小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    これまでのシリーズの中で一番気に入りました。ようやく物語世界の全貌が見えてきた感じで、ここから第1巻の世界にどう繋がっていくのかわくわくします。太陽系の人類は本当に滅んでしまうのか、イサリはどんな処遇を受けてしまうのか、次巻が待ち遠しいです。
  • 第六大陸2
    ーーー西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤ、極限環境下での建設事業で、類例のない実績を誇る御鳥羽総合建設は、新たな計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算1500億、そして建設地は月……。
    月面の中国基地へ、現地調査に赴いた機動建設部の青峰が目にしたのは、想像...続きを読む
  • 第六大陸1
    ーーー西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤ、極限環境下での建設事業で、類例のない実績を誇る御鳥羽総合建設は、新たな計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算1500億、そして建設地は月……。
    月面の中国基地へ、現地調査に赴いた機動建設部の青峰が目にしたのは、想像...続きを読む
  • 青い星まで飛んでいけ
    SF系ハイクオリティライトノベル?最初の話とか、すごく良かった。SFらしさと恋愛要素が良い感じに融合していてしかも読みやすい。異常な世界に一般的なものを(恋愛)を据える面白さ。最近のライトノベルみたいに、過剰なキャラ付けとかはない。自然。
  • 青い星まで飛んでいけ
    ーーー彗星都市での生活に閉塞感を抱く少女と、緩衝林を守る不思議な少年の交流を描く「都市彗星のサエ」から、
    “祈りの力で育つ”という触れ込みで流行した謎の植物をめぐる、彼と彼女のひと冬の物語「グラスハートが割れないように」、
    人類から“未知の探求”という使命を与えられたAI宇宙船エクスの遙かな旅路を追...続きを読む
  • フリーランチの時代
    ーーー火星やまと基地の隊員4名が体験した、あまりにもあっけないファーストコンタクトを描く表題作
    いつのまにか不老不死を獲得してしまった人類の戸惑い「千歳の坂も」
    そして傑作長篇『時砂の王』に秘められた熾烈な闘いを描くスピンオフまで
    心優しき人間たちのさまざまな"幼年期の終り"を描く全5篇収録。...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2
    さらにPart3に続くところが小憎い!!
    前巻のイサリとアインの可愛らしい出会いから、
    一気に世界は戦争ムードへと突入して行く。
    一巻のときから謎だらけだったカルミアン達の目的や
    生態が明らかになって来ました。
    ラスト、そのカルミアン達が甲殻化の際に施したある仕掛けが衝撃。
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2
    800年の長きにわたって拡げられた風呂敷が着々と畳まれていく~。
    I巻からV巻までの登場人物やキーワードが説明され、有機的に結びついてゆく…。
    畳まれつつも、新たな風呂敷が拡げられてる気もするけれど。
    そして相変わらずゴールが見えないけれど。
  • 復活の地1
    大震災の中から立ち上がる人々、支える官僚の姿を描いたSFっぽいのに違う話。全3巻。
    震災後この本の内容を思い出すと勇気が貰えた。日本と比べて悲しくなることも……。
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2
    この興奮をぶつけるところがここしかないのが悔しいくらい面白かった。
    少しずつ少しずつ明かされていく事柄に驚かされてばかり。キャラクターの名前で大抵のことは想像してしかるべきなんだが、全てを覚えているわけでもないので、時折伏線に息をのむ。そうだよね、セアキさんだもんね・・・
    part3待ち遠しい!

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  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2
    これまでの天冥の標シリーズは全て読んでますが、個人的にこの宿怨PART2が一番面白かったです。
    えっ!そういうことになっちゃうの?てな感じで物語が一気に進んでいきます。第1巻とのつながりもかなりハッキリ判ってきました。
    この壮大な物語が最終的にどういう結末になるのかイマイチ想像がつきませんが、これか...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2
    この長い物語の重要なターニング・ポイントのPart2。
    完結の暁には、日本SF史だけでなく世界のSFの中でも重要な作品になるであろう大傑作の匂いがプンプンしている。
    胸躍らせ血をたぎらせながら、次巻の刊行を刮目して待つ!
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1
    やっと事が動き出してきた様子。
    巻末の語録などが薄れてきた記憶を戻してくれてありがたいと同時に懐かしい。
    21世紀(正確にはBC6000位だっけ??)から始まった物語が脈々と繋がっていくのは圧巻。
    壮大な伏線というか関連性がこれから生きていくんだろう。
    映画やアニメにならないかなと想像するけど、ハリ...続きを読む
  • 妙なる技の乙女たち
    色々な職業で活躍する乙女たちの物語
    西暦2050年には宇宙へのエレベーターを
    作ったらしい・・・その設定で織り成すお仕事
    物語が、なんかトレンディードラマ【古い】を
    見ているみたいで、SFとしてではなく乙女が
    お仕事で頑張る【事件も】物語です
    登場人物の微妙な重なり方も GOOD !
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1
    あいかわらず面白かった!
    今回の特筆事項はなんといってもイサリと、硬質化でしょう!
    一巻に近づいて来た!
  • 復活の地3
    首相サイテンは国家権力を掌握。セイオは復興院総裁の座を終われ、摂政スミルも力を失った。
    第二時トレンカ震災が迫る中、政府はなんの動きも見せない。
    それでもセイオはトレンカを救おうと決意する!
    彼の計画とは?
    トレンカは、レンカはどうなる!?

    参りました。
    謝ります。
    いろいろ文句もつけたけど、3冊...続きを読む
  • 煙突の上にハイヒール
    小川一水にしては割と近い未来を扱った短編集。相変わらず提示する製品や技術に現実味があるため、どの話も違和感がない。巻末のパンデミックの話は少しどきりとしました。まったくもってあり得ない未来ではないですし。
    難しいところはなく、さらっと読める話ばかりなので、SF初心者にもオススメです。
  • 煙突の上にハイヒール
    近未来テクノロジーと、現在と地続きの人間と社会(そして、経済)の関係を描写する、小川一水の真骨頂とも言える作品集。一遍一遍の完成度はすさまじい。特にどれ、ということも言えないくらいに全部素晴らしい。
    でも、たぶん、作者は既にここにはいなくて、もっと先を目指していると思いました。
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1
    やっと待望の年表と用語と登場人物の紹介が巻末に付けられ、それらを照会しながら読むことができたのが良かった。前作で物語の背景に大きな影を落としているダダーとミスチフの関係が明かされ、俄然、物語が分かりやすくなったが、それでも未だ到着点は見えない。本作では最初に紹介された主要登場人物の中で今まで出てこな...続きを読む
  • 老ヴォールの惑星
    表題作「老ヴォールの惑星」は、珪素生物というイキモノ視点で描かれていて、一番SFっぽいというか、設定だけでも楽しめる素敵な話だった。
    他の短編はSFというジャンルではあるけれど、限定された状況の中での人間の行動を追跡実験するように描く…というスタイルで…これが短編SFの王道なのかな?
    その中で一番楽...続きを読む