孤独な夜のココア

孤独な夜のココア

484円 (税込)

2pt

察しの悪い恋人にいつもイライラしている〈かおり〉、からかい半分の同僚の言葉を信じ、男性に大きなバースディーケーキを贈るケチな32歳の〈ちさ〉、年下の男性に恋をし、エープリルフールに妊娠を告げる〈和田サン〉。大人の女性の恋愛を、辛くも優しく描写した12の珠玉短編集。

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孤独な夜のココア のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月07日

    田辺聖子さんの作品を読むと、実らない恋もまたいいなぁと思える。自分の心が美しいとどんな結末でも美しさは残る。受け取る側にモノゴトの可愛げを感じる繊細な感受性があれば。

    好きな男にお金を惜しみなく使って、それでも損したとか、私のこと愛してないんじゃ、とか思わず、だって私がそうしたかったからと自然に思...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月26日

    いろんな愛のかたちが詰まってて、私はすごく好きだった。どの話も全部女性目線で進むのだけど、健気で真っ直ぐで、でも素直になれない感じとか、夢中になりすぎちゃう感じとか、りちぎな感じとか、そういう人、いるよなあとか分かるなあとか思いながら読んだ。昭和の本だから、言葉遣いとか生活様式さえ違うけど、女の内面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月25日

    面白い。最後の1ページの端をよく折った。やっぱり知らない世界の男女の駆け引きがいい。「雨の降ってた残業の夜」と「ひなげしの家」がとくに好き。
    「人間のきもちは、さざ波の波紋のようなものだから」
    「可能性のギリギリまで自分を表現して、せい一ぱい人生を生きているように、自分で誇らしかったのである」

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    Posted by ブクログ 2022年01月03日

    小さな宝石箱に、ひとつずつ大事にしまっておきたいような恋の記憶。
    柔らかい関西弁で綴られた、甘くてほろ苦い12編の短編集。
    全部読んでしまうのがもったいないくらいだった。
    ここに出てくる男性に、私も同じように恋をしたような気持ちになって、こまやかな描写に心が震えてしまった。
    出てくる女性も、とても可...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月04日

    やっぱり田辺聖子が描く働く20代女性の恋が好きすぎる。
    誰かと居ても孤独を感じる瞬間はあるし、周りからは寂しい人とでも思われてようと、その人なりのトキメキがある。色んなタイプの人生が垣間見れて、20代女性の世俗的な、一般的な「幸せ」に振り回されなくていい、と優しく、美しく、パワフルに伝えてくれる。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月03日

    作品に時代を感じるが、いつの時代でも男女の恋愛は、なぜこうも同じなんだろうと思い、だから現代でも共感でき、読まれ続けているんだろうと思って楽しかった一冊。
    不倫も浮気も純愛もあって、鈍感な男、遊ぶ男、意地悪な女、ダメ男に一途な女も昔もいたんだと思ったらふっと笑える。主人公の女性の気持ちに共感できる部...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月24日

    依存ではなく自由に生きて自立してる女性で好みでした
    恨みもしないのは畏れ入る自分だったら恨む話ある…

    特に雨の降ってた残業の夜
    「もはや、あの、雨の降っていた残業の夜の、たのしいこだわりない、いい雰囲気は、二度と生まれないという、不安な予感がする。恋というのは、生まれる前がいちばんすばらしいのかも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月24日

    やっぱりいつの時代も考えてることとかは変わらないんだなって思う。ずっと前に作られた作品でも、何故か感情とか考えとかには今にも通ずる考えがあるなと思った。

    大人の恋なんだなって思う。まだまだ自分は未熟すぎて自分を確立しきれてなかったり依存したり恋愛フィルターがかかって盲目になったりするけれど、出てく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月23日

    20代半ばから後期の女性の恋愛短編集。まさに同年代で主人公に通ずるものも感じ心に響く。田辺さんの他の小説も読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    「帰りみち、私は自分のために、赤に白い斑入りのチューリップを十本ばかり買った。やっぱり気持ちがふつうでなくて、浮き立っていたからかもしれない。華やぎ、というふうなのかもしれない。」
    12編の短編を集めたこの本の中で、「エイプリルフール」という短編のこの部分が一番好き。
    会社で、陽気で皆から愛されるが...続きを読む

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