田辺聖子のレビュー一覧
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おせいさんの366日の語録集。ハードカバー版も持っているのに大好きすぎて文庫も買ってしまった。心の滋養となるスイートビターな金言至言がたくさんで、読んでいてすごく元気がもらえます。文春文庫のおせいさんの本は装丁がガーリーでめっちゃかわいいので紙の本を持つ喜びもひっそり味わえる素敵な一冊。落ち込んだと...続きを読むPosted by ブクログ
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宝塚好きのお聖さんの古典ですが、40年も経って電子書籍で読めるとは、いま読んでも読みやすく、ハッピーなお話です。1000年前の時代を読みやすくしてくれてありがとう。「姥ざかり」も読み返そうと思います。
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まだ30代なのでタイムリーに田辺さんのコラムやエッセイを読むことができなかったので、このエッセイ集はとてもありがたい。
田辺さんはやっぱり、優しくて面白くて温かい、関西の男の表現がとってもうまいなぁと思いました。
ようやったようやったと我が頭なでてやる
まいにちばらいろ
何度でも読み返したい...続きを読むPosted by ブクログ -
「田辺聖子の小倉百人一首」(田辺聖子)を読んだ。 印象深い文章に出会った。 『民族の心の暗渠を流れつづける愛着』(本文より) 蓋し名言である。 いろいろな意味で気になる歌を一首だけ引く。 ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ いまは恋しき(藤原清輔朝臣) <生きながらえていたら ...続きを読むPosted by ブクログ
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樋口一葉、与謝野晶子、杉田久女、吉屋信子、そして林芙美子、五人の女性文学者の作品や生涯を書いた作品。男尊女卑の時代に困難にぶつかり挫折を味わいながらも、最後まで諦めなかった彼女たちの強さに感服しました。
久女の師・高岡虚子への行き過ぎた尊敬の念から執着していく様を狂気の一言で片付けてしまわず、「恨み...続きを読むPosted by ブクログ