羽生善治のレビュー一覧

  • 人間の未来 AIの未来
    2人とも非常に難しいトピックを一つ一つ噛み砕いて、自分の言葉で語っているのが非常に印象的。
    AIのトピックをお互いの専門分野である将棋やiPS細胞研究の話をアナロジーに自分の中に腹落ちさせた上で会話をしているためだと思われる。
    AIに関して何か目新しい示唆があるかというとあまりないが、2人の賢さと知...続きを読む
  • 羽生善治 闘う頭脳
    羽生さんの将棋に対する考えや人生観みたいなものが、各界の人とのインタビューを通して見えるのが面白い。
    将棋を知らない人間でも、将棋のことが少し解るような気がするのは、羽生さんの頭の良さなんだろうなぁという気がする。
    小さなことでも少しずつ勉強して日々精進しようと思わずにはいられなかった。
  • 人間の未来 AIの未来
    お二人の対談を通して、iPS細胞・将棋・AIに関する最新の知見がわかりやすくスーッと入ってくる。読みやすくて知的好奇心を喚起される、とてもコストパフォーマンスのいい本。

    羽生さんは、将棋以外の分野に関しても非常に博識であることに驚く。もともと、常日頃から勉強を怠らない方なのか、この対談のために相当...続きを読む
  • 完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯
    チェスの天才、ボビー・フィッシャーの評伝。最高にエキサイティング。

    フィッシャーのろくでもない人格や冷戦時代のポリティクス(米ソのチェス対決はそのまま代理戦争だった)の多面性の描写も秀逸だが、これを読んで改めて痛感したのは、「チェスは高度な心理戦だ」というごく当たり前の事実。我々日本人はとくに「世...続きを読む
  • 先を読む頭脳(新潮文庫)
    とても面白く読めました。
    将棋って自分ではやらないので、トッププロがどのように考えているのかなんて、まったく理解もできない世界。それが読みやすく解説されていて、興味深かったです。
  • 人間の未来 AIの未来
    ノーベル医学・生理学賞を受賞された山中先生と、将棋の永世七冠の羽生善治さんによる対談。
    AIが将棋や研究に与える影響から始まり、未来社会の絵姿まで、話題は多方面に及びます。
    羽生さんが、藤井聡太七段のことをどう捉えているのかも披露されて、興味深くよみました。

    ▼羽生さんのAI観。
    人間は、連続性・...続きを読む
  • 直感力
    直感には論理的思考の蓄積が必要。
    余白がなければ、直感は生まれない。リラックスした状態で集中してこそ直感は生まれる。
    好きなことには、関心を持って焦点を当てられる。一方苦手なものにも得るものはある。
    直感の醸成は自分1人では成し得ない。相手の力を活かし、自分の力に変えることが、自分の創造性、やる気の...続きを読む
  • 人工知能の核心
    将棋界の第一人者の羽生善治とNHKスペシャル取材班が、人工知能の動向を探った一冊。

    人工知能について新たな知見を得ることができた。
  • 大局観 自分と闘って負けない心
    40歳を迎えた羽生さんがこれまでを振り返った書。コンピュータ将棋が活発化するなか、羽生さんがどう考えているのかを垣間見ることができて興味深かった。年齢を重ねることで得られる大局観で対抗していけると理解した。自分も何気に仕事を進めていけるのもこの大局観的なもののおかげであることを強く感じた。
  • 人工知能の核心
    羽生さんの目を通して人工知能を見つめることができる本。NHKのレポーターによる事実ベースの解説を挟みながら、羽生さんと共に現代における人工知能との関わりについて考えていける。

    注目点
    過去の蓄積を惜しまず捨てる。
    捨てる情報を見極める力
  • 人間の未来 AIの未来
    面白い対談であった。大きな仕事をし、大きな成果を上げている二人には、似たところがある。突出した偉人は、他人とは違うことをやってきている。社会の多様性の重要性を改めて認識した。
    「(ゲノム編集技術)「クリスパー・キャスナイン(CRISPR/Cas9)」という新しい技術が開発されて、その精度の高さと簡...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    山中伸弥、是枝宏和、羽生善治、京大総長山極壽一の若き日の話。みんな相当な失敗と努力を重ねたのだろうが、やはり栴檀は双葉より芳しじゃないか。山極氏の話はゴリラは面白かった。
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    京都産業大学の教授、そして歌人である永田和弘名誉教授がオファーした、大学での講演・対談シリーズ 第2弾。前作も興味深く、そして 天才と言われるまでに至った人達の苦しみ・挫折・努力・そして今を人間味豊かに語っていて、大変面白かったので、続編も手に取ってみた。
    前作は山中伸弥教授や羽生棋士、是枝監督など...続きを読む
  • 先を読む頭脳(新潮文庫)
    まだコンピュータが人間を将棋で破ることができなかった時代の話で、懐かしくもある。
    羽生さんのメタ認知的な能力、言語化能力はやはり高い。また、脳科学者が羽生さんとその他のアマチュア棋士とで脳の働きを研究した結果なども出ていて面白い。棋士の記憶力が圧倒的というより、棋理に適う直観というものがあって、ラン...続きを読む
  • 勝負哲学
    真剣勝負の世界に身をおいている人だからこそ語れる話だと思うけど、ここまで言語化できるというのはすごいなあ。言葉を知っているというか。上滑りしていないというか。
    将棋の「他力」はなるほどなと思った。どうしても自分が無力な領域ってあるんだよね。それを知っているだけでも違う。
    それにしても日本代表の監督っ...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    タイトルが興味を引いた1冊
    本当に凄い人たちが、目標を見つけたり、挫折したり
    若い頃の初々しくておもしろい話しが講演と対談と言う形で描かれている。

    また 登場する人たちがIPS細胞の山中伸弥さんや、将棋の羽生善治さん、
    その時はまだカンヌ映画祭のパルムドールは受賞していないけれど、ドキュメンタリー...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    羽生さん目当てで読んだけれど、山極さんのゴリラの話が素敵

    考え続けること、取り組み続けることでしか、どこかにたどり着く方法はないんだと改めて思える

    もう大人になりきった私は、何者かになれたんだろうか、そしてまだどこかに行けるんだろうか
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    山極先生のパート、最初はもう読み飛ばしてしまおうかと(失礼・・)と思っていたけど、読み始めると面白く一気に読み終えてしまった。霊長類を研究することによって人間の本性を調査していく・・人間と霊長類の差って何なんだろう。同時期にalpha maleに関するTEDのプレゼンを見たりしたこともあり、人間の社...続きを読む
  • 人工知能の核心
     先に「人工知能の「最適解」と人間の選択」という本を読みましたが、本書はそれに先立って出版されたものです。
     もちろん、人工知能を様々な観点から解説した内容も興味深いものでしたが、やはり本書の最大の魅力は、人口知能を語る羽生善治氏の視点の秀逸さでしょう。論理性のなかに美意識に代表される情緒性を織り込...続きを読む
  • 人間の未来 AIの未来
    AI色は強くなく、どちらかと言えば二人の生き様や人生哲学をお互いに語っている感じ。
    AIを通して未来を見ることはすなわち、人間とは何かを問うことに他ならない。