中野京子のレビュー一覧

  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    中野京子を読み尽くそうと決めて15冊目。
    これは特に面白かった。
    イギリス王室はよく映画にもなっており、最近も「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」「女王陛下のお気に入り」「ヴィクトリア女王 最後の秘密」と立て続けに見たが、時系列や時代背景いまひとつ整理できなかった。
    今回、中野京子のイギリス王室の...続きを読む
  • 異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む
    果物や野菜の寄せ絵で有名な

    アルチンボルトの

    「水」

    ぎゃー これはめっちゃ怖い!!

    果物や野菜の時は

    ギリギリ可愛さがありましたが

    これはグロいです

    勇気のある方だけ みてください



    異形のものが書かれた背景から

    紹介される各絵の簡単なポイントが

    載せられていて とても見やす...続きを読む
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語
    ハプスブルク家について知りたいとずっと思っていたが、約650年続いたハプスブルク家の本を読むのは大変そうだ……となかなか手をつけられずにいた。
    そんな中、歴史がざっくりと知れるものがいいと思い選んだ本。
    知識のない私でも大変読みやすく、分かりやすかった。
    オーストリア・ハプスブルク家、スペイン・ハプ...続きを読む
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語
    世界史の学校教育が中学校で終わっている自分でも知っている人名やエピソードがてんこ盛りのハプスブルク家。読み進んでいくとあまりに長く広い範囲にわたっているので、それもあれもハプスブルク関係なのね、という展開だが、ヨーロッパ史に馴染みがない人でも順を追って人間関係を都度おさらいしつつ進めるように章立てや...続きを読む
  • 美貌のひと2 時空を超えて輝く
    いやあ面白かったなあ。中野京子さんの本は期待を裏切らない。名画に描かれた美貌の人々のドラマチックな人生がバラエティーに富んでいて、ページを繰る手が止まらない。とにかくみんな美しい!
    ・裸で馬に乗り町を練り歩いたレディ・ゴダイヴァ。チョコのゴディバのマークはここから来ている。
    ・形の良い乳房を宮殿の中...続きを読む
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語
    絵画とともに歴史を辿っていく本。
    フルカラーなのがとても嬉しい。

    歴代プロイセン王の名は、九代全てが「フリードリヒ」と「ヴィルヘルム」の組み合わせからできていて大変覚えづらく、歴史書を読むときも大変苦労する。
    (あなたさっきも出てきませんでした?と何度もなる)

    〜プロイセン王〜
    初代 フリードリ...続きを読む
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語
    ブルボン家は
    イギリス、フランス、スペイン、オーストリアに密接に関係して子孫を形成していく。
    近親婚も多く中には発達障害も見られて王は失望た様がある。

    華やかな時代から革命の時代そして共和制へ。
    生まれた時から政略結婚が決まっている、人質として差し出される、自分で決められることが少ない人たちの葛藤...続きを読む
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語
    ロシアの遍歴、ロマノフ家の苦悩
    ヨーロッパには◯◯家という政治と財力に物言わせ国の行く末さえ変えてしまう歴史に名を刻む家が多い。
    ロシアもそんなヨーロッパの家と関わり交わりながら
    戦い現在に近いものになって行く。

    名家との婚姻は日本人が考えるより遥かに大変なものだっただろう。
    歴史の背景には革命や...続きを読む
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語
    ロマノフ朝の誕生から終幕まで、簡単に描かれていただけではなく、名画の解説も書かれていたので、物語を読んでいるように思えて、非常に興味深かった。
    ミュージカル『アナスタシア』をきっかけに、ロマノフ朝に興味を持ったが、ニコライ2世だけではなく、エカテリーナ2世たち皇帝も深く知りたいと思った。
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語
    今は歴史にしか残らないプロイセンという名の国

    ドイツの前身とも言える国がどのように出来て行き、近隣諸国との関わり変化の経緯がとても分かり易い書き方で記されている。

    中野京子さんの本は怖い絵でもあるように、自然と興味を持つような言葉で惹きつける。
    絵画から紐解いていく当たり、ただの文章で史実を述べ...続きを読む
  • そして、すべては迷宮へ
    エッセー集と言っても、中野京子さんの日常を綴るというよりは、絵画の解説や書評が多く、相変わらず知的好奇心がくすぐられる。どのジャンルの文章も、情熱的でありながら、情景が浮かんで読みやすい名文。
    本もよく読まれるようで、若干西洋美術系寄りな選書が面白い。
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語
    GDP世界4位、EUの盟主。”欧州最大の国”ドイツ。その成り立ちは?名画で読み解く王朝シリーズ5作目。今回は、どれよりも物語の方を楽しませてもらった。プロイセン王家は9代。それぞれが強い個性。全員簡単に覚えられそう?いやいや、そこはそれ欧州の王家。同じ名前が何度も繰り返す。一世、二世、名前で追ったら...続きを読む
  • 「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか
    15名の画家たちの名画と「絶筆」で彼らの生き様を探る。
    第一部 画家と神ー宗教・神話を描く
      I ボッティチェリ『誹謗』II ラファエロ『キリストの変容』
      III ティツィアーノ『ピエタ』IV エル・グレコ『ラオコーン』
      V ルーベンス『無題』
    第二部 画家と王ー宮廷を描く
      I ベラス...続きを読む
  • 大人のための「怖いクラシック」 オペラ篇
    案内役の二人の会話も そうそう と頷けるような庶民感覚で 時に 荒唐無稽に思えるオペラの筋書きも 日本人としては 歌舞伎に近いもの お約束のある芸術だと思えば ああ なるほどなと思えます さすが絵画に詳しい中野先生だからこそ 時代背景を考えた語り カルメンの時代のジプシーの立場や 結核がうつると思わ...続きを読む
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
    美貌だけでは済まない

    美貌に理由がある有名絵画

    ダイアナ妃の祖先の伯爵夫人など

    どの絵画も有名で 一度は見たことあるものも多く

    また 絵にまつわる逸話も

    とても興味深いものばかりです



    ただ絵を純粋に楽しむよりも

    絵の背景を知ることを

    教えてくれたのが 

    中野先生の功績ですね

    ...続きを読む
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    普段読まないジャンルを読んでみようの回。

    歴史本初心者だけれど、よくまとまっていて分かりやすいし、文体が好みなのか読み物としてまず面白い。すらすら読める。推し女王ができる。
    他の著書も読んでみたいです。
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語
    おもしろくてあっという間に読んでしまった。ハプスブルクの同シリーズの後に神聖ローマ帝国がよくわからない~と思って読み始めたけど、プロイセン史は歴史の流れが日本の幕府っぽくてイメージが掴みやすいのと、地域が現ドイツのエリアからそこまで大きく変わらないので(いや、植民地を多く持ったり、領土をびっくりする...続きを読む
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語
    複雑なハプスブルク史を読むにはちょっと時間とエネルギーが足りない夏だったけどやはり絵画の力とやさしめに書いてくれる中野先生、そして章立ての力で楽しく読めました。時系列に書いてくれていて、家系図は冒頭、年表は巻末にあるので私のような初心者は最初に年表にざっくり目を通した方が分かりやすいかも。
    個人的に...続きを読む
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語
    情報量が多い!最高!
    倒置法を用いた次章への引きで往年の美の巨人たちを思い出した。
    本書はドイツ統一を果たしたプロイセン:ホーエンツォレルン家のおはなし。

    1701年、スペイン継承戦争のドサクサでプロイセンは公国から王国へ昇格し、王朝の始まりとなった。以降、9代、217年で幕を閉じる。

    フリード...続きを読む
  • 名画の謎 旧約・新約聖書篇
    旧約・新約聖書の数々の場面を描く名画たちを解説している。聖書を引用しながら詳しく説明してくれるので、絵画の内容とともに、キリスト教についても理解がすすむ。旧約・新約聖書、ともに矛盾する記述や、無茶苦茶だと思う記述が頻出するし、それが絵にも表れている。それに対する中野京子さんのツッコミがいちいち笑えて...続きを読む