伊藤典夫のレビュー一覧

  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    SFにハマってこの名作にも手を出してみましたが、、
    ちょっと自分には合いませんでした
    SFといってもとんでも設定の中にそれを生かしたストーリーがある小説が自分の好みなんだと気づきました
    核となるe.t.との接触よりも途中のAIのくだりの方が楽しく読めました
    外宇宙のスケールのデカさは今まで経験したこ...続きを読む
  • 死の鳥
    「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」★★★★
    「竜討つものにまぼろしを」★★
    「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」★★★
    「プリティ・マギー・マネーアイズ」★★★
    「世界の縁にたつ都市をさまよう者」★★★
    「死の鳥」★★★★
    「鞭打たれた犬たちのうめき」★★★
    「北緯38度5...続きを読む
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕
    小説の続編でなく、映画のストーリーに続くもの。その割り切りと進取の姿勢に驚かされました。大いなる存在との遭遇よりも宇宙旅行冒険譚として楽しめる内容でした。
  • 死の鳥
    読むのが辛かった。
    いちいち残酷で悲しい話なんだもん。最初から最後まで暗い気持ちになる事請け合い。
    唯一死の鳥だけは面白かった。テスト形式、神と蛇と犬。
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    HALを壊すシーンがやっぱり印象的。

    デイジーベル、聞いてみたけどちょっと泣きそうだった。

    SF、というか科学技術の進歩した近未来系の話の面白いところは今持ってる固定概念の破壊、があると思う。

    「考える」とはなにか、「生きている」ってどんな状態なんだろう、「身体」はなきゃダメなの?とか。

    H...続きを読む
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン
    鴨は旧版「無常の月」も持っていまして、被っている収録作は2作のみ。現在絶版の短編集「中性子星」からもセレクトされており、ラリイ・ニーヴンをまんべんなく知るにはちょうど良い短編集だと思います。
    バリバリのハードSFからファンタジーまで、ぱっと見はとっ散らかった感じですが、バックボーンに当時最先端のハー...続きを読む
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕
    読んだ後に映画も鑑賞。前作のHALの反乱の謎は解けるが、新たな謎というか展開。新たな展開で、地球を含む惑星の軌道や気候が変わってけっこう大変なコトになりそうだけど、その辺は無かったことになるのかな。""
  • スローターハウス5
    カート・ヴォネガット 、学生時代何冊か読みました。独特のブラックなユーモアと風刺と、物語としての面白さ。
    当時からヴォネガットの最高傑作は「スローターハウス 5」と言われていたのですが、なぜか読む機会を逸していました。
    ただ、ちょっと期待しすぎたみたい。
  • スローターハウス5
    こんなふうにユーモアたっぷりに批判的な主張をかける人って、すごい頭がいいんだろうな。ドレスデンの爆撃がどれほどひどかったのか知らないので実感として受け止めることはできなかったけれど、戦争というもの、またそれも含めての人生、人の運命というものに対しての諦念混じりの憤りが描かれていたように思えた。
    実際...続きを読む
  • たんぽぽ娘
    編者がやたらと辛辣で作者が可哀想になる3冊目の選集
    寓話というより大人の童話な作風は好み分かれるのはよくわかるが
    すべすべとざらざらの間でなんとかまっとうできたSFという分野の力は
    不要だけど必要だと思う
    『荒寥の地より』をSFでなく同じようにかければすごくよかっただろうけれど
    それよりも『たんぽぽ...続きを読む
  • たんぽぽ娘
    13編からなる短編集。
    ボーイ・ミーツ・ガールなSF短篇集といったところか。
    「河を下る旅」「たんぽぽ娘」「荒寥の地より」失われし時のかたみ」あたりが好み。
    ハート・ウォーミングな回の「トワイライト・ゾーン」や「世にも奇妙な物語」みたいな印象で、物凄く面白い訳でもないのだけれど、そばに置いておきたい...続きを読む
  • 死の鳥
    タイトルがパロディされまくった「世界の中心で愛を叫んだけもの」の作者であるハーラン・エリスンの短編集。

    個人的には作品ごとに面白さのムラがありすぎて、かなり評価に困る。特に「ランゲルハンス島沖を漂流中」は難しすぎて自分にはサッパリだった。

    「ジェフティは五つ」のようにほろ苦さが残る青春時代を思わ...続きを読む
  • 猫のゆりかご
    Cat's Cradle、揺れ揺れる宗教観。不思議な世界観だが遠回しにずっと悟りを聞いてるかのようでねむたい。これぞゆりかご。
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン
    そうだ、ラリイ・ニーヴンはハードSFを得意とする作家だった!と痛感したのは、本書収録一作目の「帝国の遺物」を読み進めて間もない頃。そこから「中性子星」、「太陽系辺境空域」にかけて(いわゆる<ノウンスペース>シリーズ)は理解が追いついていない描写が結構あります。とはいえ、それでもなんとなーく読み進めら...続きを読む
  • 死の鳥
    『随』

    たしかにカッコいい。
    あくまでも感覚の世界。
    なんというのかなー。
    アンディーウォーホールのような感じもしなくもない。
    ハーランの作品にはどこか、私を寄せ付けさせてくれない。
    単純とおもったら、複雑も感じられる。
    計算なのか、ちがうのか。
    ジレンマだ。
    読んだら途中で放り投げることを憚れる...続きを読む
  • 三惑星の探求
    唯一無二の独創的な未来史「人類補完機構シリーズ」を描き出して右に出る者のいない、コードウェイナー・スミス。本邦では長いこと絶版状態が続いていましたが、2016年以降ハヤカワ文庫から彼の全短編を訳出する試みが続いており、3冊目のこの本をもって全短編の訳出が完了となります。といっても、鴨は80年代に一度...続きを読む
  • 3001年終局への旅
    SF。シリーズ4作目。
    前作から時は流れて3001年。どう繋げるかと思ったら、2001年からの再登場。
    1000年間、宇宙を漂流したプールさん、この設定がスゴイ!
    ストーリー自体には、それほどのインパクトはなし。結末もわりとアッサリ。
    このシリーズでは『2010年』が一番好きだったかな。
  • あまたの星、宝冠のごとく
    邦題がやたらと格好良いことで有名なティプトリーの短編集。SFもの、寓話もの、ディストピアもの、神話ものが詰め込まれており、かなりバランスが良いと思う。

    個人的に面白かったのは、自分自身が、過去~未来の自分自身と入れ替わることのできるタイムトラベルものの「もどれ、過去へ戻れ」と、地球を男性として愛し...続きを読む
  • たんぽぽ娘
    ビブリアから。
    表題作に関して、今時の作品だと本1冊とか映画1冊で描かれそうな内容ですが、無駄を省いて短編にギュッと濃縮されていると思った。
    未来から来たという美少女への憧れ、別れの悲しさ、秘密に気づいたときの興奮した様子、奥さんの変化、ひとつひとつが心に響く。
    有名だという、一昨日は兎、昨日は鹿、...続きを読む
  • あまたの星、宝冠のごとく
    SF。中短編集。
    「いっしょに生きよう」は『SFマガジン700海外篇』で既読のためスルー。
    SFっぽくない作品もいくつか。ガッツリSFのほうが好み。
    良かったのは、ファーストコンタクトもの「アングリ降臨」と、残酷なタイムトラベルもの「もどれ、過去へもどれ」。
    正直、「いっしょに生きよう」がベストで、...続きを読む