小川一水のレビュー一覧

  • 時砂の王
    アレクサンドルは凍結から目覚めたのか。釈然としない?知性対サンドロコットスのサブユニット
    因果効果、時間枝、ハイブリッド、カッティサーク 奪われた人類の
    釈然としない部分はあるけど数万年単位の大きな人類の戦い、壮大だった。時間遡及し歴史改変した時間枝がパラドックスで消えるのでなく「滅亡する」という選...続きを読む
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河
    ここでようやく過去の話が繋がってくる話があり、目からウロコというかすごく楽しく読むことができました。

    次がどんどん楽しみになってくる。
  • 第六大陸2
    1967年の宇宙条約に基づく月の商業利用禁止訴訟、NASAとの関係、思わぬ相手からの横槍、宇宙デブリの掃除、資金繰り問題、そして未だに見えないヒロインの本当の目的と、その背後にある父娘関係...
    未知の存在を匂わせる形での終幕は、さらなる続編への期待も感じさせてくれます。
    数々の課題をクリアしながら...続きを読む
  • 第六大陸1
    日本の民間企業が大富豪の資金援助の下で月面基地を開発する「第六大陸」。ロマンがあるねぇ。
    スポンサーとなるのは大富豪の娘さん。基地をつくる目的がなかなか明かされないが、結婚式場とはニヤリ。巻末でさらなる目論見がほのめかされかれて、そして動き出すあの大国...
    第一巻は建設着工までが描かれていて、土木...続きを読む
  • フリーランチの時代
    小川一水さん作品の3つめ。おもしろいわ。

    「フリーランチの時代」:ファーストコンタクトなのに全くドラマチックでないところがいい。生きるか死ぬかの選択でアッサリとエイリアンになることを選ぶシーンがいい。

    「Live me Me」:事故で肉体を失い、辛うじて残っていた脳の活動をシステムに差し出すこ...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    25世紀末。〈救世群〉議長の娘イサリはスカイシー3で脱走し、ボーイスカウト活動中だったMHD社の最高責任者の息子アイネイアと出会う。濃密な一日を通じて友人になった二人。だが、〈救世群〉の中枢は非染者社会への宣戦布告に向けて着々と準備を進めていた。太陽系外からやってきた異星人カルミアンや、被展開体のミ...続きを読む
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2
    救世群、2PA、MMSの連合軍がついにドロテアへ侵攻。激しい攻防の末、一旋次やミヒルとの戦いに終止符が打たれる…

    ついにここまでやってきた…!
    オンネキッツやアカネカとの交渉はまだほとんど進展がないが、泣いても笑ってもあと1巻!
    ここまで来たら全員にとって悪くない結末を迎えられることをただただ望む...続きを読む
  • コロロギ岳から木星トロヤへ
    2231年、廃棄された宇宙戦艦に閉じ込められた少年2人を救うため、北アルプスにある太陽観測所に落ちてきた紫蘇漬大根のような時空をまたぐ生命体を通じてコンタクトをとる2014年の観測所員。

    設定のハードな部分は読み飛ばしてもOK(俺もなんとなく分かってないような分からんようなで読んでいた)、時空間の...続きを読む
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1
    2PA副司令のコルホーネンにより太陽系人類と救世群との戦い、シグナレスウォー以降の太陽系人類の歴史が語られる。
    カルミアンはMMS人を自覚し、様々な人種、生命体がダダーのノルルスカインを通して接触する。


    物語としては進んでいないが、読者にとっては怒涛の展開。
    だんだんと真の敵が見えてきて、ヒトと...続きを読む
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー
    斜線堂有紀の上智卒なるほど!と思わせる英語力も見せつけられました。斜線堂ファンなら、この短編だけのために読むべき一冊です。
    ・石川宗生「うたう蜘蛛」
    死ぬまで踊り続ける奇病が蔓延したイタリア。総督の前に、「この流行り病を収束させてみせましょう」とホーエンハイムなる錬金術師が現れる。
    性描写あり、中学...続きを読む
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー
    歴史に生きる人々の心情を特に焦点が当たっていた話や、SF設定におもむきを置いている話、とアンソロジーの強みを活かした独自の世界観が面白かった。
  • 時砂の王
    未来の人型人口知生体と卑弥呼、敵は古代神話に出てくるような物の怪。
    この取り合わせが、作者の発明。

    きわめて“ひと”に近い人口知生体が、二度と自分の過ごした時代には戻れない宿命を帯びて、人類の滅亡を救うべく、歴史をさかのぼる。
    時間SFとしては定石のストーリーであるが、滅亡させようとする勢力の理由...続きを読む
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと
    学問の心を感じる


    “大きな構図の、外側のさらに大きな構図がわかったところで、いちばん小さな手元の問題が消えてなくなるわけじゃないの。ねえ、知ってるかしら?痛みや悲しみはそれが重なると麻痺してしまうけど、責任というものは、背負えば背負っただけ、無限に重く感じていくものなのよ。
    p100
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3
    大河ドラマ的に壮大な(すぎる)SF叙事詩


    ●純粋知性体

    「違うね。僕がやっていたのは、何をしないかを決めることだ」 
    ー ダダーのノルルスカイン



    愛欲こそは、自と他を溶かし合う営みこそは、短く儚く焼け死ぬ者にも、無明の混迷に彷徨う者にも、等しく達成の境地をもたらす福音なのだ。
  • 時砂の王
    敵が過去を遡ってまで人類を滅ぼそうとするので、未来の人間は同じように過去を遡る。結果的に人間が勝つんだけど、それまでどう勝っていくのか気になって一気に読みました。
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ
    巨大ガス惑星、大気を泳ぐ巨大な昏魚、自在に変型する宇宙船で漁をして暮らす人々。
    …という世界の設定だけでもわくわく。
    そして、夫婦で操船するルールの中で、異例の女性ペアで船を操る、テラとダイオードのぶっ飛びまくりの活躍。


    ぷはー、面白かった。
    ストーリーとしては、あらすじを書くこともできないんだ...続きを読む
  • 天涯の砦
    中から確認できない事故の全容。
    それぞれが隔離された中、つながるのは声のみ。
    他に生存者がいる。それはどんなにか勇気づけられることだろうと思うのだが…。

    硬質なSFとのレビューに、ついていけるか心配したが無用だった。
    作者としても挑戦だったという、それぞれの登場人物たちの強い自我・行動が、物語をひ...続きを読む
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2
    相変わらずの世界観と愉快さ。
    今作は2人の関係性がより深まって、その様子も微笑ましくて◎
    ダイさんの、まくし立てる話し方が可愛くて結構すき。笑

    3作目もあるかな?
    コミカライズもたのしみだな〜
  • 天冥の標 III アウレーリア一統
    やっと話が見えてきた感。特に、全体を見る目線がわかって、読むのが楽になってきた。3巻、4冊、それなりの分厚さを一気に読めるのはすごい。でもやっぱり少し疲れてきたので、次どうするか悩むところ。
  • 天冥の標 II 救世群
    急に現代に逆戻りと思ったけど、読み終えてみると急でもない気がしてきて何とも言えない。実は1巻ってこうだったのか?とか色々浮かんでしまう。面白かった。