愛の幻滅(下)
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愛の幻滅(下)

660円 (税込)

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4.0

別れるときがいつか来る、と思うからよけい好ましさは身に沁みる! ――ミイちゃんこと稔に、プロポーズされた。しかし眉子は、妻子ある東野を「待つ女」から脱しきれない。そんな中、眉子は、東野と初めて「長期旅行」に出かける。「いいときにしか会わない」なんていびつな関係が変わることを望んで……。ドライで素敵な「笑い恋」は、夢にすぎないのか? 恋の本質を、鋭く優しく描く。<上下巻>
◎「恋とは闇夜のくらがりを、手さぐりでゆくようなもの」(田辺聖子)

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  • 愛の幻滅(上)
    660円 (税込)
    恋のホンモノを手に入れたあと、もう気の抜けたニセモノの恋では満足できない! 結婚のできない恋は本物ですか? ――眉子、28歳。妻子ある男・東野と、恋の真っ最中。勤務先で、同僚の稔からアプローチされるけれど、そんなのはまったく目に入らない。「夫婦やない男女の仲ほど、面白いもんはない」と東野は言う。わからない。夫婦というものになったことがありませんから! と拗ねつつも、大人の恋にはまっていく。傑作恋愛長篇。<上下巻> ◎「私の好きな田辺さんの恋愛小説のベスト3」(山田詠美)
  • 愛の幻滅(下)
    660円 (税込)
    別れるときがいつか来る、と思うからよけい好ましさは身に沁みる! ――ミイちゃんこと稔に、プロポーズされた。しかし眉子は、妻子ある東野を「待つ女」から脱しきれない。そんな中、眉子は、東野と初めて「長期旅行」に出かける。「いいときにしか会わない」なんていびつな関係が変わることを望んで……。ドライで素敵な「笑い恋」は、夢にすぎないのか? 恋の本質を、鋭く優しく描く。<上下巻> ◎「恋とは闇夜のくらがりを、手さぐりでゆくようなもの」(田辺聖子)

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    Posted by ブクログ 2010年06月08日

    上下巻、じっくりと味わいました。タイトルからもわかるように、男女が少しずつ、少しずつすれ違ってくようすが丹念に描かれてます。でも、ちっともかなしい気持ちにならなかった。切なくはあるけれど、これもひとつの結末なんだよなあ。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    眉ちゃんの東野との恋を、”笑い恋”にしようとする気持ちに深く共感した。
    ラスト数ページ、「〜してあげたかった」のくだりなんて、涙がでてきた。
    眉ちゃんと東野の関係は、きっともう長くは続かないのだろう。

    0

    Posted by ブクログ 2013年10月29日

    下巻は切ない!!
    どんな事柄、ものにも、必ずや終わりが来るのはわかっていることなので、常に終わりを意識して生きていくという心に共感した。とにかく楽しむということ。

    0

    Posted by ブクログ 2012年06月27日

    わ~。後半せつないわ~。
    ミィちゃん(稔)にプロポーズされるも、妻子持ちの東野を思い切れず。

    でも、始まりのように「目の前の草だけ抜いて」もいられない。

    やっぱりおせいさんは上手いなぁ。

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月22日

    関西弁のセリフに慣れ心地よくなってきた、後編。
    不倫自体に飽きてしらけてきた彼女。
    その感情の変化も、すごく共感してしまった。
    些細なことで、女心は移りゆく。
    なんの計画性もなしに、感じたままに、気分のままに、
    著者が筆を進めている様が思い浮かぶ、
    その気ままな文章がまた、心地よい。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ひさしぶりに田辺聖子読んだけど、やっぱりすごいわ。。

    不倫ものなのにこの爽やかな読後感。
    (タイトルはちょっとドロっとした感じを想像させちゃうけど)

    携帯どころか電話はアパートの管理人さん呼び出し式。
    でも、電話を待ってる女の子の気持ちって普遍なんだなぁ。。

    「笑い恋」
    いいことばだな。

    0

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