うたかた

うたかた

628円 (税込)

3pt

アイツにとって、俺は、うたかたのような存在でしかなかったのかもしれない。でもあの時の幸福は、うたかたではなかったと思う――。チンピラの焦がれる恋を描く表題作ほか、大阪で彼を待つタミ子や、障害を持つわたしの実らぬ思いなど、自分を「消え去る泡」のように感じてしまう5つの恋を描いた、切ない短編集。

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うたかた のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月14日

     娘が田辺聖子さん推しなので読んでみました。

    切ない恋のお話の短編集。
    恋の終わり方がどうなんだろうって憤っちゃうお話しがいくつかあったけど、昭和32年〜40年に書かれた作品だから、今ほど自由恋愛じゃないんだろうな。家柄の違いだったり、上司が勧める縁談だったりでうまくいかない。

    断る方にも事情が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月13日

    恋の話に正しいとか正しくないとかはないと思いますが、筋が通ってないのは嫌です。でもこの小説はそういうところがなくて良かったです。
    タイ旅行に持って行って半分読み、日本に持って帰ってきてから最後の話がタイが舞台だったことに気づいて残念に思いました。

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    Posted by ブクログ 2016年05月17日

    切ない恋の短編集です。
    最初訳が分からなくなりましたが、だんだん慣れました。
    うたかたの恋はなかなかつらかったですが、こういう恋も
    ありかなと切に思いました。

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    Posted by ブクログ 2010年07月21日

    大阪の水とわたしの愛したマリリンモンローがよかった。
    「運命に無抵抗でありながら、柔軟に折れなかった」という文章が好きだった。

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    Posted by ブクログ 2010年01月27日

    田辺聖子の作品には
    自由奔放でちょっとオシャレで
    仕事もそつなくこなしている
    可愛らしい女の人と

    決して男前ではないけれど
    何か1つ(特に食)について
    こだわりを持っていて
    女性を気持ち良くしてくれる
    テンポのいいトークをするという
    いわゆる中味が詰まったいい男がほとんど。


    当然のように男の人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年11月01日

    親が置いていったから読んだ本。
    なんか少女漫画みたいだと思った。
    けどそんな展開が好きなんです。

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    Posted by ブクログ 2022年09月13日

    短編集。初期の習作?なのかな。
    どれかに「物ほしそうな、愛の乞食になりたくない。」というフレーズが出てくる。二次創作の好きな作品に出てくるフレーズですが、これは「感傷旅行」の原案だそうなのでたぶんそっちかな。
    意外と暗い。タイ旅行の話「私の愛したマリリン・モンロウ」なんか良かった。
    シナリオライター...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月29日

    私の愛したマリリン・モンロウが好き。

    自分を好いてくれる男に情を覚えながらも、自分がどうしようもなく惹かれる男を選ぼうとする“あたし”。“あたし”はどういう運命を、未来を2人の先に予感していたんだろう。

    どちらかといえば私はコテコテの大阪弁が出てくる作風が好きだけど、男性を一人称に置いた短編も書...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月07日

    5作からなる短編集。

    すべて恋愛がテーマですが
    後味が悪いものもいくつかあります。

    それは主人公が想いを寄せる相手であり
    主人公自身であり。

    田辺さんの描く女性って
    いい意味でも、卑屈だったりクセが強くて
    男性どころか同じ女性でも
    なかなか共感できなかったりするんじゃないのかな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月23日

    乃里子シリーズのあとでの短編はなんだか物足りない気もしましたが、
    切なさ満点の聖子ワールドはしっかりとありました、ここにも。

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