羽生善治のレビュー一覧

  • 盤上の海、詩の宇宙
    狂気の可能性を逃げつつ受け入れる。

    全部の駒がきれいに働くと、駒がにっこり笑ってくれるような感じ。

    考えた指し手に愛着があるが、それをやっぱり考えていく中でその愛着を捨てていかなくてはいけないことがある。
    それだけ愛着がある分、未練もあることもある。せっかくこれだけ考えたんだから、やっぱり盤上に...続きを読む
  • 「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本 物忘れしない脳の作り方
    物忘れとアンチエイジングがテーマだったみたいだけど、もうちょっと奥深い話になった。
    ユーモアや挑戦すること、それに気持ちの切り替えや毛づくろいのバランスシートなどの大切さについて、茂木さんと羽生さんがそれぞれ語り、語り合う。
  • 人間の未来 AIの未来
    「プレイヤーは楽。努力すれば他の人に頼らなくても成績は上がる。監督やコーチは他の人に動いてもらう必要がある」
  • 大局観 自分と闘って負けない心
    ・将棋は「読み」と「大局観」のゲーム。複雑な状況下で決断を下すとき、「大局観」で無駄な「読み」を省略でき、正確性が高まり思考が早くなる。
    ・将棋には「勝負手」と言われる手があるが、そのほとんどがマイナスの手である。
    ・将棋の棋士にとって、リスクを取らないことが最大のリスクである。今日勝つ確率の最も高...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    京都産業大学での講演・対談シリーズ「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば何かが始まる!」の書籍化。
    登場人物は、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥先生、将棋の羽生善治さん、映画監督の是枝裕和さん、京大の山際壽一総長という錚々たるメンバー。聞き手が科学者で、かつ、歌人の永田和宏という素晴らしいメン...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
     4人のスーパーリーダーが短い講演をして、そのあとそれぞれ永田和宏(生物学者、歌人)と対談するスタイルである。
     僕は傷が後を引くので、あまり積極的でなかった。傷が少なければリスクを取る事、機会を掴む事(オファーを受ける事など)を、心掛けたいと思う。
  • 大局観 自分と闘って負けない心
    戦えば負けることがあるのも当然で、戦わないと強くなれない。
    試合に出て勝負している人はどれだけいるのだろうか?

    直近の1時間を悔やむことは誰にでもある。
    1年前の1時間を悔やむことはどれぐらいの人にあるだろうか?

    1年前の1時間を悔やむ人は、
    同じ悔やみをしないためにどれだけの改善をしてきたのだ...続きを読む
  • 捨てる力
    一流の棋士ならではの格言が多い。

    年をとっても守り続けない、
    リスクをとることは将来のリスクをつぶすこと、
    など勝負師ならではの考え方が痺れる。

    自分の状況を客観的に見るために異業種の人と会話すること、
    相手の懐に入ってみること、
    負けることで新しい戦術を身に着ける
    など、新規分野を開拓するビジ...続きを読む
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    京大名誉教授でありかつ詩人の永田和宏氏と山中伸弥氏、羽生善治氏、是枝裕和氏、山極壽一氏という超一流の人たちの講演とその後の永田さんとの対談を収録したのが本書である。

    山中さんとの対談では、大学はそれまでと違い答えがある問題の正解を探すのではなく、誰も答えを知らない、もしくは答えがあるかどうかもわか...続きを読む
  • 人工知能の核心
    松尾豊さんの「人工知能は人間を超えるか」を読んだがついていけず、人工知能の入門書を探していてたどり着いた本。
    こちらは羽生さんのことばでとても分かりやすく書かれている。読みやすかった。
    しかし、まだまだ分かったとは言えない。
    さらに本を探して読む必要がある。
  • 教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」
    将棋盤の上での勝負はもちろんメインとなる部分ですが、その外側にも、人生を豊かにしてくれる多様な世界が大きく広がっているのです(p3)といって
    将棋学、歴史、メカニズム、教育への利用、観戦記と
    複数の視点から解説、考察している。

    なんだか将棋が気になるけど
    ルールブックも棋譜もおもしろくない。
    でも...続きを読む
  • 羽生善治 闘う頭脳
    この本は音楽のリスペクト盤CDみたいなもので、ゴーストライターの入る余地は少なく、インタビュー、他棋士の寄稿、対談、エッセイなどを集めた本である。
     谷川浩司を目指し、森内俊之、佐藤康光、藤井猛、郷田真隆、深浦康市ら、ライバルと共に、盤上で闘い続け、様々な要点を掴む様が描かれる。
     対局は、勝負とい...続きを読む
  • 大局観 自分と闘って負けない心
     同感した事に、大局的に見る、がある。迷路の出口がわからない時は、俯瞰的に、鳥瞰的に、上から見れば道筋のわかる場合が多い。
     もう1つ学んだ事は、リスクを取れ、という言葉である。博打を打つな、ともある。
     僕は若い頃、ある事に巻き込まれて痛い目に遭い、長く尾を引いた。それで慎重になり、博打嫌い(宝籤...続きを読む
  • 教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」
    梅原が、ええかげんな散らかり方や自慢ばっかりしているのに対し、羽生がとにかく端正で知的で情意も安定しているのが目立つ。
  • 人工知能の核心
    本書で描かれる「棋士 羽生善治の脳を通して認識された人工知能の姿」を通じて、彼自身の人間としての強さや知能の高さを感じました。羽生さんとDeepMindデミス・ハサビスの対談の様子は一読の価値あり。素人のみならず機械学習に携わる人にも何かしらの知見を与えてくれる一冊だと思います。
  • 直感力
    精神力や頭脳が問われる将棋界の雄である作者の人生観は納得させられる内容です。そして常に前向きな考えは作者の素質とも言えます。将棋は読み・計算、大局観、直感力の3要素でそれが経験により大局観と直感力に頼る方向にシフトしていくというのは他の人生にも言えることで、特に直感力は育てることで成長することを意識...続きを読む
  • 人間の未来 AIの未来
    あ互いの世界での尊敬の念が伝わる内容。
    将棋もサイエンスの世界も進化し続けるが、その中で人間の立ち位置を考える
    対談として興味深いほんです
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    山中伸弥:受精後、最初の1週間ぐらいは、受精卵はお母さんの子宮の中でプカプカと浮いていて、1週間位して子宮の壁に潜り込んで妊娠が成立します
    羽生善治:挑戦と言うと、何か大きな目標に向かっていくことを想像しがちですが、毎日の生活の中で何かを選択したり、新しい知識を得ようとすることも、小さな挑戦の積み重...続きを読む
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    池田理代子、平田オリザ、彬子女王、大隈良典の四氏が自分の挑戦・取り組みを語るもの。想像していたより面白い、いい本だった。それはたぶん、この本のために編まれたものではなく、研究者であり歌人でもある永田和宏氏の主導のもと京都産業大で開いた「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば、何かが始まる!」という講座の記...続きを読む
  • 人間の未来 AIの未来
    山中先生の話はこれまで色々な場面で拝聴しているので、特に目新しいものはなかったが、羽生さんが科学面で非常に詳しい知識と見識をお持ちなのが分かって、一芸に秀でた方は目のつけ方も素晴らしいのだと感心した.