伊藤典夫のレビュー一覧
-
SF。短編集。シリーズもの。
前作『スキャナーに生きがいはない』と比較して、若干の読みにくさは感じるものの、世界観は圧巻。
「クラウン・タウンの死婦人」「アルファ・ラルファ大通り」「帰らぬク・メルのバラッド」の順に好き。Posted by ブクログ -
人間の業や生々しい現実を突きつけながら、時には冷たく、時には優しく、未来への絶望と希望を同時に感じせてくるSF短編集。特に「もどれ、過去へもどれ」と「いっしょに生きよう」が好き。Posted by ブクログ
-
SF好きな方なら、ティプトリーについて今さら説明するまでもないと思います。
そんなティプトリーの中でも、飛び抜けてストレートな作品が集められた短編集だと思います。ティプトリーの作品には様々な暗喩が込められていることが多いですが、この短編集に納められた作品はどれもこれも「言いたいことがすぐわかる」ある...続きを読むPosted by ブクログ -
話の流れ内容がなんとなく分かってしまって残念というか、たぶん私自身が ヤングにリスペクトされた 作家さんの作品を読んできた年代のために 分かってしまうんだろうなって思います。たぶん こちらが源泉!!Posted by ブクログ
-
「アングリ降臨」に書かれた、宇宙人の驚くほどの無邪気さと不理解さ、それに熱狂する地球人の様子が、一番彼女っぽい作風だと思う。
あとは…、残念ながら退屈。まどろっこしいというか、いつもの奔放さを失っているというか。全ての作品の結末が、なんだか小さく収縮してディストピア風味に終わっちゃってるのが悲しい。...続きを読むPosted by ブクログ -
昔読んだ時は「死の鳥」とか「声なき叫び」とか訳わからんけどかっけえ!と思ってたのが、素直に「ジェフティは5つ」みたいな話の方がピンとくると思えるようになったのはトシのせいなんだろうねえ。Posted by ブクログ
-
火星年代記→刺青の男に続いて手にした短編集だけれど、その2冊の延長上と思って読むと若干肩透かしを食う一冊。SFというよりはファンタジー要素や、オチが特に無い(余韻を楽しむ?)話が多めに含まれているからだ。Posted by ブクログ
-
「ビブリア古書堂」で知って読んでみたいと思っていたら、偶然古書店で見つけた。確かに「たんぽぽ娘」は日本人の琴線に触れる作品で面白いと思った、あと2,3作がまずまずの出来だが、他はあまり頭の中で映像化出来なかった。SFは自分で想像出来ないとなかなか辛いものがある。Posted by ブクログ
-
やっと読み終わったーー。
アメリカとソビエトの対立と和解なんかが話の視点にかなり入ってきてて2001年とはだいぶ雰囲気が違う感じ。
何か2001年からひたすらハルが不憫なのう…。あんなに純粋でいい奴やのに…。Posted by ブクログ -
10月は……やっぱりブラッドベリの月。
ちょっとくたびれたペーソス、うら寂しいノスタルジー。30年前には分からなかったことが、今なら少しわかる気がする。Posted by ブクログ -
すごい創造力だ!
あまりの規模に想像が追い付かない。
《2020年再読》
古典的名作なんだからちゃんと読まなきゃ!
って思って読んだけど、途中で気づいた。
これ、読んだことあるヤツ!
いつ読んだか分からないけど、覚えてないってことは当時は理解できなかったんでしょう。
終盤のぶっ飛び方は半端...続きを読むPosted by ブクログ -
あいかわらず、合う合わない(理解できない)がある。
自分が読みたいと思ったら手に取って読み、
他の人がこういっているから読んでみる
という本ではないと思う。
自分としては、日常と非日常の間にある
ファンタジーの世界を、訳とはいえ、詩的な表現で
幻想的に表されている世界の物語は酔うように浸れる。Posted by ブクログ -
2001、2010、2061に続く4作目です。少なくとも2001年宇宙の旅を読むか映画を観ていないと楽しさ半減ですから先にそちらをどうぞ。
以下ネタバレあり。
1000年後の未来。先行種族により接近を禁止されたエウロパを除いて人類は太陽系をほぼ支配しています。テクノロジーは進化し、言葉とやメンタ...続きを読むPosted by ブクログ