伊藤典夫のレビュー一覧
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2年ぶりのティプトリー作品は、装丁がこれまた印象的な「あまたの星、宝冠のごとく」。この作品、初訳にしてなんと2016年刊行。早川書房の創立70周年を記念する文庫企画「ハヤカワ文庫補完計画」の一環として発表されたようですが、没後30年を経過してなお読書を魅了し続けるティプトリーになんだか感動してしまっ...続きを読むPosted by ブクログ
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壮大すぎてなにがなんだかわからないといったところはあるが、やはり今回もSFらしいSFで、満ち足りた読後感。
ハルとの最後のやりとりは緊張感がある、そして小さなどんでん返しもチャンドラ博士のユーモアが垣間見られて愛おしい。偏屈な人がここぞという時に見せる笑顔って恐ろしく魅力的だよなーと。
そして、ハル...続きを読むPosted by ブクログ -
月で見つかった、300万年前の知的生命体の存在の証拠
そしてその正体を掴みに行くべく始まる土星への宇宙旅行
宇宙旅行に同行するAIの反乱
AIと人間、宇宙と人間以外の知的生命体
がテーマの壮大な世界観のSF小説
想像力をかき立てるワクワクする小説だったPosted by ブクログ -
2016/11/09-2016/11/10
星4.3
『2001年宇宙の旅』の続編。この後に2061年、3001年と続く。
2001年に比べて随分ダイナミックな文章になっていて、すぐ読めた。2001年の方で投げっぱなしだった疑問点がいくつか解消するような、そういう話だった。ここからどうやって20...続きを読むPosted by ブクログ -
『ランゲルハンス島沖を漂流中』に挟まれる
愛犬の感傷的エピソード、
『ジェフティは五つ 』が突き付ける圧倒的ノスタルジー
にもかかわらず絶対者による徹底的、無慈悲な暴力。
それに抗う人や飲み込まれる人。
甘く苦く切なく辛く、常識的で狂気もはらむ、
いろいろな感情・感性を刺激させられる短編集。Posted by ブクログ -
基礎知識が定まらないのと
まだこれしか読んでいないので
評価は難しいのだけど
舞台や道具はともかく、物語の中にある
人間的な部分、ロマンチックな思いは
いまも色あせないのではないか。Posted by ブクログ -
SFというか村上春樹的な話で、人間の心の機微を題材にしたものが多く、また男女の交際もかなりの頻度で物語のキーになっている。短編はどれも楽しめたものの、表題にもなっているたんぽぽ娘自体は普通のタイムパラドックスものでした。Posted by ブクログ
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おとぎ話のような雰囲気のあるロマンチックなSF短編集。表題作の『たんぽぽ娘』のみ既読でしたが、やはりこれが最高の出来。
『エミリーと不滅の詩人たち』『主従問題』『神風』『河を下る旅』も好み。
面白くないなと思うものもあり玉石混交の感はあります。Posted by ブクログ -
奇想コレクション最終回配本。で持っているのに
文庫本を買ったのは、ざっくりとした短い話で
ふわっとしたい気分になりたいときに
ポケットに入れておけるから。
それにしても、ちょっと前まで
入手困難な幻の名作がうちに3冊もある。
ネットで英語版、苦労して読んだ反動だ。Posted by ブクログ