煙突の上にハイヒール

煙突の上にハイヒール

605円 (税込)

3pt

恋人にだまされた織香は、大きな衝動買いをした。一人乗りのヘリコプターMewだ。心躍る飛行体験が、彼女の前に新しい世界を拓いてゆく(表題作)。猫の首輪に付けた超軽量カメラ。猫目線の隠し撮り映像には、思いもかけないものが映っていて…(「カムキャット・アドベンチャー」)。人とテクノロジーの関わりを、温くも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の5つの物語。

...続きを読む

煙突の上にハイヒール のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年02月14日

    どの話も印象的で、読みやすく面白いです。
    最後の話、2008年に書かれているので驚きました。まるで今のコロナ禍を予見しているかのような話です。この話のように、いつか朝が来ることを信じたいですね。

    0

    Posted by ブクログ 2014年10月04日

     近未来を舞台にした作品5編収録のSF短編集。

     近未来といっても10年、20年先というわけではなく、場合によっては数年先にはこうなっているのではないか、という作品ばかりです。

     そのためか出てくる登場人物たちも身近に感じられるキャラが多いです。表題作の「煙突の上にハイヒール」は結婚詐欺師に騙さ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年01月31日

    >人とテクノロジーの関わりを、温かくも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の五つの物語。

    小川一水の短篇集の中で一番好きかもしれない.
    SF色は比較的薄めで、裏表紙の紹介通り「ちょっぴり未来」くらいの話.
    宇宙とか異星生命体とかは出てきません.出てこないがゆえの想像の容易さ.
    たとえ技術が進...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年07月04日

    小川一水にしては割と近い未来を扱った短編集。相変わらず提示する製品や技術に現実味があるため、どの話も違和感がない。巻末のパンデミックの話は少しどきりとしました。まったくもってあり得ない未来ではないですし。
    難しいところはなく、さらっと読める話ばかりなので、SF初心者にもオススメです。

    0

    Posted by ブクログ 2012年06月29日

    近未来テクノロジーと、現在と地続きの人間と社会(そして、経済)の関係を描写する、小川一水の真骨頂とも言える作品集。一遍一遍の完成度はすさまじい。特にどれ、ということも言えないくらいに全部素晴らしい。
    でも、たぶん、作者は既にここにはいなくて、もっと先を目指していると思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2015年09月06日

    小川氏と言えばSF。

    今回は身近にありそうなSFの短編で、いろいろ興味深かった。
    小型の背負って飛べる飛行機や、ロボットなど、
    本当に近い未来に実現しそうな話でワクワク。
    どんな未来になるのか、考えるだけで楽しい気持ちにさせてくれます。

    そんな気分でいたところに最後の短編は
    重たいテーマで隕石が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月14日

    近未来の社会が舞台で個人飛行用プロペラやロボットが登場するのですが、SFという言葉を使ってしまうには良い意味で現実味があり過ぎる。
    テクノロジーが生活の中に自然に溶け込んでいるからか、登場人物が素敵だからか。
    いずれにせよ、他に類のない魅力的な作風です。

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月23日

    書店広告で「《天冥の標》を読書中の皆さん、お疲れ様です」というのが面白かった。ほんとに疲れてるよ!!笑
    シリーズで展開中の《天冥の標》よりも以前に書かれた短編5作が纏まっています。《天冥の標》の元ネタのようなストーリーもあったので、あぁ前から温めていたテーマなんだなーと思った。
    どの話も好きでしたが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月12日

    小川一水の作品は必ず人間が中心に据えられており、SFとしてはもちろん、ジャンルを超えて"物語"として面白い。逆に、例えば野尻抱介は人間よりテクノロジーに重きを置いているように思われ、アイデアは面白いが、物語としては今ひとつなように思う。

    今回の短篇集の中では「俺たちのピュグマリ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月10日

    人間とテクノロジーの関わりを通じて、人の気持ちや生き様に温かな眼差しを注ぐ短編集です。

    ジャンルは勿論SFですが、主軸はあくまで人間とその営みであり、SF的要素がそれらを絶妙なバランスで惹き立てています。
    現代より少し先の未来――それは数十年先か、はたまた明日か――という現実と地続きの時代設定も読...続きを読む

    0

煙突の上にハイヒール の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

光文社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

小川一水 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す