田辺聖子のレビュー一覧

  • 女の長風呂 I
    後ろの解説を読むと「たおやかなカマトト顔で、男性自身に迫りくる才女作家の、あっけらかんとしたお色気談義!」とある。

    あの長ったるい「源氏物語」さえ、この人が手を加えると斬新で面白いのだからすごい才能。

    林真理子さんなんかも、この人みたく凄味を増していきそう。

    37年も前に書かれた本だから、若干...続きを読む
  • 新源氏物語(上)
     20年振りくらいなのかな、おせいさんの作品を、読み直してます。

    初めて読んだ時の、自分の感想は、どんなだったのか?もう、思いだせない。

    中年になって読むと、前に気づかなかったこと、共感できにくかったこと、多方面から、いろんな時間軸から、思いやることができて、よかった。

    自分は、なかなか大人に...続きを読む
  • どんぐりのリボン
    田辺さんの作品が大好きで、ちょっとずつ読破していこうとしている最中です。最初は、いつも通りの関西弁のリズミカルな文章。田辺さんの独特の雰囲気が一気にひろがって、ほっこりします。この本は復刊という形で今年の二月に出版されました。その意味は、読んだ人にならわかります。いつもの恋愛だけでなくて、胸に小さな...続きを読む
  • ひねくれ一茶
    1995年初版なのに、今風に入ってくるので、読みやすかったです。
    「お話句集」みたいな感じで、読み進められて、気がついたら、私も日々を五七五にして俳人気分でした。
    群馬もでてきたし、小林一茶が身近になりました。
    面白かったです。
    学生時代、もっとよく勉強したり、修学旅行も身をいれとけばよかったなぁ〜...続きを読む
  • 人生は、だまし だまし
    他人に不満が募って心が荒んだとき、読み返したい1冊。

    ナァナァの大切さ
    金属疲労の出た大人の良さ
    家内安全の秘訣

    御歳80幾つの田辺さんの言葉だからこそ、ずっしり来るものがある。

    大人を叱って、大人にしてくれる本。
  • 薔薇の雨
    素晴らしい恋愛小説。

    この中の「良妻の害」が面白い、笑ってしまうくらい面白い。
    そして、最後はすかっとします。

    なかなか見つからないぐらい素晴らしい本。
  • 新源氏物語(上)
    源氏物語やっぱりあんまり好きじゃない。
    とはいえ、他の訳よりも好き!さすがやな

    源氏の君はどーしょーもないけど、男の本音はこんな感じなのかなあ

    もっと小さい時にこの訳を読みたかった。
    女性のあり方について考えさせられる。
  • 不倫は家庭の常備薬 新装版
    不倫って、肯定派ではないのだけど、この本は「読み物」としてすっごい面白い!!!!

    短編がたくさん、あるように見せかけて全部つながってるのです。

    全然暗くないので、すっきりさっくり読めます。

    田辺さんの文のうまみがぎゅっと詰まってます。
  • 苺をつぶしながら
    主人公の乃里子さん(35歳バツイチ、職業デザイナー。関西弁)サイコー♪人生のその時々を楽しむさまがとても素敵で、わたくし的“惚れてまうやろ~!”な主人公。35歳の自分まで楽しみになりそうな、そんな気持ちにさせてくれる一冊☆

    三部作の1作目「言い寄る」での独身時代の奔放な恋愛模様、2作目「私的生活」...続きを読む
  • 歌がるた小倉百人一首
    ちはやふる の影響で読んでみた。
    面白かった。

    百人一首の中の一首一首は、景色がきれい、とか、嫌な奴にうまいこと言い返してやった!とか
    ちょっとした内容だってことがわかった。

    高貴な方々が集まって、恋愛シミュレーションをしつつ歌を詠み合うとか、
    どんだけ雅やかでのんびりしてんだよ!と思った。
  • 私本・源氏物語
    笑った!「源氏物語」の愉しみ方、見つけました!もう夢中で読みきりましたね、これは。授業でうっすら覚えているが手にするには重いと感じる、また、少しは興味があるが最期まで読むのは面倒だ、という男性などは、この本からはいってみてはいかがでしょう。僕でも愉しめました。
  • 文車日記―私の古典散歩―
    高校生のとき、友達から紹介されてこの本を読んで以来、田辺古典の虜になった。
    こんな風に古典の世界を紹介できれば、古文の授業が楽しくなる学生が増えると思う。
  • 文車日記―私の古典散歩―
    心ときめく一冊。彼女の解釈は本当に分かりやすくて、しかもきちんと考証が入っていて信頼できます。今も昔も変わらない、人生の機微を軽やかに。“おせいさん”節、大好き!
  • 田辺聖子の小倉百人一首
    文車日記で田辺さんの古典の世界にハマったあと、すぐに読んだ作品。
    百人の読み手が生き生きと描かれる。
    歌を追うというより、読み手の人生を追っている気分になる。
  • 新源氏物語(上)
    初めて読んでから、早幾年。
    読む度に素敵な箇所を発見する、そんな作品。
    田辺聖子の紡ぐ物語として、立派に成立していると思う。
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)
    宇治十帖はよく面白くないと言われているようですが、こちらの訳だとドラマチックでとても面白いです。薫にはどこまでもムカムカイライラさせられますが、匂の宮のストレートでからりとした女好きは笑って許してしまいそうになるし、翻弄される浮舟が最後にみせた意地も「よくやった」とほめてあげたくなります。
  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子
    清少納言は殆ど知らなかったのだけれど、この小説によって大好きな古典人になった。なんと生き生きと描かれていることか!そして主人と女房との強い信頼関係も深く知ることが出来た。
  • 新源氏物語(上)
    私が源氏物語にハマるきっかけとなった本です。とても読みやすくこの訳本の存在は源氏ファンの裾野を広げた役割はとても大きかったと思います。
  • 絵草紙源氏物語
    岡田 嘉夫さんのイラストが素晴らしいです。髪の流れかた、着物のしわのよりかたに女人の思いが込められています。美しいまさに絵草紙です。
  • 新源氏物語(上)
    たぶん10回以上読んでいる。
    源氏物語は、田辺聖子さんのしか読んだことがないけれど、ものすごく面白い。源氏の君は、恋しすぎだろ・・・と思う。
    個人的には女三宮が出家するあたりが一番好き。