田辺聖子のレビュー一覧

  • 光源氏ものがたり 上
    #光源氏ものがたり #田辺聖子 #源氏がたり#源氏物語 #光る君へ #紫式部

    綺麗な装丁と田辺聖子さんということで購入しました
    田辺聖子さんは文章が素直ですんなり頭に入ってくるのでとても心地いいです この本は3年間にわたって行われた企画 源氏がたりをまとめたものですが、翻訳でも小説化でもない別の...続きを読む
  • おちくぼ物語
    学生の頃から好きな本で、もう10回以上は読み返していると思う。

    古典のシンデレラストーリーが面白いのはもちろんのこと、途中にある用語の解説が分かりやすい。
    例えば、三日夜の餠や几帳、お菓子等、聞いたことはあるけれど詳しくは知らないな、といった用語を作中で丁寧に分かりやすく記述してあるのでイメージが...続きを読む
  • 新源氏物語(下)
    光源氏の晩年の心理が細やかに描写され読み応えがあった。上巻序盤のエロ小説感は全く感じない。1000年読み継がれてきた理由がよくわかった。
  • アニメ映画 ジョゼと虎と魚たち
    車椅子の少女が誰かに押され落ちてしまうその時、ある一人の青年が助けようとする(?そこから物語が始まる。

    少女は青年が助けてくれたにも関わらず、とてもきつく当たっていて酷いと思ったけど物語を読んでいくにつれてだんだん好きなっていけた。

    青年は少女にきつく当たられていたのに少女の願いを叶えてあげてい...続きを読む
  • ジョゼと虎と魚たち

    田辺先生の書く女性たちが魅力的。昭和の本だけど全く古くない。
    『雪の降るまで』はどこかで読んだことがあった。こんな京都の隠れ家でしっぽり…最高すぎる。
    『それだけのこと』の指人形チキを介した男女の会話も素敵。
  • おちくぼ姫
    初めての田辺聖子さん。
    よみやすかった。
    説得力があって、
    わかりやすい内容だったし
    現代語なのもよかった!
    何回か笑ってしまった笑
  • 田辺聖子の小倉百人一首
    鎌倉殿、光る君へみた自分としては人物想像しながら読むのが楽しい。和歌のこと忘れて背景に引き込まれてしまう。
  • 私的生活
    この人は恋愛における細かい想いの変化を表すのが本当にうまい。

    この人しか考えられないしどんなことでも愛せる、から、もう無理なんだろうな、となるところまでを一冊で書き切れるのがすごいと思った。
    愛しいと思っていたことが全部だるくなるのも。

    田辺聖子の本の中でいちばん好きな作品かもしれない。

    あと...続きを読む
  • ジョゼと虎と魚たち
    メディア化のイメージがあったから割と最近の作品かと思っていたが、読んでいて違和感。なんと同級生。キッチンとかそんなん。文体や描写が似ている感じ。

    お茶が熱くてのめません
    強い女性と残念な男性、という構図。強いんだけど、強さの中にコロッといきそうな柔らかさ、弱さ?もあるもんだなぁと男性として夢見てみ...続きを読む
  • 苺をつぶしながら
    津村記久子さんの後書きも大好き。人生時には辛い事、恥ずかしい事を経験する。乃里子は身の回りの状況を時に冷酷なほど分析し、綺麗事でなく本音を綴りながらも最終的に心の赴くまま楽しんでしまう。「人生は美しい、と、台詞で、言うのはたやすいけれども、それを物語として納得させることは至難である。乃里子三部作は、...続きを読む
  • おちくぼ姫
    日本版シンデレラと言われる、平安時代の継子いじめのお話。古文の先生に読んでおくと落窪物語がわかりやすくなる、とお勧めされて読んでみました。

    ストーリーがわかりやすく、古典常識なども読みながらわかりやすく書かれていたので良かったです。読んでいると北の方にはむかつくしイライラするし、おちくぼは優しすぎ...続きを読む
  • 孤独な夜のココア
    田辺聖子さんの作品を読むと、実らない恋もまたいいなぁと思える。自分の心が美しいとどんな結末でも美しさは残る。受け取る側にモノゴトの可愛げを感じる繊細な感受性があれば。

    好きな男にお金を惜しみなく使って、それでも損したとか、私のこと愛してないんじゃ、とか思わず、だって私がそうしたかったからと自然に思...続きを読む
  • 言い寄る
    ほんとに遠い昔に書かれた本なのか。今読んでも鮮やかで水々しさを感じた。楽しく切なく、あっという間に読み終わっていました。
  • おちくぼ姫
    日本のシンデレラ物語こと「落窪物語」の現代訳。

    田辺聖子の訳に反映された乙女心が眩しい✨ロマンチックでスカッとするお話でした。
    人間の恋愛って時代を超えてあまり変わらないのかも。
  • おくのほそ道を旅しよう
    とても楽しかったし良い企画と思いました。奥の細道の解説本読んだだけではきっと得られなかった(良さを受け取るだけの解読力が無いと思うの)けど、おせいさんが奥の細道をなんやかんや追体験して(タクシーで回ったはるけど(笑))、それを伺い聞いて改めて感動するという・・そんなカンジでしょうか。
  • おちくぼ姫
    可哀想なヒロインのために、彼女を取り巻く人たちが一致団結して意地悪継母をやっつける痛快・平安版シンデレラストーリー。登場人物全員のキャラが立っているので、他の平安文学のように「この人、誰だったっけ?」と前を読み返してみたり混同することもなく、非常に分かりやすい。これが読みやすいポイントだと思う。

    ...続きを読む
  • 上機嫌な言葉 366日
    芥川賞作家の田辺聖子さんのエッセイ。

    何度も読み返したくなる本。
    機嫌のいい人でありたい。

    ユーミンも”機嫌の良い女がイイ女”が、座右の銘の1つ、と言ってるけど、すごく共感。

  • おちくぼ姫
    今から千年も昔、平安朝時代の日本にあった『落窪物語』というお話を現代語に訳された、田辺流シンデレラ物語です。
    みすぼらしい部屋で、つぎはぎだらけの着物を着て、せっせと縫い物をしている若い美しい娘。
    その娘は、床が一段落ちくぼんでいるところに住んでいるので、「おちくぼの君」と呼ばれていました。

    物語...続きを読む
  • おちくぼ姫
    古典や歴史小説的なのは殆んど読まないのだけれど田辺聖子さんの本だしきっと面白いだろうと思い読んでみた。

    分かりやすく訳してくれているし、馴染みの無い漢字には何度もルビ振ってくれてるから凄く読みやすく、そして面白かった。

  • おちくぼ姫
    2023年発掘部門「超発掘本!」
    平安朝時代のシンデレラストーリー「落窪物語」

    田辺聖子さん解釈で読みやすく楽しく読めた。
    登場人物が魅力的に描かれてい、好感が持てることも、入り込みやすく本書が好きになる理由に感じた。