小川一水のレビュー一覧

  • 妙なる技の乙女たち
    これも宣伝しておこう。
    素敵な女性たちがたくさん登場します。
    エロや萌えではないので悪しからず。
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河
    ーーー西暦2349年、小惑星パラス。
    地下の野菜農場を営む40代の農夫タック・ヴァンディは、
    調子の悪い環境制御装置、星間生鮮食品チェーンの進出、
    そして反抗期を迎えた一人娘ザリーカの扱いに思い悩む日々だった。
    そんな日常は、地球から来た学者アニーとの出会いで微妙に変化していくが……。

    その600...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1
    全10巻の内の6巻目の1巻目というわけのわからないことになっている。

    1巻に出てきた怪物と同じ名を持つ少女の物語。
    それよりも着目点はもう一方の主人公の少年が所属している集団としてスカウトが扱われているところ。

    冒頭の宇宙コロニー内でのキャンプ生活の描写も楽しんで読めたのだけど、なによりも政体も...続きを読む
  • 煙突の上にハイヒール
    >人とテクノロジーの関わりを、温かくも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の五つの物語。

    小川一水の短篇集の中で一番好きかもしれない.
    SF色は比較的薄めで、裏表紙の紹介通り「ちょっぴり未来」くらいの話.
    宇宙とか異星生命体とかは出てきません.出てこないがゆえの想像の容易さ.
    たとえ技術が進歩しよ...続きを読む
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち
    ーーー「人を守りなさい、人に従いなさい、人から生きる許しを得なさい。そして性愛の奉 仕をもって人に喜ばれなさい」
    ――かつて大師父は仰せられた。

    そして少年が目覚めたとき、すべては始まる。シリーズ第4巻


    天冥の標第4章

    それぞれのパートを一つの物語として成立させながら、過去から未来への繋がり...続きを読む
  • 天冥の標 III アウレーリア一統
    ーーー西暦2310年、小惑星帯を中心に太陽系内に広がった人類のなかでも、ノイジーラント 大主教国は肉体改造により真空に適応した《酸素いらず》の国だった。
    海賊狩りの任にあたる強襲砲艦エスレルの艦長サー・アダムス・アウレーリアは、小惑星エウレカに暮らす人々と出会う。
    伝説の動力炉ドロテアに繋がる報告書...続きを読む
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)
    ーーー西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植300周年を迎えようとしていた。しかし臨時総督のユレイン三世は、地中深くに眠る植民船シェパード号の発電炉不調を理由に、植民地全域に配電制限などの弾圧を加えつつあった…小川一水が満を持して放つ全10巻の新シリーズ開幕篇。


    暫定最も好きな作家の...続きを読む
  • コロロギ岳から木星トロヤへ
    時間SF。過去の人間にSOSを送る少年ふたり、未来でしかも地球じゃない2231年2月14日木星トロヤから、2014年日本のコロロギ岳へ。過去と未来に横たわる囚われた時間蛇。救いの原動力は結束する腐女子二人の妄想力(笑。百億の昼と千億の夜を彷彿とするスケールの大きさと蛇のペシッに影響を受ける人類の儚さ...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    積年の怨みも、200年越しの悲願も、太陽系に遍く覇権も。崩壊した。霧散した。
    これは文明の、生物の栄枯盛衰の物語なのだと思います。
    生物の歴史で幾度も繰り返されてきた大量絶滅。それでも生き延びる生命があり、しぶとく命を継いでいく。
    激変した環境に適応するのか、新天地を目指すのか。オムニフロラの隆盛も...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    シリーズ2作目『救世群』から繰り広げられた数多の因果が絡み合うシリーズ第6作。この本、本当に面白い。

    太陽系人類が抱え込んだ宿痾「冥王斑」、それを忌避し続けた末の破滅、「全太陽系応答なし」。ここからシリーズ第1作で描かれた『メニー・メニー・シープ』の時代へと移っていくのだろうけど、そもそもメニー・...続きを読む
  • 復活の地3
    実に面白かった

    もともと話の展開は早かったけど、最終巻になってさらに加速した感じで、興奮したまま一気に読み終わったぜい。
    薄めの本(同人誌ちゃうで)なら10冊以上いけそうなネタなのに、これを3冊にまとめちゃうのがすごいねぇ

    クソ面白いし3冊で綺麗に終わるし特大おすすめっ。

    あらすじは適当にググ...続きを読む
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)
    物語が一段落ついたと思ったら、突き落とされた。
    予想もつかない衝撃の結末が、主人公と読者を襲う。

    激しく続きが気になるが、明かされるのは当分先だろうなあ……。
  • 第六大陸2
    本当に将来的に月に建造物建てれるのでは、と思うくらいの細かい設定と、最後の方でまさにSFだ、という感じの回収の仕方。
    久々にわくわくできた作品でした。
  • 老ヴォールの惑星
    4つの中篇小説。どの話もとにかく設定の緻密さに驚く。特に「ギャルナフカの迷宮」と「漂った男」には引き込まれページをめくる手が止まらなかった。小川さんの別の作品も是非読んでみたいと思った。
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    シリーズ中盤のクライマックスにふさわしいボリューム。そして、内容。
    イサリとアイネイアのすれ違い方が、1巻の内容を思い出して感動する。構成がよくよく練られたシリーズなので、本当に楽しめる。これは、すごい。
    次の巻で、いよいよ1巻のハーブCへと展開されていくんですが、早く読みたくてたまらない。
  • 天涯の砦
    面白かったー!前半の閉鎖空間での脱出劇から始まり、ラストに近づくにつれ、裏切り・アクション・恋愛とエンタメ要素が満載。とてもおもしろい。そして、ラストにいい意味で期待を裏切られ、読後感がとてもよかった。オススメしたい本。
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)
    『時砂の王』を読んで惚れ込んでしまった小川一水によるスペース・オペラまたはハードSF。ジャンルの定義はさておき、今後まだまだシリーズが続くという意味でも本当にワクワクさせられた。

    この1巻、ストーリー上はほんの序章にすぎないのだろうけど、壮大な物語を予感させるスケール巻がたまらなかった。広義のSF...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    本作により、やっと最初の各勢力が出そろい、それらの立ち位置が明確になった感がある。それにしても話が長く、間もあくので前の話を忘れてしまっているためでもあるが、多くの登場人物が登場しながらも実は、その多くが血縁であるという狭い世界でありながらも、話の全貌は未だ見えない。本来、二つの精神的寄生体の戦いの...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    祝宴・・・、宿怨ね。
    次はメニーメニーシープが遂に登場するのかも。
    それにしてもノルルスカインは役に立たない・・・。
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    これまでのシリーズの中で一番気に入りました。ようやく物語世界の全貌が見えてきた感じで、ここから第1巻の世界にどう繋がっていくのかわくわくします。太陽系の人類は本当に滅んでしまうのか、イサリはどんな処遇を受けてしまうのか、次巻が待ち遠しいです。