田辺聖子のレビュー一覧

  • 文車日記―私の古典散歩―
    古典についてのエッセイ。短編なので読みやすく、作者の古典への愛が伝わってきます。個人的には『あねとおとうと』が好き。
  • 新源氏物語(上)
    源氏物語がこんなに面白いなんて知らなかった。。食わず嫌いはだめだね。
    現代語に近い訳で読み易い。
    高校の時古文勉強してて良かった~と思いました。じゃないと片腹いたしとか意味わかんなかったと思う。
    若い頃の源氏が好き。
  • 甘い関係
    初田辺聖子さんでした。
    読みやすくて面白く読めました。
    最初は、妙に句読点多いな~って思ったけど、読み進めるうちにそんなの全然気にしてませんでした。
    むしろ読みやすい文章に、あの関西弁が軽快ですらすら読めました。
    内容もただの小説じゃ終わらない。人生の先輩から色々教わった気分になりました。
    読むと、...続きを読む
  • ほどらいの恋 お聖さんの短篇
    短編集。
    田辺聖子さんの話は明るいのがいいです。
    不倫の恋だって、明るい。
    それと、たぶん美形じゃない人たちゆえの愛嬌が
    話にぴったりなのです。

    「ほどらいの恋」も、煮え切らない男なので、
    見方によっては不幸な恋ですが、
    このデートがまた、楽しそう。

    田辺聖子さんは、
    後の作品のほうが、恋愛の楽...続きを読む
  • おかあさん疲れたよ(下)
    やっぱり田辺聖子はいい!!
    その中でも傑作。

    交錯する男と女の人生。
    戦争を知るものと知らないもの。

    あぐりが死ぬ間際にいう「おかあさん 疲れたよ」
    はあまりにも重い。

    何度も読みたくなる一冊。
  • 新源氏物語(上)
    私は桐壺が好きなので、円地文子さんの源氏のが好きなのだけど、こちらは小説だから、藤壺と源氏のはじめての密会が書かれていてその場面がすばらしい。あさきゆめみしは田辺源氏の影響が大きいのかしらと改めて読み返しながら思いました。
  • 人生は、だまし だまし
    「人生はだましだまし」なんて言葉は嫌いだった。誤魔化しなんか一切なしで、そのときそのときを全力で楽しみたいと思ってた。
    就職して初めてこの言葉が身に沁みた。
    害毒のエーテルに溢れてしまいそう、そんなときこそだましだまし、なのかな。

    若者をたきつけるばかりじゃなくて、「苦労は逃げえ」と言える田辺聖子...続きを読む
  • 鏡をみてはいけません
    面白かった。31歳、絵本作家(?)の女性が年上、バツ一、10歳の子持ちの男と暮らし始め、好きだけど、このままで自分の人生はいいのか?と揺れ動く姿が描かれている。田辺作品に出てくる女性は、完璧じゃなくて、どこにでもいそうで、共感できる。そして、出てくる男性もその辺にいそうな、でも、生命力があるというか...続きを読む
  • 愛の幻滅(下)
    上下巻、じっくりと味わいました。タイトルからもわかるように、男女が少しずつ、少しずつすれ違ってくようすが丹念に描かれてます。でも、ちっともかなしい気持ちにならなかった。切なくはあるけれど、これもひとつの結末なんだよなあ。
  • 文車日記―私の古典散歩―
    田辺聖子が綴る古典の名作案内。
    長谷川青澄の繊細な挿絵も絵巻物のようで素敵です。

    読むたびに古典に秘められた日本人の情緒がいきいきと蘇り、著者の古典への愛情と人間に対する洞察力が感じられます。
  • 【カラー版】 田辺聖子の小倉百人一首 上
    書展に出展するお題を探すために読みました。でも、ほんとは文庫じゃなくて大判の方。すごく面白くて、世界に引き込まれました。これで改めて古典に嵌った。岡田さんの挿絵が素晴らしすぎます。読むなら絶対このカラー挿絵版。
  • 【カラー版】 田辺聖子の小倉百人一首 下
    書展に出展するお題を探すために読みました。でも、ほんとは文庫じゃなくて大判の方。すごく面白くて、世界に引き込まれました。これで改めて古典に嵌った。岡田さんの挿絵が素晴らしすぎます。読むなら絶対このカラー挿絵版。
  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子
    高校生の頃の愛読書の一つでした。清少納言がすごく生き生きと魅力的に描かれていて、1000年の時の隔たりがあっても、感性・感情が共通するものがあるんだということが驚きでした。源氏物語の恋愛の面倒くささのない、さっぱりしたところが、高校生の自分にフィットしていました。
  • 楽老抄 2 あめんぼに夕立
    田辺さんの文章を読んでいるとカサカサしている自分がすぅーっと潤ってくる気分になる。
    ほっとします。
  • 文車日記―私の古典散歩―
    主に古典を題材にした田辺聖子さんのエッセイです。
    短いエッセイがたくさんつまっています。
    短いものでは3ページのものもありますが、
    内容はどれもこれも心に響くものばかりです。

    まるで平安女性が書いたような、美しくやわらかな文章が素敵。
    また、短い文章で古典の魅力が最大限に引き出されていて、
    つい原...続きを読む
  • 文車日記―私の古典散歩―
    私の大すきな田辺先生のエッセイ集で、私が江戸文人にハマるきっかけとなった本です。

    江戸後期の作品限定ではなく古代から近代まで、先生が愛でている本邦の古典を幅広く紹介していて、「古事記」から「落語」「聖書」まで、このエッセイを読むとどれもこれも読みたくなってもどかしくなります。

    江戸文学では「日本...続きを読む
  • ラーメン煮えたもご存じない
    夕刊フジの連載だったということで、2ページぐらいのエッセイがたくさん載っており、読みやすかった。そして、なんといってもエッセイにもたびたび登場する「もうさん」の描くイラストがかわいらしくて、よかった。手近におきたいと思う。
  • 秋のわかれ
    田辺聖子さんが書く、高校生の女の子達のお話。
    大人が主人公の恋愛小説はたくさん読んだけど、おせいさんの青春風味なこういうお話は初めて。
    作風が氷室さんと似てる。氷室さんはかなりおせいさんに影響を受けたんだろうな、と思いました。

    気の強い女の子、恋には少し不器用、いつもお友達に囲まれ、不思議なキャラ...続きを読む
  • 田辺聖子の今昔物語
    古典というととっつきにくいとこらがあるけど、この本は別!現代語訳なので読みやすい。学校の古典の授業に使ってくれたら、授業が好きになってたのになぁ。
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)
    内容紹介:平安王朝の宮廷ドラマの華麗な覇者、光源氏の、因果応報ともいうべき秘められた業を背負って生れた、もの静かな貴公子・薫。彼を敬愛するがゆえに、その切実な求愛に応えることを拒みとおして逝った大君。運命の恋人たちの愛は、さらに変転しながら、川をくだる…。流麗な文章と巧みな構成を以て、世界の古典を現...続きを読む