中野京子のレビュー一覧

  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語
    もしエリザベートが姉の会食についていかなければ、マリーアントワネットの姉が生きていれば、「王族なら誰でもよかった」と暗殺されることもなく、民衆の手でギロチンにかけられることもなく、幸せに暮らせたはず…。

    --------

    二十世紀オーストリア文学を代表するツヴァイクが、マリーアントワネットの伝記...続きを読む
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語
    「ハプスブルク家」と聞いたことはあるもののいまいちよくわかっていませんでしたが、絵画と一緒に解説が読めるというコンセプトに惹かれて読んでみました。

    絵自体は知っていたもの、本書で初めて見たものとありましたが(肖像画はほとんど知らないものばかりでした)、その人物の解説と合わせて興味深く読めました。
    ...続きを読む
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    今回もとても興味深く読めた。イギリスの王様は怖い。コロナがなければGW後はロンドンだったのに…(涙)
  • 運命の絵
    この本を読んでいなければ、たとえ美術館で出会っていても、立ち止まることなく通り過ぎていただろう、という作品たちと出会わせてくれた本。
    アトリビュートだけでなく、作品が描かれた時代の風俗、さらにその土地の地理的特性とそれを反映した人々の気質や価値観など、絵画を楽しむエッセンスを沢山教えてもらった。
  • 怖い橋の物語
    読書記録です。まだの人は読まないでね。

    何気なく写真では見たことのある「行き止まりの橋」は、サン・ベネゼ橋という本名よりも「アヴィニョンの橋で踊ろよ踊ろ」の方が有名とか、おもしろい!
    短い説明文のなかの情報を、画像や音楽をPCで観ながら聞きながら読むと一層おもしろいです。
    「ロンドン塔のジェーン」...続きを読む
  • 欲望の名画
    多くの西洋絵画がただ芸術のために描かれたのではなく、注文主があった。注文主の意図、画家の思惑、絵に含まれる数多くのシンボルや寓意。それらを手短に解説している。
    惜しむらくは、新書版で絵が小さく細部がよく見えない。
  • 怖いへんないきものの絵
    めっちゃ面白かったです♪
    所々吹き出しながら読みました。

    ヒット作『怖い絵』と『へんないきもの』がコラボ!
    まず早川いくをさんがご自身のセンサーに「どこかおかしい」と引っかかった絵画をピックアップ。さらに打ち合わせで数点に絞り込み、中野京子さんがその絵をいちおうどんな絵かレクチャーしたそう。
    それ...続きを読む
  • 怖い絵 死と乙女篇
    戦争、争いを人間はいつになってもやめられない。

    それは、今も昔も変わらない。
    ただ、当時の人間はそれを口にしてはいけなかった。
    画家だけが(ギリギリ危ないところで)表現できた。

    画家だけが、当時の風景を残すことができた。
    証人のようなものだ。

    美しく、若い少女が処刑されるところをみたいと願う人...続きを読む
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    第一章 テューダー家
    エドワード四世が病死したのち二人の王太子がロンドン塔に幽閉され死亡するところから物語は始まる。
    ヘンリー七世の死後ヘンリー八世のやりたい放題の王政で6人の妻はそれぞれ不幸な道を辿っていく。
    ブラッディメアリー、9日間の女王ジェーングレイにも触れながらエリザベス王女で118年の幕...続きを読む
  • 怖いへんないきものの絵
    中野京子先生目当てだったので、美術側から読むと少し物足りないが、新しい生き物に興味が湧いたので、入門書としては最適。
  • 名画と読むイエス・キリストの物語
    人間としてのキリストをドラマチックに描いておりだからこそ没入できる。そして最後は人間を超越した神としての復活。
  • 怖いへんないきものの絵
    久々に怖い絵シリーズ読んだんだけど、これめっちゃおもしろかったー!!結構声だして笑ったよ!!対談形式楽しいなぁ。あと専門家の話はやっぱりおもしろい!
  • 怖いへんないきものの絵
    「怖い絵」の中野京子と「へんないきもの」の早川いくをとの共著とくれば、もうこれは読むしかないでしょう。内容も期待通りのもの、最高に面白い。洋画に出てくるいろいろないきものーサメ、オオカミ、トラ、シノノメサカタザメ、ヒドラ、カニ、ミツバチ、ハエ、ライオン、ピパピパ、ワニ、サル、ヘビなどが取り上げられて...続きを読む
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
    やっぱり中野京子さんの文章は情熱が溢れてて読み応えがある。クリムトのユディトを見たばかりだからアルテミジアのユディトは胆力のある女性として描かれていて、違いが面白い。ローランサンの憂いげなシャネルの肖像画を注文主のシャネルは送り返した。何もないところからのし上がったシャネルからしたら気骨が足りなかっ...続きを読む
  • 「怖い絵」で人間を読む
    予備知識なしに何かを体験することが苦手です。
    絵画でもお芝居でも音楽でも。
    解説としてとても役に立つし、さらに掘り下げて知りたくなるので怖い絵シリーズは好きだなと思います。
    これはキリスト教と西洋史に特化した本ですが、日本史や仏教に関した美術書も読んでみたいです。

    長いことピアノを習っていましたが...続きを読む
  • 名画と読むイエス・キリストの物語
    はじめに
    第1章 幼子イエス
    第2章 洗礼
    第3章 荒野の修行
    第4章 伝道
    第5章 奇蹟
    第6章 女たち
    第7章 使徒たち
    第8章 エルサレム
    第9章 最後の晩餐
    第10章 ゲッセマネ
    第11章 裁判
    第12章 磔刑
    第13章 復活
    あとがき
    用語解説
    主要文献
  • 怖いへんないきものの絵
    こういう企画は大好きです。
    中野京子先生の
    西洋美術史への造詣の深さ と
    早川いくを先生の
    あらゆる生き物への愛情深さ とが
    見事にコラボレイトされていて

    いゃあ
    面白いこと この上ない

    噺(!)のリーダーシップを
    早川さんがとっているのも
    この一冊を
    より一層面白くしている要因になってい...続きを読む
  • 「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか
    歴史の教科書ではその時代の最後にちょこっと
    芸術史が入ってきてそのときに名前を覚える画家たち。
    しかし本書を読むと一人一人その歴史の中で翻弄され
    生き残るにはかなりの苦労をしていることが分かります。

    時代によって、主題も、聖書→神話画、肖像画→
    日常的な絵画、とテーマも変わっていくため
    本書では「...続きを読む
  • 怖いへんないきものの絵
    『魚に説教する聖アントニウス』の二段構えの章立てに遊び心を感じる。いい意味での「素人目線」による「この変な生き物、何?」という素朴な疑問を解きほぐしていくため、初心者向けだし、興味をそそられる。全体写真や「変な生き物を切り出した」部分写真、文章の分量や内容自体もちょうどよい。
  • 怖い絵 泣く女篇
     洋画の絵解きをエッセイとして楽しめる本だ。シリーズものだが、私としてはこの本から入った。怖い絵というのだが、何が怖いのかをエッセイの中で明かしてくれる。
     私たちが恐怖を感じるのは説明のできない何かを感じたときなのかもしれない。理解不能の事実を突き付けられたときに恐怖は生まれる。本書で紹介されてい...続きを読む