックルビーの友はわが友』などがお気に入り。Posted by ブクログ